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赤みとの戦い

赤みとの戦い

持病とその治療(ステロイド)による顔の赤みがあります。アザほどではありませんが、スッピンで自宅にいると家族がビビるぐらいの赤みです。
顔の赤みで悩んでる人はたくさんいらっしゃると思うのですが、

8年ぶりに病状が悪化し、新しい薬を始めたせいもあって不安定な体調が続いているので、
ついつい顔の赤みに目がいってしまう今日この頃です。

赤みと言ってもいろいろあって
普通の赤み もあれば、私のように皮膚が薄く静脈が見えた赤み の人も居て

一般的に赤み消しとしてよく使われる グリーン は、静脈の青みをよりいっそう引き立ててしまうので、赤みは消えても顔は黒く沈んでしまい、汚く見えてしまうんですよね。
特に、蛍光灯下では気づかないものですが、太陽光下ではグレーに見えてしまい、本当に気分が悪くなります。
かづきれいこさんもここの部分で引っかかり、ご自身でメイク用品を作られるようになられたんだったと記憶しています。
ですから、あのかづきれいこさんのかづきイエローは本当によく考えられていて、私もだいぶお世話になりました。

ただ、かづきれいこさんのイエローは、イエローベースの方用に近いんです。
ブルーベースに近い黄み肌である私が使うと、どうしても違和感があって。メイクなんて自己満足の世界ですから、だからこそいつもモヤモヤ試行錯誤を繰り返していました。
(だから後からオリーブイエローという色を作られたんだと思います、ただ本当のカバー用ですが)

普通のファンデーションの色を見ても、あれだけの色があるわけで、普通肌の人が合わない色のファンデーションを塗ると、とたんに厚化粧に見えてしまうぐらいですから、ファンデーションって本当に色選びが難しいです。

同じように
赤みを消すためのイエローを塗りたくても、同じイエローでもキレイに赤みが消える人と、赤みは消えるけど、厚塗り感が半端なくなってしまう人と大きく分かれてしまいます。

私の場合は後者でした。
私の肌は一見黄色いのに、どちらかというとブルーベースに近いタイプ。だから肌の赤みにも青みが強く、赤紫に近い赤みだったのです。
そこにイエローベースのイエローを乗せると、イエローベース独特の暖色が肌の青みとかち合い、茶色くなってしまったのです。

そのため、赤みがない普通肌の部分となじまず、イエローを塗った部分だけが浮いてしまうというのが悩みになりました。

一時期、海外の舞台メイクメーカーや、傷跡消し用メイク用品など買い漁って、赤み消しに躍起になっていた頃もありますが。
次第に病状が安定した事もあり、赤みを消すことよりも 赤みに目が行かないようにするメイク をするようになりました。視線を目元に持ってくることで赤みに気づかれないようにしようとしたり、つけまつげを使い始めたのもこの頃です。

隠すことも大事なんですが、素肌感も大事にしないと、余計老けて見える年頃に差し掛かったからのもありましたし。
それに朝のメイクで隠すことばかりに時間を取られる毎日なんて、しんどくなってきたんですよね。

赤みだけじゃなく、シミ、クマ、毛穴、ほうれい線、日焼け防止、乾燥、ツヤ感、ハイライト、血色チーク、モチ、お化粧直しを減らしたい、などなど。
悩みをすべて盛り込んでのメイク。
キレイになりたいのに、しんどい朝の時間。本当に辛かったです。

できるだけ赤みが目立たないように、
それでいて素肌感を残しつつ、年齢相応のメイクをしたい。ただそれだけでした。


思い切って隠すのを辞めよう。と思った時期もありました。
普通にファンデを塗って軽くハイライトとチーク。気になる赤みは見て見ぬふり。(凹みなどの青い部分は流石にコンシーラを重ねました。)

でも逆にそれが良かったのか、
本来、ポイントメイクでよく使われる「足し算引き算」をベースメイクですればよい。とやっと気づいたんです。
そこから再び色選びをイチから始め、モチを比較し、何個もの商品を手当たり次第に試しました。

お陰でアイテム数は激減。
もちろん単価は上がりましたが、アイテム数が少なくなったので総額が下がり、重ねるアイテム数が減ったので、崩れを遅くすることも出来ましたし、だいぶメイクも薄くなりました。
今ではどこのカウンターに行ってもまず肌を褒められるようになりました。(年齢の割には。だと思いますがw まぁ、その分何かタッチアップのためにメイクを落とされた日にゃぁ赤さにビビるBAさんも私もヒヤヒヤでメイクされてますけど)

今のアイテム数の少なさを見て、辛かった頃の自分に帰って教えてあげたいぐらいです。

要は、今で言うコントアーメイクに近い感じ。
下地はなるべく色のないものを選びます。上から載せる色を薄めないためと、モチを良くするためです。

私の場合赤いのは左顔面だけ(多少変形凹みあり)なので、左顔面はハイライトと2段暗めの赤みのないファンデをメインにし、チークは左右のバランスをとるために本当に点だけ。
普通顔の右面はチークをメインにしてハイライトを少々、左と同じ2段暗いファンデーションをフェイスラインに薄っすらと叩き込み全体のバランスを取る。
気になる赤みを血色に利用するという感じのベースメイクです。

日によって違う赤みは
赤みがヒドイ時はマーシュフィールドの22番を頬骨の下からフェイスラインに向けて伸ばし、シェーディングのようにして一度赤みを隠してからいつものメイクをします(上記)。
赤みがひどくない時はディオールフィックスイットカラーのイエローをコメカミ、頬骨の下
フェイスラインへ薄く伸ばして、赤い凹みを明るくふっくらと見せ、上からいつものメイクでなじませます。

重視することは、ベース段階の保湿。
赤みのある肌は常に炎症を起こしている状態なので、水分の蒸発が激しくインナードライ肌以上に乾燥がちなんです。その乾燥が炎症を引き起こし赤みの原因になりますし、皮脂を不必要に分泌させてしまったりして、せっかくカバーしたベースを崩れさせる原因になってしまうんです。

お直しは、普通の肌の人のようにファンデをちょこっと塗って終わり。なんてことも出来ません。
不必要なお直しによる肌への接触は、摩擦などの刺激で赤みを増幅させてしまうので、できるだけ肌を触らずに一日を終わらせる必要がありました。
最初の頃は崩れないためのルースパウダーにもとことんこだわり、一番多く使ったのはゲランのレヴォワレットでした。すでに廃盤ですが、廃盤と決まった時は5個買いだめしたのを覚えています。あれは良かったなぁ。

保湿し、乾燥させずに崩れにくい土台を作り、そこに目の錯覚を利用したベースカラーで赤みをごまかす。触らぬ肌に赤み無し。

最近赤みがひどくなってきたので、思い出したようにこんなことを書いてみました。
お風呂上がりの赤みなんてゆでダコ状態なんですよね。

普通のローションパックよりトラネキサム酸入りのローションパックが早く鎮静するので、最近はまってます。

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