
このサンプルは、今年5月に あるキッカケで知ったピュアディスタンスという今年で10周年を迎えるオランダのフレグランス会社の香りサンプルBOXです。写真はタイトルにあるヴァルシャーバという香りが解禁前だった為、私が購入した時には7種類のサンプルでしたが、現在は8種類になっています。
サンプルをオークションなどではなく、本元が販売、購入するという事自体が、あまり無い日本でもクリスマスなど期間限定で、昔のラルチザンやペンハリガン(こちらは現在もあり)は販売していた記憶がある方も多いと思います。他にもメンバー様がお好きなクリグラーや、日本撤退になったロレンツィオなど本家サイトでは、ごく普通にサンプルを販売している所は結構あります。
・・・問題は言葉の壁(私だけなのかもしれませんが)と、支払い方法などに関する不安要素。そんな不安要素を一括で払拭して頂いたのが、もう何年何年も愛読している、とあるブロガー様でした。
その方のブログは、某メンバー様が書かれた口コミにも今年登場していたので、フレグランス好きの方には、かなり知られているのだと思います。自分自身のブログでは無い事や、ブロガー様の親戚縁者、友人では無い為(お会いした事はない。今は未だ!)を鑑みて、URLを貼り付けるのは、止めたのですが、ご興味のある方は是非、ほとばしる文章力と圧倒される知識量から来る筆致力にKOされて下さい。昨今の雑誌のフレグランスの紹介の様に、耳障りが良いだけの美辞麗句が並んでいる物とは、ひと味もふた味も違います。新作情報や、今流行の香水や世の中の主流である香水について書かれているブログとは少~し違う視線で書かれているブログです。(時折、新作ネタも触れられている事もあります)ブログのタイトルは
La Parfumerie Tanu (無断での紹介ではありません)


そのムエットは半年近くを経た今でも綺麗に香ります。ムエットだけでしか試香していないのに現品を購入する事に全く躊躇いは、ありませんでした。
ガルバナムが弾けるのに、青っぽさはなく、暖房のない冷たい空気の中でも僅かに暖かみを感じるのに清涼感もある二律背反な香り。成熟ではない、かといって子供でもない、若々しさは感じるのに背筋の伸びた、大人の女性の潔さ、何者にも染まらない強さを心に受け止めた香りでした。いつまでも いつまでも この香りと一緒にいたい・・・抽象的な表現ですが、これが私のヴァルシャーバの第一印象です。
毎年、毎月、何処からかしらフレグランスが発売になり、ワクワクし一喜一憂するのはフレグランス好きの悲しい(?)性とはいえ、廃盤になる物も多く又、大手に因るニッチブランド買収で様変わりする香りも多々あり、色々なフレグランスの発売が楽しみな反面、踊らされているな・・・という思いを抱く事も正直、多々・・。このピュアディスタンス社は、1~2年に1作の香りを発売するスタンスで、消費者としても、1つ1つの香りを深く吟味するという意味合いにおいては、正解なんじゃないかと考える様にもなりました。
ヴァルシャーヴァ
調香 アントワーヌ・リー
香調 フローラルシプレ
香料 ガルバナム、グレープフルーツ、ヴァイオレットリーフ、ジャスミンアブソリュート、ブルームアブソリュート、オリスバター、パチュリ、ベチバー、スティラックス
賦香率:25%
以下は、発売順で他の香りの記録です。
1
調香 アニー・ブザンティアン
元々は、彼女が自身の為に作った香りとの事。印象は静かで穏やかなエレガントさ漂う香り。ブロガー様が主催された即売会では、この1は完売したとの事でした。
香料 タンジェリン・ブロッサム、カシス、ネロリビガラード、マグノリア、ローズワルディア、ジャスミン、ホワイトムスク、ナチュラルミモザ、スイートアンバー、ベチバー
賦香率:32%
アントニア
調香 アニー・ブザンティアン
グリーンフローラルな香りだけれど、NO.19の様なキラキラ感や自分の周りを取り囲む様なベール感はなく包み込まれるタイムレスな香り。
香料 ジャスミン、ローズエッセンス、イランイラン、オリス、アイビーグリーン、ガルバナム、バニラ、バチバー
賦香率:25%
M
調香 ロジャ・ダヴ
クラシック・アストン・マーチンの内装にインスパイアされた香りとの事で、私の印象は立ち上がり、ウィスキーの香りにも似たトップから徐々に触るとヒヤッと冷たい金属のメカニックの香りの中から硬質なレザーが立ち上がってきました。こちらだけは男性拠りな香りかもしれません。
香料 ベルガモット、レモン、ローズ、ジャスミン、シナモン、パチュリ、モス、シスタス、ベチバー、バニラ、レザー、ムスク
賦香率:25%
オパルドゥ
