886views

化粧水のつけ方 BAさんたちはどんな研修を受けるの?

化粧水のつけ方 BAさんたちはどんな研修を受けるの?

化粧水をコットンで付けた方がいいのか、ハンドプレスの方がいいのか。
これについては、ず~っと、追いかけてきて、
ある程度の答えにたどり着きました。
やっと、自分が疑問に思っていたことも解決しました。

それがこれ。
 ○化粧水:ハンドプレス? コットン? やっとわかった! メーカー推奨でつけるワケ
   →https://beautist.cosme.net/article/338120
 ○化粧水はハンドプレス? パッティング?
   →https://beautist.cosme.net/article/229634


■メーカーの推奨どおりにつけることで最大の効果
手短に言ってしまえば、化粧水は、
メーカーが推奨する方法でつけることで、最大の効果を引き出せます。

推奨した方法でつければ、化粧水の浸透がベストになるよう処方されているからです。
コットンでつけると化粧水がもったいない。
と言われますが、オススメのつけ方をすれば、
有効成分が肌に全て浸透するので、コットンに残りった水分は、
ある意味出がらしのようなものといえます。


■専用コットンの工夫
クレドボーボーテの場合、専用コットンは、
繊維に化粧水は浸透せず、繊維と繊維の間に化粧水を含む構造なので、
指定された使い方をすれば、
化粧水が放出するようなコットンなのだそうです。

実際に使ってみた感触は、定量を含ませて、なでてつけると、
使い終わりの頃になると、化粧水の含み少なくなり、
物足りなく感じてしまいました。

しかし、それは、コットンに含まれた化粧水がちゃんと、放出され、
肌に浸透したため、乾いたように感じてしまうのだと考えられます。

ただ、どうしても習慣や、コットンの湿り具合の好みで、
足りないと感じてしまうこともあると思いました。
その場合は、付け足して使えばよいのだろうと思います。

もし私もがクレドポーボーテの化粧水を使ったとしたら、
やはり、付け足しをしたくなりそうです。

でも、化粧水の価格が高いので、むやみやたらに付け足すことができない
という心理状態になりそうです(笑)

そこで、クレドポーボーテは、この状態で、十分、
浸透するように処方されている化粧水なんだと言い聞かせて、
足りないという感覚を、打ち消そうとするのではないかと思います。

このコットンが渇いた感覚は、含んだ化粧水が十分、肌に移動した証。
コットンそのものに、水分が残らず、十分、放出する技術を持っている。
それが、クレドポーボーテという商品なんだ・・・っと自分に言い聞かせます。
そして、次第にその使用感に、自分を合わせて慣れさせていきそうです。
追加の化粧水をしなくてもいいように・・・(笑)



■手のひらに吸収されるは嘘
一方、手でつけると、手のひらに化粧水が吸収されてしまい、
もったいないと言われますが、これは嘘みたいです。
手のひらの表面から化粧水の吸収は、そんなに多くないそう。


■手のひらと顔の組織
手のひらの組織と、顔の表面の組織は違うのでしょうか?
見た目の感触からしても、手のひらの表面って、
水分の吸収をしにくそうな表情をしています。

実際に、皮膚は、表皮・真皮・皮下組織の3つに分けられ、
表皮は4層からなりますが、手のひらと足の裏だけは5層からなるそう。

  →https://www.premaria.co.jp/column/column02.aspx

実際に、手のひらにスポイトで水滴を垂らし、
その水分は、どれくらい吸収されるでしょうか?
そんなに吸収されているとは思えません。

(水と化粧水の浸透力は違うと思いますが、便宜的な比較として)


以上のことからも、手のひらに
化粧水がたくさん吸収されてしまうというのは、
疑問の残るところです。


■使い方に合わせた処方
また、化粧水は、それぞれの使い方にあった処方となっているため、
ハンドプレスの化粧水は、手のひらにのせても、滴ることのないような
テクスチャーに調整されています。

一方、コットン使いの化粧水を手のひらでつけると、
本来、コットンに残るように調整された水分が、
手のひらに残り、吸収されずに残ってベタベタするのだそう。

コットン使用の化粧水のサンプルで、
ハンドプレスで付けて、何度か試したことがありますが、
やはり、手にベタベタ残る感覚がありました。

  〇フローラルトニックローション
   →https://www.cosme.net/product/product_id/101/review/503458693

  〇オーキデ アンペリアル ローション
   →https://www.cosme.net/product/product_id/10034084/review/503373185


以上のように、ハンドプレス、コットン使用の化粧水には、
それぞれの使い方に合わせた処方がされているのでした。



■ハンドプレスか、コットンかの論争
そんなわけで、美容雑誌や美容家が、
ハンドプレスがいい、コットンがいいと論争(?)していることは、
ナンセンスなことだったのです。


■BAさんたちは、どんな研修を受けるの?
そこで、各メーカーの美容部員の方たちは、
化粧水をハンドプレスか、コットンかについて、
会社からはどのような研修を受けているのか、
興味がありました。

「それぞれのメーカーによって、使い方が違う」
ということは基本として、理解した上で、
自分たちのメーカーは、こういう使い方を選択したのだ
という認識を持っているのか・・・・

あるいは、自分たちのつけ方が、絶対と考えているのでしょうか?

