簡単なセルフケア
ネイリストなので爪の形についての相談をよく受けますが、残念ながら爪は身長や顔立ちと同じく、生まれながらの要素が大きい部位なので、アクリルで長さを出してごまかすことは出来ても、爪そのものの形を変えることは出来ません。

人差し指は主様と同じくネイルベッドが長い方が多いのですが、これも生まれながらの要素なので他の指が同じような形になることはありません。

深爪や噛み癖があると剥離して白い部分が広がることはあります。しかし、一度剥離したものは戻りません。

わずかではありますが長さを出す方法として、自宅で出来る簡単なケアをご紹介します。

爪の根元の皮膚にキューティクルクリームかキューティクルオイル(なければハンドクリーム)を塗り、軽く馴染ませます。
お風呂くらいの温度のお湯を張った洗面器に5分ほど浸し、タオルで水気を拭き取ります。

2枚に剥がしたコットンの内側を濡らしたウッドスティック(百均のネイルコーナーにあります)で引っかくようにして毛羽立たせ、毛羽立った繊維を綿飴のように巻き付け、掌に押し付けるようにしてギッチリと巻きます。引っ掻いて巻き付けるのを数回繰り返して出来た大きな綿棒のようなコットンスティックをお湯で濡らし、45度の角度で甘皮を押し下げて下さい。
甘皮のカーブに沿って少しずつ、痛くない強さでやるのがポイントです。

押し下げると甘皮に隠れてた部分に爪に張り付いた薄い皮が出てくるので、親指にガーゼを巻き付けお湯で濡らして、薄い皮を擦り落とします。
その後は甘皮と爪にハンドクリームを擦り込むようにマッサージして終了です。
これを週1回くらい続けると、数ミリですがピンクの部分が長くなります。

甘皮をニッパーで切ってしまう方もいらっしゃいますが、明らかに切ってはいけない部分を切ってしまってる方が多いので、セルフでは手を出さない方が無難です。
百均に金属製のメタルプッシャーというコットンスティック代わりに使える器具もありますが、こちらも正しい知識がないと、爪の表面を削り取って爪を傷めてしまうのでお勧めしません。

劇的な変化は望めませんが、地道にケアを続ければ多少はネイルベッドが伸びますので、ぜひお試し下さい。