少々長くなります。

わたくしは生まれた時からアトピー性皮膚炎です。
多分ご存じだと思いますが、現在の医療ではアトピー性皮膚炎は「完治」しません。完治するのではなく、「症状を緩和する」というのが現在の可能な範囲です。

まず民間療法は絶対にいけませんん。
多くの（真面目な）皮膚科医が一番懸念している事です。
「食事療法」（アレルギー物質を除く）等は全く根拠がなく、むしろ栄養のバランスが悪くなることで生じる不利益の方が大きいです。よく見かけませんか？「アトピーが治った」と謳っている広告・・・・

まずは皮膚科に通い、正しい知識を得ましょう。
アトピー性皮膚炎は「上手く付き合っていく」病気です。先生との相性もあるでしょうし、薬が合わない事もあると思います。最初の1-2ヶ月は検査をしたり、薬を試したりする期間なので、なかなか結果が出ない可能性もありますが、皮膚科医も患者さんにあった治療方法を模索している・・・という事も頭に入れておいてください。

ステロイドはかなり幅広い強弱があり、もし現在非常に悪い状態なら、少し強めのステロイド剤を処方されるかも知れません。理由は「まず症状緩和」です。既に悪化しているのに弱い薬を使って、いつまでも改善しなければ、意味がありません。症状が緩和されるまでの間に検査をしたり。。。と、皮膚科医も患者さんの情報集めをします。

症状が緩和され始めたら、薬を弱い物に変えていく等のプロセスがあり、ここまで行くのに2-3ヶ月かかるとは思いますが、この辺りでやっと医師・患者の信頼関係も築けます。

わたくしがかつて通っていた皮膚科医は（アトピーの治療を含め皮膚科医としてはかなり有名らしいです）「まぁ、テキトーにやりなさい」とチョット明るく言っていました。

「アトピー性皮膚炎の患者は良くなろうと、生真面目に薬を飲んだり塗ったりする。それでも良くならない（普通にありえます）と、それがストレスになって、余計に悪い。薬を飲み忘れたり、塗り忘れても、まぁいっか・・・とテキトーに（気楽に）している方が良い」

名医がテキトーが良いというのも笑えますが、先生は至って真面目でした。

オーガニックとか無添加はあまり関係ないと思います。というか、それらは医師が処方した物でなければ、化粧品でしかありません。つまり、薬では無いので、まずは皮膚科へ行きましょう。

ヨガとか・・・全くお門違いですね。そういう回答には振り回されないでくださいね。

ステロイドは怖い薬ではありません。
上手く使えば、非常に有効です。