冷たい雨が降ったり止んだり。
11月らしい寒さの一日でした。
治ったと思った喉の右側のリンパがまた腫れてきた感じがして
ビクビクしながらマスクをして過ごしました。
先日のNo.5ジェルパフュームに続き、また香りの話です。
大好きなセルジュルタンス。
昨年からの一年は「サマジェステラローズ」にどっぷりハマっておりました。
先日、セルジュルタンスの香水がいくつか廃番になると噂に聞きました。
その廃番リストの中に次にお迎えしようと思っていた「アラニュイ」があり、
慌ててセルジュルタンスのオンラインショップでポチりました。
そして今回もラッピングお願いしちゃいました。


【 A la nuit アラニュイ 】
[夜に]
夜のとばりが降りる。白夜のような、眠れぬ夜。
むせかえるような香りが生暖かい空気を満たしている。
ジャスミン。爽やかでありながら、
熱く、力強く、そして官能的な香り。
その香りは夜を忘れさせ、もうひとつの世界へと誘う。
私の生家にはエントランスや庭にハゴロモジャスミンが咲き乱れ、
昼間はもちろん、夜になると夜露に濡れ湿度のある濃密な香りでむせ返るようでした。
私はその香りが大好きで、開花の時期を心待ちにし、摘んで家中に飾っていたのを思い出します。
大好きなジャスミンの香り。
そんな香りが楽しめる香水を探していましたが、どれもいろいろな花とブレンドされていたり、
すごく軽い香りだったりと、生花とは程遠い香りのものがほとんどでした。
そんな中、サマジェステラローズを試香しに行ったザ・ギンザで出逢ったのがアラニュイ。
嗅いだ途端、夜の闇の中で妖しく光る白い花とむせ返るような香りの光景が頭の中に広がりました。
アラニュイの調香で使われている花はジャスミンのみ。
インド、エジプト、モロッコなど世界のジャスミンを集めた濃厚な香りです。
そのジャスミンにスパイシーなクローブ、ムスク、ハニー、ベンゾインが妖艶に絡まり、
ジャスミンが咲き誇る情景に奥行きを与えています。
以前、フレグランスアドバイザーMAHOさんのパーソナルフレグランスセレクトを受けた時、
このアラニュイが私にとっての原風景であり一番リラックスできる香りであることを知りました。
多分、先日のNo.5より、より自分に近い香りといえるかもしれません。
濃厚な香りなので好き嫌いは分かれると思います。
纏い方を間違えるとただの香害になってしまうかも。
私は主に自分のために、一人になれる時や一人になりたい時につけています。
アラニュイは自分の根っこに戻るような、自分をリセットできる香りなのかもしれません。
これが運命の香りかも…と思うと、本当は何本も買いだめしたいところですが、
来月には正式に廃番の件が発表されるそうなので、それから改めて考えたいと思っています。
そして、公式オンラインショップで購入するとサンプルプレゼントがあります。
3か月ごとにプレゼントの香りが変わります。
サンプルとはいえ、チューブ管のようなチープな感じのものではなく、
まさにミニチュアといった、コレクションしたくなるようなボトルに入っています。

10・11・12月は「ラフィーユデュベルラン」
[ベルリンの少女]
いにしえのベルリン。幻想の都市。
ディナージャケットを着てたたずむ少女の姿。
彼女は棘を持つ花。干渉しない方がいい。
雪の上、銀色の薔薇が放つ慰めと情熱の香り。
真っ赤な液体がなんとも妖しげ。
サマジェステラローズが薔薇の女王なら、こちらはなんとなく退廃的な翳りのある薔薇。
なかなか自分ではセレクトしない香りだったので、かえって興味が湧きました。
大好きな香りが纏えなくなるのは本当に残念です。
せめて日本からの撤退のみであることを祈ります。
美容で癒されたい人。
わきんぼうやさん
ボニータさん
RyanRyanさん
ボニータさん