夏も終わり、ひとり時間を大切にしたくなる秋の始まり。自分とゆっくり向き合うことができる温泉で心身を癒やしてみませんか。
お湯の泉質によって、さまざまな肌悩みにアプローチしてくれます。
そのなかで今回は、「最近肌がガサガサしている…」「角栓がつまっている感じがする…」といった「ごわつき肌さん」におすすめの温泉地を、温泉ビューティ®研究家である石井宏子さんに教えてもらいました。
沸きたての新鮮なお湯で肌の汚れ・角質をオフ!
鹿児島県 妙見温泉「妙見石原荘」
泉質:ナトリウム・カルシウム・マグネシウム−炭酸水素塩泉
ツルツルの感触にうっとりする温泉。炭酸水素塩泉はせっけんで洗ったように肌の汚れや古い角質を落とし、すべすべに整える美肌の湯です。
妙見石原荘が大切にしているのが、湧きたての温泉の新鮮さ。自然湧出する源泉を真空管のような状態で熱交換することで適温にし、湯船へと注ぎます。注ぎ口の温泉は、シュワシュワと音を立てて炭酸の泡が弾けるのがわかるほど。500〜700rの豊富な二酸化炭素ガスを含有し、血行促進します。
おすすめポイント
温泉の新鮮さを大切にしている妙見石原荘では、7本ある源泉の場所に合わせて露天風呂や内湯が点在。緑豊かな敷地を散歩する感覚で湯めぐりを楽しめます。途中に「薬湯」と書かれた飲泉所があり、ミネラル豊富で炭酸を含む温泉を飲んで体のなかへも取り込むことが可能。
石蔵を移築して改装したモダンな空間で楽しむ料理は、鹿児島の旬の自然の恵みを感じるやさしい味わいです。
施設情報
「妙見石原荘」
住所:〒899-5113 鹿児島県霧島市隼人町嘉例川4376番地
TEL:0995-77-2111
公式サイト
紅茶色の湯で肌を保湿&ぽかぽか温める
宮城県 東鳴子温泉「百年ゆ宿 旅館大沼」
泉質:ナトリウム−炭酸水素塩泉
「赤湯(あかゆ)」と呼ばれる透明な紅茶色の温泉は、自家源泉のナトリウム−炭酸水素塩泉。肌の汚れや古い角質を落として、なめらかに整えます。
紅茶色の素は、植物由来のモールと呼ばれる有機成分。炭酸水素塩泉ですべすべの肌に導いたり、植物由来の成分で保湿&肌をぽかぽかに温めたりと、至れり尽くせりの温泉です。
おすすめポイント
旅館大沼は、自分の心と体をメンテナンスする「現代湯治」を提唱する宿。玄米と野菜を中心にした一汁三菜のプランがおすすめです。
施設情報
「百年ゆ宿 旅館大沼」
住所:〒989-6811 宮城県大崎市鳴子温泉字赤湯34
TEL:0229-83-3052
公式サイト
美容液に浸かっているようなとろとろの感触がクセになる
福島県 須賀川温泉「おとぎの宿米屋」
泉質:アルカリ性単純温泉
敷地内に湧く自家源泉は、豊富な湯量で全館源泉かけ流し。入るとすぐに分かるほどとろとろの感触は、まるで美容液に浸かっているような気分になれるはず。
森のミネラルを感じるほんのり緑色の透明な湯です。アルカリ性の温泉で、せっけんを使ったように、肌の汚れや古い角質をやさしく落としてくれます。
おすすめポイント
大浴場にある「源泉ミストサウナ」もぜひ体験してみてほしい見どころのひとつ。天井から源泉のミストが降り注ぎ、頭からつま先まで全身にうるおいをもたらします。
2019年秋 おとぎ会席「シンデレラ」
温泉旅館として、日本で初めて「ビオホテル」認証を2016年に取得したおとぎの宿米屋。
有機栽培、無農薬栽培の農産物や、有機認証の調味料、オーガニックな飲み物を使用。季節ごとに変わる「おとぎ会席」では、おとぎ話のテーマに沿って、楽しい・おいしい・体にいいの三拍子がそろった料理が楽しめます。
施設情報
「おとぎの宿米屋」
住所:〒962-0043 福島県須賀川市岩渕字笠木168-2
TEL:0248-62-7200
公式サイト
石井宏子(いしい・ひろこ)さん
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(アットコスメ編集部)