毛穴と肌状態、そして「オイル」について
こんにちは。

皮脂は、脂腺性の毛穴から多量に分泌されます。
皮脂は天然の保湿クリームとも言われますから、皮脂に近いオイルを化粧品として使うケースも多いのですが、その危険性についても知っておいてくださいね。

皮脂の多い毛穴付近では、肌細胞の状態が良いとは言えず、細胞の成熟が進んでいないことがわかっています。
つまり、天然保湿因子が生成される前に、未成熟な細胞が肌表面へ現れてしまい、結果として乾燥しやすい肌となっています。
毛穴が目立つ人ほど肌状態が悪く、キメが荒く、バリア機能に劣る…というわけですね。

そして、このような肌状態の悪化には、皮脂の構成成分の変化が大きく関わっていることも調査されています。

この変化というのが、「オレイン酸」の濃度上昇です。皮脂中のオレイン酸の割合が高いほど、肌状態が悪くなっています。


オレイン酸といえば、オリーブオイル・馬油の主成分です。
※オレイン酸がグリセリンと結合している状態では問題ありません。


次に、オレイン酸と肌荒れの関係ですが、肌の中のミネラル濃度を変動させるのが大きな原因とされています。
皮膚細胞は、外胚由来の組織のため、ミネラル濃度が細胞の成熟に関与しています。しかし、オレイン酸により濃度変化が起こってしまう。その結果、細胞の未成熟が喚起される。

また、バランスの偏った食事により、リノール酸が不足してオレイン酸が過剰になると、保水効果の高いセラミドが作られなくなります。
これらも、肌の保水機能を減らします。