印象
そうですね、これは結構ユニバーサルな問題だと思いますよ。化粧が嫌ではない＝きれいに見えたいという欲求を持つ人は多いので、化粧自体でぶーぶー言う人が比較的少ないので、何となく認められていますが、確かに女性だけが化粧を求められるのは不公平だと私も思います。男性は髭剃りなどを求められますが、じゃあ女性だって顔の産毛処理だけだっていいわけですが、それだけでは認められない企業や職場も多い。残念ながら、これは不公平な慣習としか言いようがないと思います。

一方で、化粧をしているのといないのとではどう違うか。まず第一に化粧をしたほうがきちんとした印象があるということ。身だしなみに注意して、相手の方にたいして、一番美しい状態を見せることで相手への心遣いを見せることができるから。相手を目上の方、大切な仕事上のお付き合い先、取引先であるから、出掛ける前に手抜きをせずに時間をかけて良い状態の自分にしようとしている努力が見えるから。表面的とは言え、朝起きたままのずぼらな状態がもし感じられれば、相手は自分を大切に思っていないのだな、だから時間をかけて身支度しないんだなと感じることもあるから。

なら男性はどうか。同様の理由で、ひげを剃り、髪型も比較的短くこざっぱりとした様子にする。印象を良くするということ。それ自体は女性と一緒ですが、女性の場合は化粧をしているといないでは印象が違うということ。でも一方で、最近は男性でも長めの髪型にして清潔感のない方もいる。女性でもお化粧が下手すぎて、または自分の好みの派手目のメイクをしてかえって印象を悪くしている人もいる。社会的な常識もかわるってことでしょうね。

男性と女性では求められる“きちんとした身だしなみの形”が違うってことでしょうね。女性は髪が長めでもOKだけど（肩につかない限りとかね、それ以上長い場合はまとめればOKとか）、男性はNGという企業は多いでしょ？それだって性差別と言えば性差別。

アメリカのニュースで数年前に、男性社員が女装をして会社に行ったら首になったというのを聞いたことがあります。彼は内面的には女性なので、格好だって女性的にしたいからというだけのこと。でもそれでは会社としてはお客さんや取引先に好奇の目で見られるし、そういった異端な感じを宗教上の理由などから認めない人たちもいる。この場合は裁判になったかどうか忘れましたが、結局社員側の申し立ては認められず、解雇は撤回されなかったと記憶があります。

また、政治家やビジネスマン、弁護士など、見た目が大切な職業（印象によって結果に影響が出かねない職種など）では、中には爪もサロンで整えて透明のマニぺディをしている人が結構します、北米では。逆にそういうことをしている人はやり過ぎで男らしくないとして嫌煙されるときもあります。難しいですね。

もっと言えば、アフリカ系アメリカ人はどうでしょうか？生まれながらのアフロのような髪型で会社の面接に行く方は少ないです、特に大企業の場合。もちろんそうしなければ雇ってもらえないとかいうわけではないですが、彼女らいわく、なんとなく髪がストレートだときちんとした印象を与えることができるからだそうです。これこそ摩訶不思議と言えば摩訶不思議でしょ？アフロだろうがドレッドだろうが、身だしなみを整えるような努力をしているのに、なぜか会社で一生懸命働こうとしているアピールが認めてもらえない場合もある。おかしいでしょ？

でもそういうものなんですよね、社会って。女性の場合は化粧をしているほうがきちんと見える、男性は短めのほうが長めよりもきちんと見える。性別や人種によっても求められるきちんとした格好が違う。不公平だけど、今の社会はそうなっているようです。

長くなりましたが、結局社会的にそうだとして受け入れるしか今はないと思います。でも化粧をしなくても会社への貢献度が高かったり売上を上げたりすれば文句言われないのも会社だと思います。お金もかかるし時間もかかるし化粧は大変だと思いますが、相手への心遣いだと思って、ぐっと我慢。面倒だとは思いますが、印象を良くすることで得することはたくさんありますよ。

ご参考まで。