あ、青年というより、中年に差しかかろうとしておりますが・・・
(気を取り直して)今回の紹介はベニバナです!

ベニバナは、エジプトが原産ともいわれ、古くから世界各地で栽培されているキク科の植物です。
乾燥させた花は、紅花(こうか)と呼ばれ、血行促進作用がある生薬として日本薬局方にも収録されています。
普段の生活の中では、ベニバナ油や、紅色染料の原料として、みなさんもご存知ではないでしょうか?
ただ、本日は僕の文学的な一面もお伝えするべく、ちょっといつもとは違うテーマで・・・
マンガばっかり読んでいる訳ではないのです!しかし「ワンピース」は読みます!!
このベニバナ、雅称を末摘花(すえつむはな)といいます。
末摘花(すえつむはな)といえば、平安時代の小説、源氏物語にも登場する女性につけられた名前。
さぞかし、雅な人につけられた名前かと思いきや、『紅花のように末に赤い花(鼻)がある』から「末摘花」と名前がついたということで、あまり美しくない方に対して、その様子を揶揄してつけられた名前なんですよね、確か。
なので、もし「末摘花のような顔」といわれた際は、拳を振り上げて怒ったらよいと思います( ._. )
また、万葉集でも紅花は題材になることが多々ありまして、「末摘花」で読まれた唄には『外のみに見つつ恋ひなむ紅の、末摘花の色にいでずとも』(意味:外から見て、恋しているだけにしましょう。紅花のように色に出さなくとも(私の恋は実らなくても、あの人を見ているだけでいい!))なんて、片思いの気持ちを伝えるのに使われたりもしているんですよ~~。
しか~し、行き過ぎると、この現代社会では「ストーカー」などに間違えられてしまいますので、ほどほどにしておきましょう。
時代は変わり、松尾芭蕉の「奥の細道」の中でも、「眉掃を俤にして紅粉の花」「行末は誰が肌ふれむ紅の花」などと歌われています。
いつの時代も、キレイな花は人を惹きつけてきたんですね~~ φ(゚ー゚*)フムフム
でも、キレイな花にはトゲがあることをお忘れなく!
キレイにまとまりました?(笑)
コメント(0件)
※ログインすると、コメント投稿や編集ができます