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ジャンポールゲラン様 お許しを!(LVMHの恐るべし経営戦略 追記)

ジャンポールゲラン様 お許しを!(LVMHの恐るべし経営戦略 追記)


わたしが春夏にヘビーユースしている、アクアシリーズのマンダリンバジリック。

シトラス系でココまでインパクトがあって綺麗に香るフレグランスは稀かもしれません。
マンダリンとバジルのお洒落なコラボレーションがたまりません。
ジューシーなマンダリンオレンジとアロマ感のあるバジルリーフが見事にマッチ。

特にシトラス系は飛びが早いものが多い中、こちらは比較的香り持ちが良い方だと思います。

今回アウトレット(テスター品ですが中身は同じ)で125ml(海外限定サイズ)2本でたったの9000円ちょっとで手にしルンルンです!自分用なので全く問題ありません。
良いものをお安く手にできるとテンション上がりますね。

国内正規店での取り扱いは75mlのみだそうですね、残念。

ジャンポールゲラン様には大変申し訳ないのですが、こういう買い物をしてしまうと国内のデパートでは安易に買えなくなりそうです。

ベッドクロスに振りまいたり、ルームフレグランスとしても惜しみなく使えるし、更にはタオルコロンの代用にもなるのでビッグボトルは非常に有り難い。この香りに囲まれていると本当に癒されるんですよね。
これ1本でアロマティックな気分に浸れます。

それにしても、ゲラン一族の一人が作りだした香りとは意外でした。

主観として、お寺っぽい、濃厚でパウダリックな香りが多いというイメージのゲランですが、それらはどれも上級者向けといった印象です。普段からありふれた香りを好む私など到底お呼びじゃない香り。
しかし、シトラスの直球とも言えるオーインペリアルが1800年代に既に存在していた事を考えると、一族にとってはこの手の香り作りなど容易い事だったのかもしれません。

このアクアアレゴリアの蜂の巣をモチーフにしたボトルは、このオーインペリアル(1853年発売)のオリジナルボトルをアレンジしたものです。

source: ゲラン オフィシャルサイト

以前、何かの本で読んだのですが、ゲラン家では、代々優れた嗅覚を持つ一族を選び出して厳しく教育し、優秀な調香師を育て上げてきたと言います。

4代目ジャンポールは、2代目のおじいちゃまから、約3000種類の香りを嗅ぎ分ける厳しい訓練を施されたそうです。一族の調香師たちがGuerlinade(ゲルリナーデ)と呼ばれる香りの調合法と処方を受け継ぎフレグランスの新しい歴史を刻んでいきましたが、LVMHが経営やプロデュースに加わるようになってからは、従来の処方からかなり変わってしまったようです。

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ここで、LVMHについて少し触れたいと思います。個人運営の経済情報サイトでは良く話題にしてきた内容ですが、この話については長くなるので、また機会を改めて「不動産会社がなぜブランド帝国に化けたのか?』と題し、じっくりと記事にしたいと思います。

※LVMH(モエヘネシールイヴィトン)とは?

経営不振に陥ったネームブランドを手当たり次第に買収しまくり、巨大ブランド帝国を築き上げてきたフランスを本拠地とするコングロマリット企業です。
スイスのルシュモン(カルティエやヴァンクリーフを傘下に持つ)などと並ぶ巨大グループ。
恐ろしい事に、ビジネス戦略として、グループ全体としてのパブリシティを行わない企業であるため、傘下に持つ個々のブランドがもはや仮面ブランド化されている状態です。(その方が有利だからです)
ブランド名はどれもよく耳にする有名なものばかりですが、これらを同一グループが所有しているという事実は意外に知られていません。

え?ブランドじゃなくて企業だったの?ウソみたい!と、知らぬが仏状態になる方も大勢いる事でしょう。最終的には和解に至りましたが、昨年はあのエルメスも買収されかかりました。

ファッションレザー部門では、名前の通り、ルイヴィトン、クリスチャンディオール(パルファム含)以外にも、フェンディ、プッチ(伊)ダナキャランなどの米国のブランドさえも支配しています。現在では売り上げ全体の4割近くを占める稼ぎ頭となっているようです。

更にはブルガリ、タグホイヤー、etc(時計宝飾)、ゲラン、ジバンシー(パルファム、コスメ)、ドンペリニヨン他、免税店=DFSの小売りを加えたのが基本構造。
ファッション。ジュエリー。香水。お酒。小売りと、ユニークな形態と言われたらそれまでですが、

改めて書き出してみると、どん欲で営利主義むき出しの恐ろしい企業ですね。
元は不動産会社と聞けばまあ頷けるところではありますが。(T-T) 
CEOは今も変わらず、如何にもお金大好き!といった風貌のベルナールアルノーというおっさんです。

LVMHに支配された2000年以降のゲランのイメージは、現代的でスタイリッシュに一新された一方で、外注の調香師ばかりを起用しているものだと思い込んでいましたが、そうではなかったのですね。

そういう理由もあって、このシリーズには特に好印象を持っています。
お値段もお手頃ながらラグジュアリーな気分に浸れるゴールドメッシュのビーボトルも文句なし★

廃盤にならない限りリピートさせて頂きます。

トップノート:オレンジ、オレンジフラワー、グリーンティ、ビターオレンジ
ミドルノート:ピオニー、カモミール、マンダリン、バジル
ベースノート:アンバー、サンダルウッド

※この記事は口コミと重複しております。予めご了承下さい。



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コメント(6件)

  • eikeroro様こんばんわ。香水大好きならぜひ口コミお願いします!けろっこ様のウィットのある文章でまとめてくれたら参考にするメンバー様かなり増えると思いますよ♪私も香水語り苦手でしたが手持ちの香水が増えている為メンバー様に触発され最近は開き直って書かせて頂いています。そちらもぜひお願いします★

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    2015/5/4 22:01

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  • Ryan様、こんばんわ。調香師、ジャンポールゲランと聞いて余計まとめ買い意欲が湧きました。Ryanさんがちょっと前に日本で一番売れていると教えてくれたこともあり、ちょうど良いタイミングでお安くなっていたので即決できました。それから新しいグリーンティの香りも気になってます♪

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    2015/5/4 21:51

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  • LEI-CHEUNG様、こんばんわ。こちらはゲランの長い歴史において初のコンセプトで作られたシリーズのようですが日常的に使いやすい香りが多いですね。今回は免税店よりもお安入手でき運が良かったです。次回こんなお値段で手にできる保証はないですね★

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    2015/5/4 21:36

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  • おはようございます(^^)香水大好きなのに、かたれないのです!悲しい。ゲランの新しいのも香ってきたのに、お伝えしにくい。でも香水記事大好きなのです。香水歴史も好きです!他のブランド比較もたまらんです!くいつくように、見させて頂いてます!いつか少しだけ語りは浅いですがコメントさせてください(*^^*)

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    2015/5/4 06:13

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  • マンダリンバジリックの調香師がジャンルポールなのは私も知らなかったです。
    それに二本で9000円ってだけでも魅力的なのにしかも125とは。
    そりゃあデパートで買う気なくなりますよね(>_<)

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    2015/5/4 05:29

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  • ゲランのこのボトルのシリーズは日常使いにし易い香りが揃っていますよね。それにしてもEMIRIN様が入手されたお値段にはアウトレットとはいえビックリ!確かに国内デパートで買う気がなえちゃいます。

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    2015/5/4 04:51

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