オキシドール

首都圏の実家に帰省していて、その間ずっとごろごろしながら40年前に発刊された「ジャポニカ大百科事典」を見ていました。
40年も経過した百科事典というものは役には立ちませんが、いまみるとかえっておもしろいものです。

ぺらぺらみているうちに、その中でおどろくべきことが書いてありました。

足の美容法がかいてありました。

足の美容を保つには、悌毛の際、カミソリで剃るのではなく、3%にうすめた過酸化水素水(由妃注釈:オキシドールのこと。)で、足毛の色素を抜くとよい。

というのです。
驚いて、インターネット検索したら、たしかに共感する書き込み等がけっこうありました。
しかも、その中には、オキシドールはメラニン色素を抜き取る漂白効果もあるとのこと。

「!!!」
もし、そうだとしたら、けがの治療はもちろんのこと、美白、シミ抜き、無駄毛の脱色など、事実上万能のコスメということになります。
これでパックすれば、すごいきれいになるかもしれません。
足に塗ったら、もう脱毛サロンに行く必要もないでしょう。

しかし、この5年間の女装生活の中で、オキシドールの効果については聞いたこともありません。

みなさまの中で、このオキシドールの効果についてご存じのかたは、この迷える由妃をよろしくお導きいただければありがたく存じます。

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EUREKA

EUREKAさん

2012/8/28 18:05

面白い問題提起ですね
こんにちは。

オキシドールで体毛を脱色できる仕組みは、メラニンが過酸化水素で酸化され、色素の粒子が小さく分解され、無色に近づいていくからなんですね。

粒子が小さければ無色になる…これは、比較的単純な仕組みです。
例えば、細菌は光の波長よりも大きく、従って光を反射しますから、光学顕微鏡で見えますよね。しかしウイルスともなると、光の波長よりも小さいので、どれだけ倍率を高めても、光が反射せず散乱して、光学顕微鏡では確認できません。だから電子顕微鏡が必要になるわけです。

メラニンも同様で、ある程度過酸化水素による分解が進み、光の波長より小さくなれば無色になります。
また、光の波長は1つではなく、色によって違いますね。青色よりも、赤色の方が波長が大きい。
生物ではカメレオンや蛸などでよく知られており、彼らは体の色素粒径を瞬間的に小さくしたり大きくしたりすることで、反射する波長を変え、つまり色を変化させると言われています。

このあたりは大変面白いところで、興味をお持ちであれば、物体の大きさと光の反射OR散乱(レイリー散乱やミー散乱が有名です)と絡めて調べられることをお勧めします。そうすると、日焼け止めに使用される顔料を調べたくなりますよ……(ん?行きすぎましたか?)

話を戻しますと、オキシドールでメラニンが分解されるのであれば、その周辺の組織も無事では済まないということがわかります。
体毛だけであればまだしも、皮膚組織も酸化され、組織が破壊されそうですね。
なお、薬事法に基づく化粧品基準(厚生省告示第331号)を見ますと、過酸化水素は化粧品に配合できないこととされています。

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