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真夏のような京都へ。

真夏のような京都へ。

連休最終日、親友と京都へ行ってきました。

紅葉シーズン前とは言え、休日の京都は観光客の山。
しかし、暑い。
夏は暑く、冬は寒い京都。
暑いのか更年期のホットフラッシュなのかと笑いながら汗を拭き、顔を扇ぎ。
メジャーな場所は避け、人混みから離れ、私たちは静けさを求めます。


親友の目的は、今年相次いで亡くなったご両親の供養のための写経。
選んだのは建仁寺。
お香の焚かれた部屋で、般若心経をなぞります。


ちなみに写経をするお部屋は撮影禁止です。
奉納前のものを他の部屋で撮りました。

一昨年、私は東福寺塔頭の勝林寺で座禅体験をしました。
ヨガで行う瞑想とは似て非なるものですが、
スタジオと違い、自然の音や匂い、そして警策の音の中で行う座禅。
気持ちがあちこちに行きそうになるのを、落ち着かせる。
写経も同様で、心を集中し、気づくと時間が経っていました。

私たちは日々、いかに時間に追われて生きているか。
座禅も、写経も、
忙しい人、1度体験してみてください。
おすすめです。


そして、龍谷ミュージアムで開催されている地獄絵ワンダーランド。


古来から描かれてきた「地獄」。

もっとおどろおどろしいのかと思いきや、
中にはユーモアを感じるものもあります。

中世、ひたすら怖いものとして描かれていた情景が、近世になると少しずつ面白味が加味されてきます。

死をどう捉えるか、そして死後の世界を描くことにより、今をどう生きるべきかを人は説いて来たのですね。


さて私の目的は、一度行きたかった南禅寺、天授庵の庭園。


私が日本庭園を好きなのは、どの角度から見ても絵画のように計算された自然の美しさ。
そして、その絵画は日々刻々と変化します。
昨日と同じ庭園ではない、ということ。

つまり、「もとの水にあらず」
明日も明後日も、変わって行く。
いとおかし、ですね。
それって凄いな、といつも思うのです。

人も同じ。
そして美しさとは、変わっていくもの。


このお庭は、紅葉シーズンにはライトアップもされるようです。
が、静けさという一番の美しさはハイシーズンには無理かもしれません。
それでももう一度、違う色の庭園をまた見たいと思う、そんな美しさでした。


そして、以前スケジュールの都合で行けなかった西京みそ漬ランチ。
錦市場からすぐの「一の傳」です。
お昼しか食事はできないようです。
予約して行きました。


この美しいお料理。
食べるのがもったいないほど。
そして本当に美味しい。


大好きな西京焼き。家ではなかなかこんな風には焼けませんね。
滅多にご飯をおかわりしない私ですが、
土鍋のコシヒカリはついお箸がすすみました。



しかし、写経で時間をかけすぎたせいで、
帰りの新幹線の時間から逆算すると、巻かねば。

市バス一日乗車券とアプリを駆使し、
なんでもアリ、来たバスになんとなく乗ってしまえのノリで、
雰囲気で行動あるのみ、間に合わなきゃタクシー!
毒舌の運転手さんとも仲良くなり、失敗も笑いにして、
人には迷惑をかけぬよう、それでもタダでは起き上がらない。
人生楽しい、オバサンは決断力。

あっという間の1日でした。
また行こうねー、楽しかったねー、
帰宅したら、火照った顔にはシートマスクを忘れずに。

ご両親を亡くし、悲しみの淵に佇んでいた彼女の笑顔。
悲しみは絶対に消えなくとも、癒やすことはできる。
私には癒すことはできないけど、寄り添うことはできる。
そして私はもう35年以上、彼女と時間を共有している。

自分たちが53歳になって、こんな風に京都を旅しているなんて、
考えたこともなかったね。

「生きる」ことは日々変わること。
人は皆平等に、誰もがいつか人生を終える。
その中で敢えて、自身を見つめる時間を持つ。
いかに変わるか、生きるか、そして終えるか。
地獄になんか行きたくないよね。

彼女も私もまた笑顔で仕事に、の週明けです。








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