40代・50代からの肌作りの基本をメイク講師が解説【スキンケア&ベースメイク】

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40代・50代からの肌作りの基本をメイク講師が解説【スキンケア&ベースメイク】
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40代・50代以上に多い肌悩みやその原因、肌に合わせたスキンケアベースメイクのコツを、メイクレッスン専門店「MAMEW(マミュ)」のメイク講師に教えていただきました。

教えてくれたのは

経験豊富な講師を独り占めしてメイクスキルを学べる、老舗のメイクレッスン専門店。お顔の分析手法の一つとして、2007年より独自開発の「骨筋診断」とともにパーソナルカラー診断を取り入れている。メイクのプロが診断するので、似合う色やアイテムがわかるだけでなく、実際のメイクで実感できる垢抜け体験が魅力。東京・原宿にある@cosmeの旗艦店「@cosme TOKYO」1階のほか、新宿と銀座に店舗を展開。

いまの肌に合わせてアップデート

年齢を重ねることで肌に変化が生まれるのは、誰にとっても自然なこと。「MAMEW(マミュ)」に来店されるお客様からも、そんな変化に戸惑ったり、今までのメイクがなんだかしっくりこなくなったりといった声を聞きます。そのような実感が増えてくるのも40代以降の特徴です。

でも、変化を「マイナス」と捉える必要はありません。自分の変化を知り、いまの自分に合うスキンケアやメイクにアップデートしていけばOK。ここでは、40代・50代以上に多い肌悩みを整理しながら、スキンケアベースメイク・ポイントメイクそれぞれのコツを解説します。

年齢とともに変わる肌。何が起きている?

年齢を重ねると、出産や更年期などによるホルモンバランスの変化や、忙しい日々の生活習慣の蓄積によって、肌にも変化が現れます。40代・50代以降は肌の水分量や皮脂量が減り、コラーゲンやエラスチンの量も減少。ターンオーバーも遅くなるため、乾燥・くすみ・たるみ・シミ・シワ・毛穴の開きといった悩みが複合的に現れやすくなります。

よくある肌悩みとその背景

シミ・くすみ

紫外線ダメージの蓄積やホルモンバランスの変化が主な要因。特に頬や額、目の下に濃いシミが出やすく、顔全体がくすんで見えることも。

シワ・たるみ

コラーゲンやエラスチンの減少、乾燥、表情筋の衰えが主な要因。ほうれい線や目元・口元の小じわ、フェイスラインのゆるみが気になる人も。

乾燥・カサつき

皮脂分泌の減少やバリア機能の低下によって肌が水分を保持しにくくなり、粉吹きやツッパリ感を感じることも。

毛穴の開き・黒ずみ

たるみによって頬の毛穴が涙型に変化。黒ずみは皮脂の酸化が影響しています。

肌のハリ・弾力の低下

ホルモンバランスの変化と、コラーゲンヒアルロン酸の減少により、肌のふっくら感が低下。肌の元気がなくなったように感じることも。

大人ニキビ

乾燥やストレス、ホルモンバランスの乱れによって、あごやフェイスラインにニキビ・吹き出物ができやすくなります。

大人の肌作りのポイント:隠すより「整える」

年齢を重ねた肌は乾燥しやすく、シワ・たるみ・毛穴が気になりやすい状態。ベースメイクでカバーしようとファンデーションを厚塗りしてしまうと、かえってこれらの悩みを強調してしまいがちです。メイク直後はきれいでも、時間とともに粗が目立つことも。

だからこそ、大人のベースメイクのカギは「ツヤ立体感で肌をきれいに見せる」こと。ツヤ毛穴やシワをぼかし、立体感はたるみを目立ちにくくしてくれます。

まずは保湿で肌をふっくらさせて土台を作る

そのためには、メイク前の保湿が何よりも大切。保湿が足りないと肌がしぼんで見え、ファンデーションもきれいにのりません。シワや毛穴が目立ち、乾燥による化粧崩れの原因にもなります。

実際、店頭でスキンケアをすると「こんなに保湿していなかった!」と驚くお客様は多くいらっしゃいます。自分が普段思っている以上にしっかり保湿するのが◎。肌作りには、ベースメイクそのものよりも保湿の方が重要です。

スキンケアのポイント

☑ 洗いすぎない
年齢とともに皮脂や水分量が減少して乾燥しやすくなるので、過度な洗顔は避けましょう。とくに朝は、一日の終わりである夜ほど落とすものがないので、洗浄力がやさしいジェルやミルクタイプのものがおすすめです。洗いすぎると乾燥しやすくなり、保湿が足りないと乾燥崩れや乾燥による皮脂の過剰分泌にもつながります。

「MAMEW(マミュ)」の『マンナンスポンジ』はグルコマンナン100%の洗顔用スポンジ。水を含ませてマッサージするように肌をなでるだけで、弱アルカリ性の軽い洗浄力+角質ケア効果で肌表面がなめらかになるので、朝洗顔におすすめです。

マンナンスポンジ

MAMEW(マミュ)

