スクラブは、角質ケアの一種です。

皮膚は、所謂ターンオーバーと言われる現象ですが、皮膚の表面の細胞は常に入れ替わっています。
皮膚の一番表面の層を角質層（かくしつそう）と言いますが、身体の外からの水分や異物、細菌などを侵入を防ぎ、化学物質や電気的、物理的な刺激から身を守っている、とても薄い層です。

皮膚は角質層の下の層で細胞分裂（新しい細胞を作ること）を繰り返して、常に角質層を新しい状態に保っています。
古くなって使い古した角質はアカとなって皮膚から剥がれ落ちます。
このサイクルのことをターンオーバーと言います。

表面の角質層は外部環境にさらされているので、汚れ、傷みます。
それによって、肌がくすんだり、ざらついたりします。

ターンオーバーは年齢によってスピードが違います。
成人で約４週間と言われています。
赤ちゃんのターンオーバーはとても速いので、古い角質と新しい角質はどんどん入れ替わるので、赤ちゃんの肌はとても綺麗です。
加齢とともにターンオーバーが遅くなるので、傷んだ古い角質が長期間肌にとどまることになります。
また、肌が乾燥するのもターンオーバーが遅れる原因となります。
例えば乾燥しやすい足のかかとの皮膚が分厚くなってひび割れまでしてしまうのは、乾燥によってターンオーバーが正常に行われていないためです。
（この状態を皮膚の肥厚と言います。）


前置きが長くなりましたが、

★角質ケアは、この古くなった角質を取り除くケアです。

古くなった角質が取り除かれると、くすみがなくなり、表面が滑らかになります。
生まれたてのピカピカ・ツルツルの状態に戻るのです。


角質ケアにはいろいろな種類があります。

【アカスリ】

韓国式のアカスリはタオルでゴシゴシこすって、角質を無理矢理はがします。
刺激が強いので、肌の弱い人には不向きですね。


【スクラブ】

細かい粒で皮膚の表面をこすって磨きます。
粒にはいろいろな大きさや硬さがあります。
この粒を含んだ粧材がスクラブ材です。
粒が大きくて硬い方が速く削れますが、刺激が強くなります。
細かくて柔らかい方が安全で綺麗に仕上がりますが、時間がかかります。


【ゴマージュ】

粘り気のあるゴマージュ材で、古い角質をくっつけてはがします。
ちょうど消しゴムで消すような感じです。


【ケミカルピーリング】

酸や酵素を皮膚に塗って、古い角質を溶かします。
酸や酵素の濃度によって溶かす能力が異なります。
医師が行うケミカルピーリングはとても濃い濃度なので、非常に強力ですが、とても危険を伴います。
そのためエステや市販のピーリング材はとても薄い濃度に制限されています。
また肌に合わない人は低濃度でも炎症を起こす場合があるので、気を付ける必要があります。


と言うことで、ボディスクラブは肌を綺麗にツルツルに磨き上げるものです。
効果が感じられない理由としては、

１．元々肌が赤ちゃんのように綺麗で、スクラブをする必要がない。

２．しっかり磨いていない。

３．スクラブの粒が細か過ぎるあるいはやわらか過ぎる。

などが考えられます。
磨く時間を長くしてみたり、スクラブ材を変えてみたりして試してみましょう。