
オーガニックコスメというと、そのクオリティもこだわりも欧米メーカーが先を走っているとどうしても思ってしまいます。私も最初に手にしたオーガニックブランドはドイツのものでした。
確かにそれら名だたる欧米メーカーの製品はどれもそれぞれ特性や個性を持ち、環境や私たち消費者への配慮を徹底した素晴らしい水準のものです。現在私のお気に入りの乳液の1つはマルティナですし、ロゴナのアイシャドーも重宝してます。
しかし、最近とても気になっているのが国産のオーガニックコスメブランド。日本で採れる素材を使い、日本の気候や多くの日本人の肌トラブルを考え抜いた日本人の手による国産コスメです。
日本の化粧品市場は近年その品質や環境への意識からオーガニック製品への需要も増えてきましたが、それでもケミカルコスメの圧倒的な勢いには遠く及ばない状況です。大手日本メーカーの多くはその機能性と使いやすさ、目新しい美容成分ばかりに力を注ぎ本来最も重要な安全性と肌本来の機能と美しさを引き出し、維持する努力を軽視している傾向にあるように思います。
オーガニックコスメを好きになるきっかけとして少なからずそういった「日本」のコスメメーカーへの不信が理由としてあるためにオーガニックは国外のものをまず手に取りその後も海外ブランドからの選択という流れ、心持ちになるのではと感じます。私もずっとそうでした。
でも、よく考えてみればオーガニックコスメを好きになって一番の教訓は、ネームバリューや広告、先入観で製品を選ぶのではなく、それに使われている素材やその品質、製造工程の優秀さと安全性が化粧品を選ぶ上で最も大切であるということだなと。そうだとすれば、日本はまだオーガニックの分野ではあんまり進んでいなさそうだし、良い製品に巡り合うのは難しいだろうと考えて選択肢から外してしまうのは正しくないし勿体無いのではないか。そう思って色々本やインターネットで見るようにしたら、すごく驚きました。とてもとてもこだわりをもって丁寧に作られた高品質の製品を出しているメーカーが沢山有ったからです。しかもその製品は、日本やアジアでしか採れない植物を使ったユニークなものやハンドメイドで一つ一つ気温や気象条件に合わせてつくったもの、しかも使う人のことを考えて容器の工夫や説明書を付けるなどの細やかで配慮が行き届いている素晴らしさだったから。国内で作っているので輸送による環境や製品そのものへの負担が少ないのも美点の1つでした。
現在、私が基礎化粧品として使っているのは「漢萌」や「ねば塾」、「neo natural」「24hコスメ」「華密恋」、そして「アムリターラ」の製品です。特にこだわりが凄いのが「アムリターラ」。無農薬素材やキャリーオーバー、クマリンだけでなくなんと酸化チタンや酸化亜鉛さえも肌への影響を配慮して使わないで作ったSPF10の日焼け止めがあること!これは国内外でもとてもめずらしい、すごい製品じゃないかとびっくりしました。ここまでこだわっているのでこちらの製品はどれも本当に安心して使えます。「漢萌」のバームも今までで私の肌に一番合って、乾燥する季節が怖くなくなりました。
国産のオーガニックコスメに目を向けるようになって、前よりも選択肢も発見も出合いも増え、お化粧やお肌の手入れもずっとずっと楽しくなっています。
ただ、国産オーガニックメーカーはファンデやチーク、アイシャドウなどのメイクアップ製品の分野に関しては数や種類が少ない印象があるのでそちらの発展も見守りつつこれからも国産コスメに注目していきたいです。


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