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叔母のお見舞いと、とんだ災難。

叔母のお見舞いと、とんだ災難。

行こう、行こうと思ってる内に遂に叔母が入院してしまった。
従姉妹からの電話で「あんまり親戚には来て欲しくないみたい。
親戚が来ると自分は死ぬって思ってるのよ」
そう言われても、行かない訳にはいかず昨日午後行って来ました。

横浜駅西口から6番のバスで横浜市民病院へ行ったのだけど
この横浜というところ、何故にいつも混んでいるんだ?
京急の電車並みにブンブン飛ばすバス運転手。
カーブの度に身体があっちこっちへと移動しちゃう。
バッグの中を整理しようとしたら酔いそうな勢い。
慌てて景色を観る。
駅から10分ほどで三ツ沢公園を過ぎる。
緑の多いこと!新緑なので余計に感じる。
東京とは違うんだな。環境が良いと言うより
横浜という場所が小さな丘がたくさんあって、それぞれに
多くの木々が茂っているからだろう。
でも叔父が「不便なんだよ、バスは早く終っちゃうし
歩くには坂がきついし」とよく言ってたっけ。

そうこうするうちに病院に到着。
まずは最初に聞いた病室に行くも階数が違っていて
遅いエレベーターをまた、待つ。
やっと着いたらついさっき病棟を変わったらしく
「緩和ケア」に行くようにいわれる。


「緩和ケア?」(カンワケア?)
うーーーん、嫌な響き。
嫌な予感。

基本、我が親族たちはおれの事をすごく理解してくれていて
誰かが病気になっても詳しい話しは一切しない。
叔母が入院したのも「息苦しい」からだと聞いていた。

一度病院を出て全く違う建物へ向う。
かなりの坂を下りて其処についた。
そこから先はもう想像がつくでしょ?
叔母はどうしていいかわからないほど痩せ細り
ベッドに横たわる姿はアフリカ難民のよう。
思わず涙が出る。
すかさず従姉妹に
「チセコちゃん!」と注意される。
ソファの隅っこで泣くだけのおれ。
「だからチセコちゃんに来ないように言ったのに」
と従姉妹の妹のほう。
「絶対、こうなると思ってた」
と従姉妹の姉。
だって半年前にパパも一緒に食事したとき元気だったもん!

おれはどんどん落ち込み、次第に少し息が苦しい気がしてきた。

そのうちに叔母が病棟を移ったばかりなので
当然主治医も変わり新しい医師が自己紹介と
今後の展開の説明をしだした。
え?病室で、いきなり?
おれ、居るし・・・
心気神経症だし!
しかもおれの顔を時々見て確認の合図をしたりする。
冗談だろ?この展開!
パパーーー!!

これは完璧ヤバイと思い病室を出る。
誰もいない廊下。
しゃがんで息を整える。
薬を飲むか?
深呼吸。
お!過呼吸になるぞ!おれ・・・

そこに病室から出てきた医師が
「どうしました?」
この医師、かなりなお人よしで廊下でおれを診てくれた。
「薬、今何持ってますか?」
「メレックス、デパス」
「うーーん、デパスの方が効きが早いね、デパス飲みましょう」

「それと深い息をやめましょう。
まず息を吐いて、あさ~~く吸ってください」
災難だわ。この先生。

従姉妹がこの場面を目撃
「やっぱりチセコちゃんって・・・・・」

みんなに災難だったわ。
おれのお見舞。

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