愛用している、花王のエストや、ソフィーナのBAさんたちは、
「うちでは」ハンドプレスでつけることをオススメしています。
という紹介を当たり前のようにされていました。

一方、以前、資生堂のBAさんに伺ったときは、
「コットン」が絶対にオススメという感じで言われました。

その理由として、手の皮膚と顔の皮膚は同じだから、
顔に吸収する前に、手に吸収されてもったいないと。
また、コットンの方が、まんべんなく、ムラなくつけることができるとの説明でした。

(ハンドプレスの化粧水は、手で付けても、まんべんなく付くような
 処方になっているんだけどな・・・
 また、つけ方を工夫すれば、全体にちゃんとつけられるんだけど・・・
 と心の中で思いながら)

「ハンドプレス用と謳われている化粧水もですか?」と伺うと、
ハンドプレスを推奨されている化粧水でも、コットンでつけた方がいい
という、お答えが返ってきました。

内心、う~ん・・・と思ってしまいました。

資生堂では、コットンでつける使い方が絶対という研修をしているのかしら?
いや、単に、その方の個人的な考えを言われただけなのかもしれません。
その後も、機会があるたびに、資生堂のBAさんに伺ってみました。

BAさんだけでなく、メイクアップイベントなどで、
メイクアップアーティストさんからも伺いました。
みなさん、同じような答えが帰ってきたのでした。

それらのことから、資生堂では、コットン付が絶対的で、
手のひらから化粧水が吸収されてしまうという研修が
行われていることが伺われました。

(これは、資生堂だけでなく、コットン使いのブランドの多くが、
 同じようなお答えで、
 「うちのブランドは」コットン付なのです。
 という言い方をされるところが、ほとんどありませんでした)


■会社としての答え方の違い
そして、決定的なことがありました。

それは、昨年の美容雑誌に、化粧水はハンドか、コットンかという
テーマが取り上げられていました。
そこでは、花王の研究員(確か)と、資生堂の広報の方が
コメントを寄せていました。

花王は、「うちの化粧水は」ハンドでつけることを推奨してますと
コメントされていたのに対し、
資生堂は、「コットン付の方が、ムラなくつけられるのでよい」と、
化粧水のつけ方の全体の総論のような語り方をされていたのでした。
(詳細は、うろ覚え)

また、その記事の中で、美容ライターらしき方が、
SK2(コットン仕様推奨)の化粧水を、ハンドプレスで付けていて、
ハンドの方が吸収がいいから、オススメ、みたないことを書かれていました。

なんだか、もう、めちゃくちゃ状態に思えました。
専門家も専門家で勝手なことを言い、
メーカーも言い切っちゃってるし、
それを取り上げる雑誌も雑誌だし・・・・

(雑誌は広告の関係があるので、大人の事情はお察ししますが・・・)

そんな雑誌の内容について、エストのBAさんとお話したときに、
こんなことを言われていました。

「私も、美容記事を見ていると、いろいろな人がいろんなことを言ってるので、
 ある時、何が正しいのかわからなくなってしまったんです。
 そこで先輩に聞いてみました。」

その時、先輩に言われたのは・・・・
 『美容記事に出ていることは、あくまで、言ってる人がやってみてよかった
  という話が取り上げられていると理解すればいい・・・』

と言われて、納得したんですと。

やはり、後発部隊のメーカーは、
(もう、花王は30年選手になるので後発では、ないかもしれませんが)
総論的な理論や、研修がしっかり行われていて、
BAさんたちも、美容家や美容雑誌が不毛な論争をしていても、
それぞれが自分で考えて、的確な答えを
導き出しているのだと思ったのでした。


■業界の中での、位置づけ
話題はそれますが、以前、シャンプーとは、コンディショナーなどを調べた時に、
各社、それぞれに定義をしているのですが、業界としての定義がなかったのです。

そのことについてしっかり触れていたのは、花王と、ライオンでした。

 ○ヘアケア:正しい「シャンプー」「コンディショナー」「トリートメント」の順番は?
  →https://beautist.cosme.net/article/316318  

自分たちは、こう捉えていています。
でも、業界としてはどういう捉え方しているかという、
全体を見渡した上で、自分たちの立ち位置を捉えるという
視点は大切なことだと思います。



日本の老舗メーカーの資生堂。
業界のリーディングメーカーという位置づけも担っていると思うのです。
自分たちの仕様を、業界全体の話と捉えてしまうのではなく、
業界全体を見通して、自分たちが選択したことを
位置づけるということも必要だと思うのでした。

化粧水のつけ方、肌診断の測定の徹底、美容理論の解説・・・・

これらは、BAさんの個々の対応の問題ではなく、
会社の方針として、取り組む必要があるのでは?
と思っていましまいた。


このブログに関連付けられたワード

このブログを通報する

スキンケア カテゴリの最新ブログ

スキンケアのブログをもっとみる