被膜感とは・・・
おはようございます。

時に見る「被膜感」の表現が分かりにくいとの事ですね。
あくまでも人間の五感で感じる表現なので、人によって何を意味しているかは微妙に異なりますが、製剤上の特徴をよくご存じな方の場合に用いる言葉としてご説明致します。

「被膜」の言葉にあるように、通常はポリマー成分を配合しているコスメを使用した際に、お肌に現れる現象の事を表現して使います。
一般的にポリマー成分をお肌に塗布すると、以下のような感触が出やすくなります。

・お肌が引っ張られるようなツッパリ感。
・皮膚が覆われた圧迫感
・皮膚呼吸がしにくいような、隠ぺい感
・皮膚の上に一枚の膜ができたような、厚み感

だいたい、こういった感じを受けた時に「被膜感」という言葉を用います。
ただ、ユーザーの皆さんは配合されている成分の事が分からないため、感じた五感が必ずしもポリマーから来るモノとは限りませんので、あくまでも感覚的なものとご理解下さい。

ちなみに昨今よく耳にする「被膜感」は、ゲルアイテムなどを毎日使い続けているとだんだんとお肌の上に一枚の膜ができたように感じると聞きます。
これはカルボマーが少しずつお肌の上に残り、被膜として蓄積してくる事を敏感に感じる方がおられるようです。

本来カルボマーというのは水に溶けるポリマーですので洗顔とともに落ちるはずなのですが、カルボマーはマイナスイオン性を持っていますので、皮膚と電気的にくっついたままのものが残留して少しずつ残って蓄積していくものと考えられています。

これが皮膚にとって悪いものでありませんし、外気から守ってくれる保護成分という考え方もありますので必ずしも良くないとは思えませんが、やはりすっぴん肌を目指す方には違和感となる気が致します。

ご参考になればと思います。