テカリ・ざらつき…原因は皮脂分泌
こんにちは。


１．皮脂分泌量には、生まれ持った個人差があります。たとえば、
●毛穴の大きさ
●男性ホルモン量
●酵素（I型5αリダクターゼ）の量
これらに起因する皮脂の過剰分泌に対しては、アゼライン酸軟膏やグルコン酸亜鉛、そして医薬品のスピロノラクトン・アゼライン酸が効能を発揮すると言われています。


２．また、時間帯や季節によっても分泌量は変化します。
皮脂は低温下では固形化しますので、見かけ上、夏の分泌量は多くなります。


３．前述したとおり、皮脂の分泌量には個人差があり、ほぼ遺伝的に「一定量」が決まっているようです。
では、皮脂は絶え間なく分泌され続けているはずなのに、なぜ顔からポタポタと垂れ落ちてこないのでしょうか。

実は、皮脂が分泌されて一定量が肌を覆うと、皮脂腺に圧力がかかり、それ以上皮脂が出られなくなります。
洗顔などで皮脂を除去しますと、皮脂腺にかかる圧力がなくなり、一気に皮脂が噴出します。そして、再び一定量に達すると、落ち着くわけですね。
これが、皮脂が肌上で一定量を保ち、ポタポタと垂れ落ちない理由です。
皮脂の代わりに、オイルなど皮脂腺に圧力をかけられるアイテムを塗布した場合も同様と思われます。

「洗いすぎたから余計に皮脂が出るようになってしまった」とか、
「保湿してなくて乾燥しているから、肌を守ろうとして皮脂が過剰に出る」
という見解を良く目にしますが、こうした皮脂分泌の仕組みを学びますと、都市伝説なのか化学的なのか、検証する必要があるな…と感じています。
もし、洗い過ぎや乾燥で皮脂腺が危機感を覚え、自分のポテンシャルを超えて皮脂を分泌してくれるなら、水仕事の多い主婦に手荒れは見られないはずですね。