肌のターンオーバーと細胞の寿命

もう何年も前のことですが、書籍で「細胞の寿命(分裂できる回数)はテロメアによって定められている」という記事を読みました。
・・・ということは、「肌のターンオーバーを活発にする」=「細胞の新生を促す」=「細胞の残り分裂回数を減少させる」という図式が成り立つと考えていいのでしょうか?
また、もしこれが事実だとして、たとえば50年後の肌を考えたら、今から肌を活性化させるようなことはしないほうが良いのですか??
そっち方面を専攻している方に答えていただけると幸いですo(__*)o

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2006/5/10 17:22

分子生物学・・・懐かしいですね。あまりイイ思い出は無いですが^^;

putyoさんこんにちは!

テロメアは専門外ですが、遺伝子組換を扱う分野を専攻していたので、一般の方よりは素養がある人間の意見という事でお話します。

セレビィさん、テロメアのウィキペディア情報ありがとうございます^^

ヒトゲノム解析が終わったといっても、個々の遺伝子について分かっている事って、まだまだ少ないです。テロメアについても同様です。少なくとも「細胞の寿命(分裂できる回数)はテロメアによって定められている」という単純な捉え方は出来ません。

と、これだと簡潔すぎて、よく分からないかもですね^^;

もう少し詳しくお話すると、例えば実際私達の身体の中で、細胞分裂の際にテロメアが一定量ずつ減っていくかどうかが定かでないのです。どの様な条件下で、どんな仕組みで、どの程度テロメアが減ったり増えたりするのか分からない。つまり、ターンオーバーを早めるスキンケアで、テロメアを増やそうとする機構が働き出すかもしれないし、逆にテロメアの減少が促進されるかもしれないのです。それにテロメアが(細胞老化とは別に)人間の老化自体にどう関与してるのかも不明ですし。人間の身体というのは複雑な制御機構が幾重にも干渉しあって働いているので、単純に三段論法のような結論の導き方は出来ません。よって私からは、質問文中の図式は成り立たないという回答になります。

ところで肌の活性化って、ピーリングなど化学的、酵素的、物理的な刺激を与えるスキンケアのことですか?

これらは肌を見かけ上キレイにしてくれますが、それは若くて細胞も元気だから付いてこれるのであって、負担を掛け続けていると正常な角質が作り出せない乾燥敏感肌へとなりかねません。くすみ等のターンオーバーの低下は、大抵は食事や生活習慣が原因なので、まず生活自体を改め体調を整えるのが先ですし、単純に外的刺激を与えても弱った肌に負担を掛けるだけです。テロメアの話と同じで「ターンオーバー低下」に対して「ターンオーバーを促進させればOK」という程、人間の身体は単純ではないという事です。保湿を中心に、自分の年代・肌質にあった、水分油分バランスを整えるスキンケアが基本(もちろんUVケアも)ですね。

ちょっと後半お節介焼きになってしまいましたが(汗)
参考になれば嬉しいです^^

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