数多くの化粧品に使われる成分の一つ、合成界面活性剤について
化粧品の中には、つけるとすぐに痒みや赤みが出るかぶれ被害を与える成分があります。
しかし、これは見方を変えると「すぐに分かる被害」なので取り返しのつかない事態を避けられるとも言えます。
その非常事態に気付いてすぐに使用を止めさえすれば、皮膚の回復力（人間が持つ自然治癒力です）でやがて皮膚は元の状態に戻ります。

他方、恐いのは、気付かれないように肌に少しずつダメージを与え、使っている限りは何年間もそれを続ける成分です。
これがここ最近で合成界面活性剤が悪く言われる理由です。
付けることで目に見えない小さな被害が少しずつ皮膚の健康を蝕んでいきます。
その害とは具体的に、皮膚のバリア機能や保湿機能を低下させたり、年齢より肌の老化をはやめたりします。
このような現象を何年もかけてしますから、素人は原因が化粧品であるとは想像しません。

この、皮膚のバリア機能や保湿機能を徐々に損ねた結果の肌は、より保湿力の高いものでないと段々と満足できなくなり、またスキンケアをしなければつっぱりを感じたりするので化粧品を使わないといられない状態に陥ります。
これは、皮膚科に行くと累積性皮膚炎の症状であると診断されます。

発癌性が疑われる成分は限られているので、覚えやすいです。
しかし、合成界面活性剤は実に種類が豊富なので、一つ一つ書いていくことはできません。