調香 アニー・ブザンティアン
パウダリーフローラルな香り。粉が空間を舞い飛ぶ様なパウダリーさではなく、粉感を感じながらも、それは自分の肌から立ち上るパウダリーさ。先のブロガー様は、こちらの香りを「近年発売されたアルデヒト抜きのパウダリー・フローラルとしてオンブルローズのリニューアル版やタンドネージュを抜いて金字塔の座を得ている」と書かれています。
賦香率:32%
ブラック
調香 アントワーヌ・リー
このフレグランスの香料は発表されておりません。ブラックという名前だけから察するにメンズ フレグランスかと思いきや、エレガントな香りは女性にこそ相応しい。
まるでワインのブラインド テイスティングさながらに、香料をご自分の鼻で嗅ぎ取るのも一興かと思うのですが。
賦香率:25%
ホワイト
「美しい」という表現しか出来ない香り。その美しさはヴァルシャーバとは全く違うけれど、美しい香りの双璧としてホワイトとヴァルシャーバが存在していると感じます。例えるなら純白のウェディングドレスが1番相応しいのがホワイトの香りかも。ハレの日はまさにホワイトが似合いそう。世界最高級の高価な原料を使用し1年を要して作られた香り。
調香 アントワーヌ・リー
香料 フランス産ローズドゥメ、イタリア産オリス、マイソール産サンダルウッド、イタリア産ベルガモット、ハイチ産ベチバー、ベネズエラ産トンカビーン、ムスク、インドネシア産パチュリ
賦香率:38%
シェイドゥナ
ピュアディスタンス初のオリエンタル系の香り。・・・正直に言うと個人的には、この香りだけは苦手(済みません)もしくは手強い香り。 立ち上がりのブラッカラントやレモンなどが とても酸っぱさをもって現れ・・こちらの香りを纏った方とは4時間以上経ってからでないと、例えば食事等は御免こうむりたい・・と思ってしまいました。が、体温の差や纏う季節が違えば、是また印象が変わるかもしれません。
調香 セシル・ザロキアン
香料 レモン、タンジェリン、ブラックカラント、アルデヒト、ブルガリアンローズエッセンス、ゼラニウム、クローブ、ミルラ、ベチバー、パチュリ、アンバーウッディ、インセンス、ベンゾイントンカビーン、バニラポッド、ムスク
賦香率:27%
さて、ここまで読んで頂いた方は、お気づきだと思います。
ピュアディスタンスのフレグランスは、全てパルファム(香水)濃度な事を。
パフュームより濃度の高い香りもあります。だからといって濃厚ムンムンという訳ではありません。確かに天然香料を贅沢に、こうも調香すると こんなにも密度の濃いフレグランスに仕上がるのか!と再発見します。持続時間は確かに長いです。ゆえに私の最初に購入したサンプルの1.5mlでもワンプッシュで1日楽しめるのでコスパは良いです。
私の会社は、香りに対して かなり緩いので何か言われる事も制約も無い為、例えば夏場のシャネルのクリスタル オーヴェルトなら4~5プッシュ位でも全然大丈夫。オードパルファムでもつける部位さえ気をつければ3プッシュ位までOK。ですが!このピュアディスタンスなら1プッシュ以上は止めた方がいいなと思う濃度です。
長くなりましたが最後に朗報です。
来年1月4日からピュアディスタンスの日本語サイトが現在よりバージョンアップし、サイト内に日本語版のオンラインストアがオープンされる模様。決済方法もクレジット決済から、コンビニ払い、キャリア決済、果ては楽天ペイまでOKになる様です。オランダからの直送(時期によっては少し時間が掛かる場合があるかも)1万円以下は送料無料の太っ腹との事!!
(私の様な者には 非常にありがたい話です)今、現在はお世話になったブロガー様がオープンしていらっしゃる LPT e-storeで12月28日まで(残り3日・・・)取り扱い中です。が、来年からは e-storeで取り扱いの無かった100mlサイズも販売されるとの事です。
現在の価格は全てのフレグランスで
17.5ml 23800円 60ml 39800円です。
本当に長々と読むだけの記事で済みません(汗汗汗)
多分、とても心揺さぶられる様な物や出来事が年内にない限りは、今年最後の記事になると思います。この場をお借りして、今年もお世話になったメンバーの皆様、文字ばかりで写真も綺麗ではない私の記事に最後までお付き合いして頂いた方々、本当にありがとうございました。
深く深く深~く感謝いたします。
2017年も慌ただしさを日ごとに増し、寒さも強まりそうな気配。
お体には気を付けて新しい1年をお迎え下さい。

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