オイルについて【追記】
こんにちは。

このトピックスで、オイルについての考察が深まり、大変有意義に感じています。
スキンケア・メイクに関するchiecoの役割は、お悩みを抱えながらご覧になるユーザーの方に対して、多角的に解決の糸口を探せる…ということにあるのでしょう。

ですから、
●研究データに基く実証資料
●ユーザーの使用感
どちらも欠かせず、有意なアドバイスになるのではなかろうか、と考えるのです。

さて、私からは、オイルの研究データに関して追記をさせていただきます。



【資生堂の研究データ】

●研究目的
毛穴の皮膚特性の解明

●実験方法と結果
1.女性頬部の毛穴を立体カメラで拡大撮影し、目立つ毛穴と目立たない毛穴との構造上の違いを詳細に観察。
→結果、毛孔部に詰まった角栓の目立ちのみならず、毛孔部周囲に発達した「すり鉢状構造」が、外観上の目立ちの大きな要因となっていることを明らかにした。

2.ガスクロマトグラフィを用いて、日本人および欧米人の20～30 代の女性約100 名を対象に、毛穴の目立ちと毛孔部周囲の肌状態および皮脂との関係について、科学的な解明を試みた。
→結果、毛孔部周囲のすり鉢状部分の角質層には、特異的に核の残存した細胞が多く観察された。
正常な角質では核が消失していることから、何らかの原因で角質が正常に形成されていない、いわゆる「不全角化状態」であることを見出した。
→さらに、皮脂分析の結果、毛穴の目立つ人はそうでない人に比べて皮脂量が統計学的に有意に多く、その中でも特に不飽和遊離脂肪酸（オレイン酸やパルミトレイン酸)の比率が高いことを明らかにした。

3.オレイン酸を実際に顔面皮膚に塗布した。
→塗布部位ではキメが乱れ、肌が荒れた状態となり、有核細胞数が顕著に増加することが判明した。