乳液先行のあるメーカーのお話です。

そのメーカーの乳液の役割は、肌の保湿バランス（水分、油分、保湿成分）を整えて、水分が入りやすい柔らかい肌を作ることです。
なので、パンフレットには、乳液＝柔軟となっています。
柔軟というと、化粧水の印象が強いですが、その役目が乳液なんですよね。
肌が柔らかくなって、保湿バランスが整っている肌には、化粧水が浸透しやすくなるんです。
これは、サンプルで是非実感してください。
あるＢＡさんの実験で、先行乳液を塗った手と、何もしてない手に化粧水を数滴落とし、なじみ方を見る……というのがありました。
何もしていない方ははじいてしまいましたが、乳液を塗ってもらったほうは、そのまま吸い込まれていきました。
これは正直驚きましたよ。

美容液でフタ、ですが、このメーカーでは、フタの役割ももちろんありますので、一部の美容液では、その後には何も入らなくなったりします。これは実感しています。（美容液の後に使うクリームは、それを全部考えた上で作られているので、その限りではありません）
また、フタの役割をする美容液があるのは、乳液先行型に限らず、オルビスやエレガンスでもそうですね。
そのように作られているので安心してください。

余談ですが、美容液の効果はフタだけではなく、肌の活性化が本来の目的です。
乳液が化粧水を抱き込んでくれるので、水分の蒸発はありませんから、もし美容液が肌に合わない場合でも、無理に使う必要はありません。

乾燥肌には乳液先行……そうですねえ、個人的には頷くことができないないようですね。
確かに、乾燥肌の方は、肌がゴワつきやすく、この時期は化粧水がなかなか浸透してくれずに大変な思いをすることがありますね。
私も超乾燥肌なのでよくわかります。
が、最近の製品は、浸透がいいものも多いので、乳液先行型にこだわらなくてもいいと思いますよ。
私は、今使っている物のほうが、乳液先行型よりも気に入っています。

最後に、例に挙げたメーカーの場合なのですが、乳液の使い方をきちんと守ってくださいね。
これを守らないと、逆にトラブルだらけになります。
このメーカーは、乳液をコットンで使うのですが、これを手で使ってしまうと、肌に浸透せず、いつまでも肌の表面でぬるぬるしています。
これがトラブルの元になるんです。
これだけ覚えておいてくださいね。