税込価格 2個入り・3,740円
発売日 2008/4/1

角質ケアで肌リズムを整える
くすみ・ゴワつきが気になる場合は、角質ケアを取り入れて肌のターンオーバーをサポートします。

☑ 血行をよくし、筋肉のコリをほぐす
顔のマッサージでリンパを流し、むくみやくすみをケア。肌がやわらかくなる効果も。

☑ 摩擦はNG
こするとシミやくすみの原因になるのでやさしく触れます。

☑ 保湿は惜しまずに
角質ケアとマッサージを取り入れることで、スキンケアがなじみやすい肌状態を作ったうえで、しっかりと保湿します。

マッサージをする際はマッサージクリームなどを適正量塗ってすべりをよくし、擦りすぎないように行いましょう。

マッサージに使うクリームは、肌状態によって適正量よりやや多めに使用すると摩擦による肌負担が減ります。

化粧水で肌にしっかり水分をチャージ

たっぷりの化粧水で肌の水分量を高めましょう。目安は「肌がもちっとして、手に吸いつくような感触」。乾燥が気になる部分には、重ねづけを。

化粧水の入り方や適量は、人によって異なります。また、肌の状態によっても変化するので、その日の肌に合わせて調整してください。

メーカーの推奨量(500円硬貨大など)を使います。

乳液やクリームは、肌状態にあわせて必要な分だけ

メイク前の乳液やクリームは、ベタつきを避けるため基本的には薄めにつけます。ただし、乾燥が強い日はオイルを足したり、目元の乾燥・たるみが気になる場合はアイクリームをプラスしてもOK。

どのアイテムも、しっかりと肌になじませてからメイクに進みましょう。

化粧下地のポイント:コントロールカラーで色ムラを補正

化粧下地は、保湿力が高く、日中の乾燥を防げるものがおすすめです。

さらに、大人の肌特有の色ムラ(シミ、そばかす、くすみ、クマなど)を補正するために、カラー下地やコントロールカラーを活用します。色ムラや血色感を下地の段階で整えておくことで、ファンデーションの量を減らすことができ、厚塗り感のない自然で軽やかな仕上がりが叶います。

「MAMEW(マミュ)」で使用するコントロールカラーの色味。左から、レモンイエロー・ピンク・オレンジ

コントロールカラーの色は、悩みや肌色に合わせて選ぶのがポイントです。たとえば血色感をプラスしたい場合はピンク系、くすみが気になる場合はイエロー系を使うことが多いですが、人によっては浮くこともあるため、プロに相談するのがおすすめです。

コントロールリキッド

MAMEW(マミュ)

容量・税込価格 25ml・3,300円

ファンデーションのポイント:最小限の量を使い、薄くツヤ感重視で

コントロールカラーで十分補正できれば、ファンデーションは必須ではありません。

ファンデーションを使う場合は「薄く」「ツヤっぽく」が基本。しっかり隠そうと厚く塗ると、かえってシワや毛穴が目立ちやすくなります。気になる部分はコントロールカラーで補正することで、ファンデーションの使用量を最小限に抑えます。

ファンデーションリキッドファンデクッションファンデなど、保湿力のあるものがおすすめです。肌に自然なツヤを宿すことで光の反射が生まれ、シワやたるみを目立たなくし、ハリのあるイキイキとした肌に見せてくれます。

ツヤを仕込むために、繊細なパールが入った化粧下地を使う方法もあります。パールが粗いとシワなどに入り込んで余計に目立たせてしまうことがあるので、パールが細かいものを選びましょう。「MAMEW(マミュ)」の店頭では、色がつかずにパールツヤ感のみを足せる「ゴールドシルバー」の『コントロールリキッド』を、色補正のピンクやオレンジと混ぜて使います。

ピンク+ゴールドシルバー

シミはコンシーラーを使ってピンポイントでカバー

シミなどカバーしたい箇所がある場合は、顔全体の色ムラをコントロールカラーで補正したあとに、コンシーラーをポイント使いします。顔全体にカバー力の高いアイテムを使うよりも軽やかな仕上がりに。肌のトーンにあったコンシーラーを選んで、カバーしたい箇所の周辺をきれいにぼかしてなじませるのがポイントです。

フェイスパウダーのポイント:部分使いで厚みを調整

仕上げのフェイスパウダーは、乾燥しやすい大人の肌には“必要な部分だけ控えめに”がポイント。とくに乾燥が強い場合は、フェイスパウダーを使わないのも選択肢です。

キラキラ感が強いものはちりめんジワを強調するので、パールラメが控えめで、しっとりとした上品なツヤがあるものベスト。つけ方は、パフよりもブラシでふわっとのせる方が厚みが出にくく、軽やかに仕上がります。

眉・目もと

アイメイク崩れ防止のため、目のキワや眉まわりに軽くのせます。

乾燥しやすく、小じわが目立ちやすい部分なのでごく少量でOK。

乾燥するとシワが目立ちやすいので薄めに。

生え際・フェイスライン

べたつきが気になる場合は少し多めにつけてもOK。パウダーでサラッとさせることで清潔感が出ます。

こちらでもくわしく解説

取材協力:パーソナルメイクアップサロン MAMEW(マミュ)

(アットコスメ編集部)

ポイントメイク編はこちら

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