
紅玉、とはルビーのことをさすそうです。
日本でのルビーの人気色は大抵ピンクの強い赤で、それをルビーと言っていいのか?と思うこともあるほどピンク味の強いものをよく見かけますが
ルビーの最高峰と言えばピジョンブラッド。
「鳩の血」の名の通り、透明度が高く微かに暗さを含んだ赤が最高に美しいです。
ちなみに、イギリス王家の王冠に飾られた赤い宝玉はルビーではなくスピネル。
スピネルは非常にルビーと似ていますが、結晶が全く違います。
さて、そのピジョンブラッドカラーのルビーにも似た美しい赤。
それが資生堂インターナショナルのブランドであった「INOUI ID」のパッケージカラーです。
「INOUI」と言えば多くの方がご存知かと思いますが、その後継と目されていたブランド。
しかし、ブランドは2007年3月末、札幌三越店の閉店をもって廃止となりました。
画像はブランド消滅前に日本に戻り買いこんだものの最後のストック。
もう5年も前のものなのでウルトラミストとウルトラモイスト(日中用美容液/チューブ)は使うのもはばかられますが、ウルトラミストのボトルは中身を捨てて何かの化粧水を入れて使おうと思っています。そして、ウルトラモイストは使わなくてもポーチに入っているだけで気分が良いので、自分の気持ちのために使わなくてもポーチに入れてあります。
幸いなことに、リップブラシはまだ未使用ですので、これから使おうかどうしようかな、と思いつつ、このまま観賞用として保管され続ける気がしてなりません。
そしてアイシャドウ。(画像3)
プラスティックケースなので若干安っぽくも見えなくもないですが、ここまで鮮やかな赤の透明ケースは今まで見たことがありません。
4・5個もっていたのですが、時間の経過とともに劣化が気になり、使いきれないと判断して、一番お気に入りの色だけ残して知人に譲りました。
このカラーはワタクシがINOUI IDと出会って一番最初に購入したアイシャドウです。
このカラーだと相当地味になるか、右下のパールギラギラのオレンジで派手目なメイクになりそうなものですが、ブランドプロデューサーであったMr.Dick Pageのカラープロダクトは非常に秀逸で、目もとのくすみを飛ばしながら立体感のある目元を簡単に作れてしまいます。
締め色が若干軽いカラーなのでアイラインは必須でしたが、20代中盤の頃にはアイラインもそれほど引いていなかったワタクシにはこれだけで丁度良い仕上がりでした。
今はやはり劣化の問題でほとんど使用していませんが、このケースがメイクボックスに入っている、というだけで「今日もカラーを楽しもう」とメイク魂に火をともす感じです。
テーマの「思わずパケ買いした・・・」とは少し違うかもしれませんが
ワタクシは、このブランドに関してはほとんどパッケージ買いに近い買い方をしていました。
この赤いケースやボトルがメイクボックスやポーチに入っている、というだけで嬉しくて仕方がなかったのです。
成長の過程で男性的に育ってしまったこともあり、持ち物はシンプルであったり簡素なものをもつことをよしとして大人になった私にとって、コスメのパッケージは非常に女性的でした。
当然大人の女として社会に出たのだから女性的であって当たり前でもあるのですが、メンタルの部分がどうしてもそれを強要されることを望まなかったのです。
ファンデーションのコンパクトもできるだけシンプルでフラットな感じのものを探し、アイシャドウもシンプルなものを、と思いましたがなかなかうまくいかない。
そんな時に美容雑誌に見開き広告で出ていたIDに出会ったのです。
真っ赤なケースに、モードなメイク。
射ぬかれる、というのはまさにこのことと思いました。
地元のデパートでIDの取り扱いはないかと聞いたところ、一番近いカウンターが隣県の広島県。ショックすぎましたが、思い切りの良さがワタクシのいいところでもある、と腹をくくって新幹線で広島そごうまで行き、カウンターで購入したのがミストとこのアイシャドウ、そしてファンデーションと下地。
家に帰って一つずつ箱から出していると
「あれ?インウイ?」と母が言います。
母はINOUI IDを知りません。
母が言うインウイは本家本元のINOUIのこと。
その時初めて、母が若かりし頃に使用していた化粧品がすべてINOUIだったことを知りました。当時にしては高額なINOUIを数多く持ち、そのモードなカラーメイクがたまらなく好きだったと最近になって改めて聞きました。
・・・母子そろってINOUI好き。そしてモード好き。(当然ファッションも・・・)
半年に一回は広島へ出向き、少しずつ色を集めたのもいい思い出です。
それ以来、母はワタクシのコスメボックスをこそっとあけてはカラーを使用していたようで、他の色を放出した時に真っ先に獲得していました。
そうこうしている間にブランドは消滅してしまい、自分の手元に残したものはこれだけになってしまいましたが、今でも愛おしいアイテムです。
赤は女性的な色かもしれません。
ですが、何故かコスメの業界でここまで鮮やかな赤は見たことがありません。
SK-2など、赤のケースを使用しているところはありますが、やはりデザインは女性的に丸みを帯びた作りになったりしています。
その点で、このモード、というよりも実に小ざっぱりとシンプルな赤いケースにワタクシは今でも心奪われたままです。
真っ赤にして超シンプル。先進的で男性的と言えばそうかもしれません。
これを超えるパッケージはもしかしたらワタクシが生きている間には出てこないかもしれません。
これに勝るとも劣らないデザインのパッケージを探していますが、当然見つかるわけもなく、INOUI IDの幻影に5年たった今でも惑わされています。
正直、復活熱望です・・・。
余談ですが、画像4はルビーとスピネル。
4点爪で止めてあるルビーはピジョンブラッドよりもグレードとしては2段階ぐらい下のものですので、若干紫っぽさがうかがえます。
原石のスピネルは結晶の状態が見えますでしょうか。(角度悪いな)
スピネルの原石はピラミッドを2個、底面部分を合わせたような結晶です。
マーブルストーンから半分だけ結晶が出ているのが可愛くて、2,000チャット(当時の円換算で200円ぐらい)で購入しました。
ちなみにルビーの結晶は六角形。
ルビーはピアスチャームにしたのですが、落とすのが怖くて使えません(笑)
一応、ルビー産出の聖地であるミャンマーはモゴック産と聞いてはいるのですが・・・。
もうモゴック以外ミャンマー国内で出ないっていわれてるし、本当のところはどうなのか。
どこでもいいんですがね、美しければ。



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