コンプレックスって、誰にでも何かしらあるのだろうと思います。それは顔だったり、体型だったり、性格だったり、自分の置かれた環境だったり、健康上のことだったり、本当に様々なことで。
でも顔にコンプレックスを持っているというのは、毎日意識せざるを得ないことだけにお辛いことと存じます。鏡を見ない日はないですから。

ご質問を拝読し、あらためて、周りの方に対する自分の気持ちを考えてみました。男女・年齢等問わず、大好きな友達、親しくさせて頂いている知人等を思い浮かべて。
そうしましたら…顔の善し悪しなんて全く関係ないし、一緒にいる時も表情は気になるけれど、やれ綺麗だとかそうでないとか、一切頭の端にも浮かびません。

当たり前のことを言っています。そう、当たり前なんです。正直、顔も体も美しいに越したことはないけれど、そうでなくても、人との関わりにおいては影響を及ぼすようなことはないと思います。まあ、面食いの殿方への訴求力は弱くはなりますけれどね。しかしそもそも、そういう方とは関わらないほうがよいし。(笑)

気にするなというのは無理でしょうが、そんな自分と折り合いをつけてやっていくという矜持を持って頂けたら嬉しいです。それはあなた様を輝かせる強さになります。

自分に執着(例えば仏教で云うところのしゅうじゃくに近いニュアンス)するのは人間誰しも持つ自然な姿だと思います。けれど、それを越えよう、脱しようとするのは非常な困難を伴うけれど、本当に素晴らしい尊い姿ですよね。

そんな偉そうなことを言う私も、ご多分に漏れずコンプレックスを始め色々なことに悩み、物欲やら何やらに絡めとられ、日々凹みながらなんとか一日一日をおくっています。でも、そんなちっぽけな自分が、情けなくもあるけれど可愛くもあります。そんなものではないでしょうか。

あなた様も、どうかご自分の弱さも認め受け入れて、エネルギーを内ではなく外に向けられるようになられますように。顔を上げて、にっこり笑っていましょうね。大丈夫。