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グレープフルーツの香りに包まれて、大好きな朗読を聞く幸せな時間

グレープフルーツの香りに包まれて、大好きな朗読を聞く幸せな時間



本を読むのは好きだけど、コンタクトのせいか目が疲れて
活字を読むのがおっくうな時がある
そんな時に利用しているのがネットで聞ける朗読サイトです
沢山の朗読ボランティアの方が名作の朗読をされているので
これらを無料で聞くことができるなんて、本当に幸せですから
もっと沢山の方に利用してほしいなあと思います

数ある朗読サイトの中でも私のイチオシが『朗読三昧』です
彼女の声がすごくスキで大ファンなんです♪
http://www7.tok2.com/home/voicedrop/library.html

『朗読三昧』にアップされている朗読は全部すばらしいのですが
特にお奨めは新美南吉の『きつね』です
彼の作品では『ごんぎつね』が一番有名ですが
新美南吉が死の3カ月前に書いた『きつね』は
我が子の為には命をも投げ出そうとする母の強さと愛情が溢れていて
最後のシーンでは思わず涙が溢れてきちゃいますよ

私は柑橘系の香りが好きなのですが、その中でもグレープフルーツが一番好き
甘すぎない香りがリラックスさせてくれて幸せな気分になります
今日もグレープフルーツの香りの中で朗読を聞きました
こういう時間が持てることに感謝です

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友達7人で連れだって祭りに出かける途中、文六ちゃんは下駄を買うが
そこに居あわせたおばあさんに
「晩げに新しい下駄をおろすと狐がつくというだに」と言われる
子供たちはそんなの迷信だと言いながらも、
祭りの帰り道に文六ちゃんが「コン」と咳をすると
子供たちの心にあった「きつねつき」の疑心暗鬼がどんどん大きくなる

文六ちゃん本人も
自分が狐につかれていたら両親はどうするだろうと不安になってくる
その夜、文六ちゃんが
『もし、僕が、ほんとに狐になっちゃったらどうする?』
と聞くと、母親は、しんからおかしいように笑う
そしてなおも聞いてくる文六ちゃんに
『そしたら、もう、家におくわけにゃいかないね
からすね山の方にゆけば、今でも狐がいるそうだから、そっちへゆくさ』と答え
さらに、『母ちゃんや父ちゃんはどうする?』と聞かれると・・・

『父ちゃんと母ちゃんは相談をしてね
かわいい文六が、狐になってしまったから
わしたちもこの世に何の楽しみもなくなってしまったで
人間をやめて、狐になることにきめますよ
二人で、明日の晩げに下駄屋さんから新しい下駄を買って来て
いっしょに狐になるね
そうして、文六ちゃんの狐をつれてからすね山へゆきましょう』

あぁ、いいなあと思う
理想の母親像がここにある・・・

そして、その後のやりとりもホノボノとしているのだけど
もしも、猟師が鉄砲で撃ちにきたらどうするの?と聞かれた母親は

もし狐になった文六ちゃんが猟師に捕まりそうになったら
自分が身代わりになって猟師に捕まるので、その間に父ちゃんと逃げなさい
と言うので、驚いた文六ちゃんは

『いやだよ、母ちゃん、そんなこと。
そいじゃ、母ちゃんがなしになってしまうじゃないか
いやだったら、いやだったら、いやだったら!』

文六ちゃんはわめきたてながら、お母さんの胸にしがみつくのである
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物語がすばらしいのはもちろんですが、朗読をしている女性の声が本当にいいんです
他にも沢山の名作がありますので、『朗読三昧』で名作を耳で楽しんでほしいと思います
楽しい時間が過ごせること、大ファンの私が保証します

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