笑気ガスは酸素と亜酸化窒素を混合させたガスで、気持ちを落ち着かせる作用があります。笑気ガスを吸うことで恐怖心を取り除き、リラックスした状態で治療が受けられるようにするのが、笑気吸入鎮静法（いわゆる笑気麻酔）です。また、笑気ガスには痛みを感じにくくする作用もあります。

笑気麻酔のオプションを追加したとのことで、笑気麻酔の禁忌項目（妊娠・過換気症候群など）には該当していないのでしょうから基本的には問題無く笑気麻酔が可能かとは思いますが、当日、ひどい鼻詰まりがあれば使用できない可能性があります（鼻からガスを吸う麻酔なので、鼻が詰まっていると十分な効果が得られませんので…）。

笑気ガスの吸入では意識が消失することは無くウトウトしている状態なので、周囲の動きや会話は分かりますが、「夢か現実化分からない」「なんとなくこんな出来事があった気はするが、ハッキリとした記憶は無い」という程度です。また、医学的な詳しい話をすると”身体”自体は痛みを感じないワケではありませんが、きちんと笑気麻酔の効果が得られていれば”意識”としては痛みは感じない場合がほとんどです。基本的には笑気ガスを吸入するとすぐに効果が現れます。

麻酔の深さについては医師が笑気ガスの吸入濃度の調節を行いますので、強い痛みを感じたり、気持ちがリラックスした状態になれなければ、それを伝えれば調整してもらえます。基本的には、きちんと患者様の状態に合った濃度調節ができていれば、十分に効果は得られます。

また、治療終了後は濃度100%の酸素を吸入することで、速やかに笑気ガスが体内から抜けて覚醒しますので、少し様子をみて問題なければ、すぐに帰宅できます。