こんな化粧水どうでしょう?

HozME

HozME さん

こんにちは。

素朴な疑問なんですが、ただの水に食塩を加えただけのいわゆる
「生理食塩水」を化粧水として使うことって可能なんでしょうか?
乾燥肌の人は特に、水分を肌に浸透させやすいものを使う必要が
あったりしますよね。
生理食塩水なら体液に一番近いわけだし・・・。

やっぱ、ダメですかね?

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2006/5/19 19:15

HozMEさんこんにちは!

着眼点は違うかもですが、無機塩類(ミネラル)に着目した商品はありますね。例えば温泉ミネラルのアベンヌ。マリンミネラルのアクアフォース。他に海洋深層水やにがり配合の商品もあります。タラソ関連は、海の恵み全体なので別ジャンルとしましょう。

で、折角ですから勉強も兼ねて化学的生物学的に論理的にお答えしようかと思ったのですが、どう頑張っても制限の1000文字以下に出来ませんでした・・・(T-T)

なので、簡潔にまとめておきます。

最初に結論を述べます。
・生理食塩水(同様ににがり等で調整したモノも含む)は化粧水として適さない。

理由を簡潔に述べます。
・生理食塩水が体液に近いのは浸透圧の点だけ。
・体液に近い(or浸透圧が近い)と浸透性が良い、は不適切。(アイソトニック飲料が広めた誤解)
・消化器官では浸透圧が吸収に幾らか関与しているが、肌と消化器官とでは構造が違う。
・もし浸透圧で水が行き来するなら、死海に入ると身体が干からび、お風呂に入ると水太りする(^-^;
・にがりは各種ミネラルや微量元素より、塩化Ca,塩化Mg等の特定の無機塩が極端に多く、肌刺激になる。(保湿目的でなく収斂作用を目的とした上で微量配合している例はある)
・過剰な無機塩類は肌の上で乾燥した後、肌の水分を逆に奪う。(理由は強力な吸湿性の為で、浸透圧とは無関係→死海の話に繋がる)
・過剰な無機塩類は、化粧水以降のアイテム(美容液や乳液など)に悪影響を与える。
・ミネラルバランスが肌に良いとされるアベンヌも科学的根拠は実は乏しい。(特定の成分が特定の肌疾患に薬理効果を発揮しているだけ。お肌の万能薬なのではない)

にがりが身体に良い、という考え方自体がイメージ先行で科学的根拠に乏しく、口から摂取した場合に、主成分のマグネシウム塩が急性下剤としての薬理作用を発揮するだけです。普段の食事でミネラルや微量元素等が極端に不足することはないので、Mgを必要とするような特定の病気を患っている人には、にがりも有効、という程度の認識が適当です。

化粧水の役割は、水分とともに主に水溶性の保湿成分を浸透させること。そしてどういう保湿成分をどれだけ浸透させるかが重要なのだ、ということです。

それと、海洋深層水やにがりを配合した商品がブームに便乗した安易な商品である可能性が高いことにも注意を払うと良いかなと思います。

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