真皮に届く物と届かない物の違い

基礎化粧品のラインが沢山あるブランドの場合、
若い人向けの低価格保湿ライン→表皮にのみ働きかける
高級エイジングケアライン→真皮に働きかける
って差別化してる事が多いと思いますが、
真皮まで届く商品・表皮止まりの商品って具体的に何が違うんでしょうか?
エタノールの量?分子の小ささ??

ふと気になったので詳しい方いらっしゃいましたら教えて頂けると嬉しいです。

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EUREKA

EUREKAさん

2012/2/6 11:42

有効成分の到達
こんにちは。

私見ですので、あくまで一意見として…

皮膚は、表面から 表皮→真皮→皮下組織という3層構造です。
そして表皮は、表面から 角質層→透明層→顆粒層→有棘層→基底層、この5層で形成されています。
一般的に「バリアゾーン」と呼ばれる部分は、角質層の底部です。

有効成分の角質層透過性を高めるために、粒径を小さくしたり、水にも油にも馴染む両親媒性構造を確立させたり…という手法が研究されているわけですね。
肌に馴染ませるということでしたら、油分であっても角質層に浸透しますが、これをバリアゾーンの破壊とは言わないように、「破壊して隙間からねじこむ」のではなく、「成分そのものに透過性を与える」という方向性です。
これにより、特に水溶性薬物の効率的な経皮吸収が可能となります。


現在の最先端の技術でも、有効成分を「留まらせる」ためのターゲットは、「マルピギー層」と呼ばれる有棘層だと聞いています。
ここに有効成分を滞留させることで、
1.基底細胞の増殖・有棘細胞及び顆粒細胞の分化を効率よく促進させ、皮膚のターンオーバーを促進し、荒れた状態から正常に近づけていく。
2.シミの原因であるメラニン色素を排出する。
3.基底細胞・有棘細胞などの増殖・分化に伴い、コラーゲンやヒアルロン酸の産生を促し、しわの改善に資する。
こういった効果を狙っているわけですね。

従いまして、
●いくら油性成分であっても、成分が真皮に到達するルートとしては、現在のところ「毛穴」しかない
●決して、バリアゾーンの破壊を目的に研究をされているわけではない
こういうことが導かれると思います。  

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