ボン「ふたりっ子の親って太陽にほえろ！とか大都会とかそういうの好きじゃねーんだ」
ふたりっ子「あたしはそういうのが大好物です」
ボン「ふたりっ子、生まれる親間違えたんじゃねーの？」
ふたりっ子「Σ(￣ロ￣lll)ｶﾞｰﾝ！！」
☆☆☆☆
（なおも理髪店にいるボンと山さん。ご主人が何かを思い出したようにボンのほうを見た）
ご主人「こないだ確か・・・」
ボン「何か思い出したんですね！？」
（売り上げ帳をパラパラ捲るご主人。ボンが食い入るように見ている）
ご主人「あ、そうそう、こないだもパーマ当てたんだったよ、なあ母さん」
(奥にいる自分のお嫁さんに声をかける）
奥さん「ええ、確か、あの日はあたしがー」
ボン「ご担当だったんですね？」
（白い前掛けに花柄模様のシャツにデニムのスカート。髪は職業柄アップにしている。洗面台の掃除をしながら奥さんがボンの質問に答える。最も、この職業は技術もさることながら話術もいる。いかに客を退屈させないか、だ）
山さん「で、パーマのお時間というのはー」
ご主人「2，3時間ほどです、なあ」
山さん「ご主人失礼、ここは奥さんに聞いているんで」
ご主人「こりゃ失礼」
奥さん「主人も申しましたように、2，3時間です」
山さん「2，3時間。で、その後真っ直ぐ帰りましたか」
奥さん「あのー、すぐ目の前の煙草屋に行ったのは見ました」
（山さんがボンを見た。すぐ、裏を取らなくては）
山さん「随分長居をしてしまって申し訳ございません、お仕事中に、ありがとうございます」
(向かいの煙草屋に向かうボン、山さん。一方殿下、ゴリさん、ロッキーはといえばー大学にいた。大学というところは厄介なところで、警察という組織を何かと疎んじている。それは今回も同様だ。例の写真を教務課の職員に見せた瞬間、職員の顔が歪んだ。なーにが、プライバシーだよっ。ゴリさんは心の中で毒付いた）
ゴリさん「ですから、まだ犯人だと我々も断定したわけじゃありません、とにかく、彼と仲の良かった友人でもいいので話をさせてくれませんか」
職員「しかし、それはうちの学生を疑っているからそう仰っているんでしょう？それに学生の中には進学や就職を控えたー」
ゴリさん「いい加減にしないかっ！！こっちはな、捜査なんだよっ！！」
殿下「ゴリさん、落ち着いてくださいっ」
ゴリさん「落ち着いてられるかよっ、殿下！」
（そこへロッキーが走ってきた）
ロッキー「ゴリさん、島さん！」
殿下「ーーなんだって！？」
ゴリさん「山さんたち、奴さんの行きつけの理髪店に当たってたのか・・」
ロッキー「ええ。そこで山さんたちが聞いたところによると、誰かに電話していたー」
（そこまでロッキーが言うと教務課の構内でものすごい音がした。爆発だ）
ゴリさん「あぶないっ！！」
（ゴリさんはさっきまでカウンター越しで揉めていた職員をかばって、なんとか無傷で。ロッキーと島さんは、動揺を隠せない他の職員たちの対応に追われている）
ゴリさん「これでわかったろうが！あの図書館の爆発、お宅の学生のもんだってことが！」
ロッキー「あ、ボス！大変です、大学で爆発が！」
ボス「やはりな・・・そうなるかと思っていたんだが」
（無線で連絡を受けるボス&長さん）
ふたりっ子「ボン、怪我してないかなあ・・」
長さん「心配するな、ボンなら大丈夫さ」
（主人、うちの人、旦那。うーん。っと、そろそろ見えて来ましたね？予測変換が意外や意外に好評なので今日は予測変換です。今日は「り」です。「リーゼンタール」ってなんじゃい！では皆さんの変換お待ちしております☆彡）