シリコンが毛穴を塞いだり、蓄積することはありません。
シリコンが髪に蓄積するとか、頭皮の毛穴を塞ぐとか。
これはもはや迷信の類いになっています。
科学的な根拠はありません。

髪にシリコンが蓄積したとしたら。
髪の毛が太くなるでしょう。
だって、蓄積して取れないんですから（笑）
洗えば洗うほど、髪は太くなります。

一方で髪が細くなる原因になると。
これは頭皮の毛穴を塞ぐから…という理由だそうです。
毛穴を塞ぎ、皮膚呼吸が出来なくなるから、髪が細くなるのだとか。

で、実際にシリコンが毛穴を塞ぐということはありません。
シリコンで毛穴が塞がれるとすれば、日焼け止めに使われるジメチコンやシクロメチコンで、彼らが言う皮膚呼吸は妨げられるでしょう。
日焼け止めを塗り、メイクをして、呼吸が苦しくなりますか？
ならないですよね。
日焼け止めを塗ったとしても、汗はかきますよね。
スキンケアしてもメイクしても、汗をかくときはかきます。
ということは、排出機構が働かないというのも嘘になります。

だから、シリコンシャンプーが薄毛や細毛の原因になるとは言えません。
加齢によって髪が細くなったり、薄くなったりするのはホルモンが関係したりしますから。

スキンケアやメイクに関しても同じだと思います。

シリコン（ポリマー）は肌にきれいにつきやすいです。
だからファンデーションでも使われます。
油分だけでは安定しないのですよ。
むしろ過剰な油分はメイクが落ちます。
シリコン・ポリマーが配合されない化粧品はどうでしょう。
たいてい、崩れやすいものです。
日焼け止めなら、頻繁に塗りなおす必要があります。
絶対焼きたくないときに使う、ウォータープルーフなら100％シリコンが必要なんですよね。

きれいにつくゆえに、
『肌をラップで覆うようなもの』
などという俗説が持ち上がるのでしょうか。
だとしたら、あまりにもいい加減な理論といわざるを得ないでしょう。

繰り返しになってしまいますが。
日焼け止めで毛穴が塞がれて、毛が細くなるのであれば。
ムダ毛に悩む女性もいなくなるでしょう。
スキンケアにジメチコンが入っていたら、顔の産毛も眉毛も薄くなるでしょうね。

傷んだ髪にノンシリコンシャンプーを使うと、傷みが広がることもあります。
キシミから、髪への摩擦が大きくなるせいです。

しかし、私は頭皮が弱いので、アミノ酸系シャンプーを使います。
アミノ酸系シャンプーはたいていノンシリコンでしょう。
これは、洗浄力が高くないのでシリコンを配合する必要がない…と聞いたことはあります。
（その代わりコンディショナーやトリートメントには、ガッツリシリコンが入ったものを選んでいますよ）
で、美容院で多く使われるシャンプーも、アミノ酸系だと思います。
アミノ酸系でノンシリコン。
おおよそ
『美容院が使うシャンプーがノンシリコンで安全だから、シャンプーはノンシリコンが良い』
と思い込んだ人もいるでしょうが。

美容院のシャンプーがアミノ酸系なのは
『美容師さんの手荒れを防ぐため』
と聞いたらどうですか？

シャンプーというのはもともと、洗浄力が高いものです。
でなければ、頭皮の油汚れやヘアケア剤などをきれいに落とすことが出来ないという考えからです。
これでお客さんの頭を一日に何回も洗っていては、美容師さんの手荒れは深刻ですよね。
お客さんが多い美容院では、一日に何人の頭を洗うでしょうか。
しかも、時間をかけて丁寧に…です。

主様が言われる、美容師さんの意見がさまざまなのは。
興味を持って勉強している人と、そうでない人の差だと思いますよ。

乱文になっていますが、よろしければ参考まで。