認識を変えること
なぜ買占めの動きがあるかといえば、
１、原発の危機がある
２、東海震災の恐れがある
からです。

特に1に関しては現在かなり危機的状況にあり、メルトダウンが起こると、400キロ圏内が屋内退避になる可能性があります。
東京都全域から中部地方までこの圏内に入ります。
日本は核に対する教育が不十分（あるいは教育をあえてしない）ために、核への認識が薄く、今ネットなどで情報が交錯し、今になって核の恐ろしさを知り、何か月分もの買占めをして、屋内退避の準備をしている人がいるのです。
海外の方が国外退避をしているのを見ればおわかりいただけるでしょうが、福島原発は相当の危機的な状況に陥っています。

「自分には関係ない」と思っている方が大勢いらっしゃるようですが、最悪の事態になれば、日本の国土は半分が汚染地域になります。
「二酸化炭素削減」しながら増大していく需要に対応できるクリーンエネルギーは核原子炉だったのです。
ある意味夢のエネルギーだったわけですが、このように危険と隣り合わせの施設なのですよ。
東京の繁栄と京都議定書の提案は東北地方の方々の犠牲の上にあったわけです。

現在消防庁と自衛隊の方々が命がけの放水作業をしていますが、その意味を理解している方がどのくらいいるのでしょうか。
もしも核の封じ込みが成功して、安定した日本がやってきたら、私たちは相当運がいいと思って間違いありません。
私は命を張って出動している自衛隊と消防庁の方を信頼して、買占めをガマンしています。
本当は何か月分もの備蓄ができたら、したいです。

「何も無いのが当然」ではないのです。

核施設が3箇所も使用不可能になり、同じ敷地に電力施設を作ることはできないので、恐らく今後も電力供給は伸びません。
石油を使った火力発電は二酸化炭素排出量を増やし、削減を求める京都議定書を提案している日本としては戻りにくいエネルギー施設ですが、どう動くでしょうか？

ともかく、今後エネルギー供給が戻るのは当たり前と考えないことです。
今年の夏、もしも猛暑が来たときにエアコンが使えないことになると、熱中症で人が亡くなるかもしれません。
夏に向けて、どのように夏の暑さを克服していくのかを今から考えておいたほうがいいかもしれません。
庭のある人は朝顔やゴーヤを植えて、緑のカーテンを作ることをおすすめします。
庭が無い方はすだれなどをまどにかけるとか、打ち水等、伝統的な冷却法をかんがえておいたほうがいいと思います。

全く今まで通りには戻れないだろうと覚悟しておくべきです。
「もっと便利に、もっと快適に」を求めた結果が今回の福島原発の結果です。

真夜中に買い物に行く必要があるのでしょうか？
必要以上にエアコンの温度設定をするべきでしょうか？
猛暑に冷やしすぎた部屋でカーデガンを着込む必要があるでしょうか？
1回着ただけの服を洗う必要があるでしょうか？
毎日お風呂に入ってゴシゴシ身体を洗い、乾燥肌になってボディクリームなどを塗っているのはおかしくないでしょうか？

生活全てを考え直す時なのではないでしょうか？
消費者が一つ一つ不便を承知することで、これらの無駄な電力は削減されると思います。