酸化チタン

酸化チタンとセリサイトでフェイスパウダーを作っておりますが、夜の洗顔時にはクレンジングを使用した方がよいのでしょうか?
石けんのみの洗顔後に顔をみるとたまに赤くぶつっとしたものができているときがあり、気になりましたので…。

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2012/1/19 17:53

酸化防止の理論
こんにちは。

肌荒れを抱え、大変お困りのようですね。
ご質問とここまでのやりとりの流れを拝見させて頂いて、問題点がみつかりました。
端的に書いていきますね。

原因は「ビタミンEオイル」(トコフェロール)の可能性が大ですね。
これをそのまま塗布するなど、あり得ない事です。
ビタミンEオイルにどのような効果を期待されてお肌に塗布されているのか不明ですが、この行為そのものがマズいです。
(もしかして、"ビタミン"という名称に効果を期待された?)

その理由として、ビタミンEオイル(トコフェロール)の事について、ご説明致します。

私達化粧品の処方開発者がビタミンEオイルを化粧品に配合する目的は、「酸化防止剤」です。
さらにその配合量は、0.2%にも満たない配合量レベルです。
これは、トコフェロールの酸化防止性能を処方に活かすためであり、処方中に配合されている油分が酸化される事を防ぐ目的で使われるものです。
そのため、理論的にこの程度の配合量で良いわけです。

では、このビタミンEをもっと多く配合するとどうなるでしょうか?

お答えは、「カブれたり肌荒れを起こします。」

以前の表示指定成分の中に、「酢酸トコフェロール」という成分があります。
つまり、ビタミンE(トコフェロール)に酢酸をくっつけた成分ですが、これが表示指定成分に指定された要因は、トコフェロールがお肌の中に取りこまれた際にトラブルを起こすケースが多発したためです。

結論として、ビタミンEはリスクの高い成分ですから、これまでのやりとりを拝見していても、これが原因の可能性が高いですね。
私達でさえ、処方中のオイルの酸化防止に相当する量を計算し、最小限度量に抑えて配合するのですから、その行為は無謀と言えます。

ちなみによく覚えておいて頂きたい事は、「酸化防止」の理論です。
酸化を防止する理論は、化学の酸化・還元反応によります。
いわゆる酸化防止剤は、還元する相手があってこそ問題なく機能する成分です。
なので、仮に還元する相手がない「酸化される相手(成分)がいない場合」は、自らが酸化されるという反応になります。
つまりこういう事です。

「酸化防止剤は、酸化されやすい成分」

今回の肌トラブルの原因は、『酸化されてしまった過剰のビタミンEがお肌に良くない影響を及ぼした』というのが真相ではないでしょうか。

これのもっとも顕著な例が、ビタミンA(レチノール)やγ-リノレン酸です。
アンチエイジング成分として有名な酸化防止成分のこれらですが、これらは室温でそのまま放置しておくと、空気中の酸素を取り込んで勝手に自らが酸化されてしまい、今度はお肌にとってとても悪い成分(シミ・シワ)に変化してしまいます。
なので、抗酸化成分としては大変優秀な効果成分というのはよく分かっているのですが、製品中で酸化してしまっては何もなりませんので、市販の化粧品にはほとんど使われていないという訳です。

参考になればと思います。

ps.
お話中に「アレルギーは出なかった」とありますが、肌荒れやカブレ(紅斑点など)とアレルギー(抗体反応)は全く無関係の皮膚反応ですので、今一度皮膚のトラブル反応の理論をよくお調べ下さいませ。
アレルギーは塗布したところだけに出るものではありませんので、パッチテスト結果はきちんと見極めないといけないものです。

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