オレイン酸
>>シアバターのケアで顔に赤味と痒みが出て、20分ほどで治まるという現象

そのチエコでのアドバイスは間違っていると思います。
乾燥が原因であるならば、赤みと痒みが出ても20分で治まるということは考えにくい。単純に、その商品が合っていないから何らかに反応して赤みと痒みが出て、（軽い）炎症が治まったから20分でそれらが退いていったと考える方が妥当。


乾燥肌はオレイン酸が不足しているわけではありません。
理由は、オレイン酸が不足する状態になるということが人の肌には滅多に起こらないからです。
恐らく「乾燥肌にはオレイン酸の豊富な油脂がいいよ」という情報を「乾燥しているということはオレイン酸が不足しているのか」と意味を履き違えられたのでしょう。「足した方がいい」ことと「不足している」ことは似ているようですが、同義ではありません。
皮脂はワックスエステルや脂肪酸などをはじめとする複数の物質で成り立っていることはご存知かと思います。
これらの構成物質のどれかが不足するということはありません。分泌される際の皮脂バランスはみな大差ないからです。
オレイン酸も皮脂中の脂肪酸を構成する内の一つですが、この脂肪酸バランスそのものが崩れるとは考えにくいです。
乾燥する原因として皮脂自体が少ないという方はよくいらっしゃいます。
では、なぜオレイン酸豊富な油脂が乾燥肌に向いているかと言うと、単純に皮脂の脂肪酸の中でオレイン酸の比率がもっとも多い為です。
※皮脂は「グリセリド、脂肪酸、スクワレン、ロウ類、その他」から成っており、この中にある「脂肪酸」のカテゴリーの中で特にオレイン酸が多いということです。

さて、本題ですがオレイン酸過剰による乾燥状態は有り得ません。
話が重複しますが、皮脂だけであれば皮脂の構成バランスが崩れることはありません。
オレイン酸過剰の場合は「不全角化」を招きやすくなります。不全角化の弊害として毛穴が開いたりします。質問者さんが出た赤いぽつぽつとの因果関係はわかりません（少なくとも不全角化で毛穴が開くと聞いたことはあっても、それ以外の現象については知らない為）。これは「皮脂以外に他の油脂をつけることで結果的に皮膚上のオレイン酸が過剰になった（肌の上には皮脂のオレイン酸＋油脂のオレイン酸というわけですから）」事で起こります。
ですから、つける量が減ればオレイン酸量も過剰状態を免れますが、不全角化は長期的に使う事で悪影響が出てくるので、使い始めて２～３日で肌が荒れたというような場合はオレイン酸はあまり関係ないかなと。
他の原因が考えられるでしょう。

ここまで色々書きましたが、特にオレイン酸に拘る理由はありませんよね。
しかし、使ったものは何かしら肌に合っていないのでしょう。
他を選択してください。