経験したことしか書けませんが・・・
アトピーはほんとうにやっかいな病気ですよね。どれだけ悩まされたか・・・心中お察しします。

私も小２で発症してから、思春期・受験期は全身血まみれを経て、社会人になってからは首やわきなど一部に出る程度になりました。

アトピーとの付き合い方（とよく言われますね）は本当に人それぞれ、お医者様それぞれです。
信頼できるお医者様と一緒に治療できるのが望ましいですが、
そういう人にめぐり合えなかった私の体験を書きます。長いですがご参考になれば幸いです。

小学生、中学生の頃、親は皮膚科に行け！としか言わず、有名な皮膚科に通っていたもののいわゆる3分間診療でステロイドを塗りたくられ、包帯で巻かれ、それを繰り返す毎日でした。
しだいに頭皮や顔に出るようになってからは、鏡を見るたびほんとうに惨めで精神的な負担も大きくなり、
ステロイドもどんどん強いものになりましたが効かなくなりました。

17歳のとき、周りに信用できる人や情報がなかったため、図書館でアトピー関連の本を読み漁り自分の勝手な判断で
入浴療法にトライしました。
他にも書かれている方がいらっしゃいますが、温泉療法を自宅流にアレンジし、ぬるま湯に塩を入れ、（感染症を防ぐため、入るたび浴槽を洗います）
新陳代謝の活性化する夏休みを使って集中的にお風呂に入りました。
毎日8時間ぐらい。
当時、経済的にも知識としてもそれくらいしかできなかったですね・・・

自律神経失調症ぎみなこともあり、最初は汗をぜんぜんかきませんでしたが、
身体が温まり汗をかくようになり、一週間でやわらかいところの皮膚（ひじ、ひざの裏側）が
ゾウのようにがさがさ→ピンクにやわらかく変化してきました。
2ヶ月近く続けて、全身のかなりの部分色素沈着していましたが、どす黒かった皮膚が赤みを帯びてきてやわらかくなり、一部はすっかり新しい皮膚になったところもありました。
また、全身の肌色が白くなりました。

それからは全くステロイドを使っていません。油脂類は動物性でも植物性でも精製されたものでも、セラミドでも、だいたいがかゆくなりましたので、肌にはなにもつけませんでした。
湯上りは暑いので、ガーゼの柔らかいワンピースを着て、汗がこもらないようにしました。

かゆいところはまず冷やし、かきむしるよりはなでたり清潔な手でたたいたり、ゆっくり掻きました。これも本で読みました。がまんするのもストレスです。

2学期がはじまってからは1日2時間程度の入浴を続けましたが、受験のストレスには勝てず、
一部にひどいアトピーを抱えてなんとか大学進学しました。
それでも、全く入浴療法をしなかった時より随分よくなりましたし、顔などの見える部分に出なければそれだけで気持ちも楽になります。

大学に入ってからは無添加からオーガニックから何からいいというものは色々と化粧品を使うようになりましたが、
効果のあったのは「ジュベリア」だけです。
これは、修行のようなお手入れとともに使って効果の上がる化粧品ですが、
インストラクターの方が丁寧に相談にのってくれます。
ＨＰには肌情報もたくさんのっているので、何か参考になるかもしれません。

摩擦に弱い私の肌には合っているお手入れ方と化粧品だったようで、
全てジュベリアに変えて、全身に使って、長らく悩んだ頭のアトピーも、首のアトピーもしっかり治りました。
そんなに安くもありませんが、それしか使わないのですごく高いというほどでもなく、
学生の私にもなんとか使えました。
かなりマイナーでお手入れ方法も独特なので、すすめてもトライする人はあまりいませんが（汗）
かといって他の方法で酷いアトピーが治った人を見たことがないのも事実です・・・

今でもパーマをかけたときに首に出たり、掻いてしまってひどくなった時だけローションをたまに購入して使っています。

今は肌はほめられるほどきれいになり、アトピーとはまわりの誰も気づきません。
市販の化粧品をだいたいなんでも使えます。

同じようなアトピー暦でアトピー仲間の友人は、私とは逆にステロイドと一生付き合うことを受け入れ、薬で抑えながら暮らしています。
アトピー症状が肌からなくなることはまずないそうです。
彼女の意志を尊重して私はしつこくアドバイスなどしませんが、
赤く変質した彼女のお肌を見るたび、私は自分に下した判断は正しかったのだと思ってしまいます。

個人的な見解では、根本治療をするなら、ある程度本腰入れてかからないと治らないと思います。
「大人になっておさまるのを待つ」という説は、ひどいアトピーには神頼みに聞こえます・・・