492views

花と女性

花と女性




女性は、しばしば花に例えられる。
かぐわしく美しい花。
多くを惹きつける。

けれど先日、ふと思ったのだ。
その花によって結ばれる実こそ、まさに女性自身なのではないか、と。

ひろがる香り。美しい花びら。甘い蜜。
どれもとても、魅力的だ。
けれどそれらは手段と言えよう。
(多くの)植物にとって、花の魅力は実を結ぶためにある小道具としての役割だ。

美しく飾り上げるためのメイクやファッション、魅惑的に香る香水。
世の中には、女性が花咲くための道具があふれている。

しかし、
多くの女性は実を結ぶことよりも花を磨き上げることに夢中なように見える。
美貌を得るための外科的手段であったり
若さを示すためのファッションであったり
整形級のメイクであったりetc...
実を結ぶためではない方法で大輪の花を誇ろうとする女性が多いように思えるのだ。

人は(出会った一瞬)まず外見で判断する生き物だという。
だから確かに、花を開くことは必要だろう。
けれど花が生き物(主に虫たち)を集めるのは受粉のため。
次に進むためには実が結ばれなくてはならない。

乱暴に言えば
実のない花とはつまり空ろな物体に過ぎない、とさえ言えよう。

なぜなら実とは、すなわち種
自身(を次世代につなぐため)の核だから。
核なくしては、そもそも花自身が生まれることもできない。
花に見えてもそれは造花に過ぎず、他を惹きつけるには物足りないものとなってしまう。

さて。

種を包む果肉。
花が実を結んだ次はこれが仕事をする。
生き物の糧となることで種を蒔くのだ。

みずみずしい甘さは花に似ている。
だが果肉の魅力はそれだけではない。
酸味も、苦みも、青臭さもある。舌触りやそれぞれ独特の匂いも、味わいの一つだろう。
それらが合わさり、個性となる。

もちろん、花にもクセの強い香りや外見のものはある。
ただ、それらは人を選ぶ。
味わいの個性のほうが(最初は戸惑われても)受け入れられやすい。と私は思う。

人にも同じことが言えるだろう。
奇抜なファッションやメイク、好みに合わない香りをさせている人は受け入れづらくても
性格や声に特徴があるのはどれも当然のこととして(むしろ個性として)受け入れられる。

そして
花も実も、存在するのは種があるため。
その人の核のためだ。

ここまで読まれた方は
『何だ、女性だけでなく男性だって同じではないか』
と思われたことだろう。

そう。女性だけではない、人間としてあるために種はあるのだ。
けれど花を経ての種の根付きは女性だけのもの。
あの華やかさ、可憐さ、清らかさ、妖しさ――それらを経て得た核は女を高めてくれる。




このブログに関連付けられたワード

このブログを通報する

コメント(2件)

  • hattoさんへ どんな人にも軸になるカラーがあり、そこに多面性が深みを増してくれる。と、コメントを拝見して思いました。 私も素敵な女性になりたいと常々思っているのですが、おばあちゃんになる前に到達できればいいかなとも思っています(笑) いえいえ!コメントありがとうございました☆

    0/500

    • 更新する

    2015/3/17 23:00

    0/500

    • 返信する

  • 初めまして。
    女優の壇さんが、「女性はバラの花みたい。トゲがあったり、色も形も様々で、可愛さ、美しさ、妖艶さ、女性のいろいろな部分を花は表す」というようなことをおっしゃっていて、なるほど、そうかも~と思ったことを、のちほさんの記事で思い出しました。
    素敵な女性になりたいものです。長々失礼しました。

    0/500

    • 更新する

    2015/3/17 16:53

    0/500

    • 返信する

美容その他 カテゴリの最新ブログ

美容その他のブログをもっとみる

投稿ブログランキング

投稿ブログランキングをみる

編集部イチオシ!

HOTタグ

ブランドファンクラブ限定プレゼント

【毎月 1・9・17・24日 開催!】

(応募受付:5/1~5/8)

プレゼントをもっとみる