私の父方の祖父は豪農の次男です。戦前の話です。まあ、大した富豪とは申しません。
通常は尋常小学校までしか進学できないなか、中学校から師範学校、その後で国費で中国へ留学し、北京語の一等通訳資格を取得しました。高等教育が非常に高額だったころの話です。もちろん知性が必須ですが。

その後で満州で教師の傍ら、銀行に依頼されて通訳業務もしていました。満州ではたいそう裕福な生活をしていたそうです。黒塗りのハイヤーを使っていたとか聞いています。

その祖父が一目惚れして口説き落としたのが、庄屋の孫娘で満州で女学校から師範学校を経て、教師になった祖母です。祖母の頭の良さにベタぼれしていました。もちろん当時の女学校は知性だけでなく、財力が必要です。お嬢様学校です。

終戦後、身一つで日本に戻ってからは、長年に渡り中学校の校長をしていたので、昭和天皇の時代に勲五等を叙勲されました。叙勲されているということですので、恐ろしくハイレベルな男性の一人です。

ここまで詳しく語れるのは、祖父が自叙伝を自費出版していたものを参照しているからです。

金銭や土地などの財産は奪われることがあっても、知識や教養は奪うことはできません。これは祖父母や両親からずっと言われていました。

レベルの高い男性が選ぶのは、同じくレベルの高い女性です。

愛し愛されるレベルの男性に選ばれればよいですね。