
子育てに正解はない
2016/10/25 19:31
就職した姪が辞めると言い出し、姉もぼやいている。
幾つになっても親は子を心配する。
その心配は、子の成長と共に意味合いが変わるだけで、親である限り解放されることは無いのだと思う。
巷で幼い子を抱いている若いお母さんを見ると、もう二度戻らない闘いの日々を懐かしむのと同時に、離れて暮らす息子たちを思う。
私は決していい母親ではなかった。
それでも息子たちは成長し、自分の足で人生を歩こうとしている。
私の知らないところで、たくさんの人が彼らを助けてくれていることに感謝している。
劣悪な環境で育った人でも、立派に自立している人もいる。
母親が仕事をしていることで淋しさから非行に走る子ばかりでもないし、何不自由なく生活してきた人でも、犯罪に加担することもある。
最近騒ぎになった有名大学での事件といい、子が難関大学に合格できたことが成功でもない。
子育てに正解はないのだと思う。
母親だって人間だから、迷うし悩む。
悲しい時も悔しい時も、情けなくて泣けてくる時もある。
完璧な親なんていないし、何が完璧かなんて誰にもわからない。
だけど、この歳になって思う事が一つだけある。
小さい子が抱っこをせがむ時、思い切り抱き締めてあげて欲しい。
抱き癖なんて気にしなくても、大きくなったらもうできない。
外国のように親子でハグする文化のない日本で、その時間は限られている。
子どもを思い切り抱き締められて、それを子どもが嬉しいと思う時間は、長い子育てのほんの僅かな時間だからだ。
思い切り抱き締めて、「大好きよ」と言ってあげて欲しい。
子どもはお母さんに抱かれて、愛されていると実感できる。
嫌な事があっても、痛い思いをしても、お母さんに抱き締められて子どもは安心する。
仕事と育児の狭間で悩む。
反抗期や受験で悩む。
病気や友人関係で悩む。
でもそれは子を愛する気持ちがあるから。
自分の事を後回しにしてでも、守りたいから。
それはきっと、子どもにも伝わると思う。
そしてその逆もまたしかり。
子どもだからと侮って偽る態度は、いつか必ず見透かされ、それはまた親に跳ね返ってくる。
私は息子たちにとって、理想の親ではないだろう。
だけど誰よりも深く、息子たちを愛している。
それを彼らもわかっていてくれると信じている。
子育てに正解はない。
だけど今、もしも離れて暮らす息子たちが「自分は愛されて育った」と思えるとしたら、
私にとってはそれが最高評価の通知表である。
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