
2012年に初めて購入したものの、仕上がりの粉っぽさや、思った以上に全体がどんより暗く仕上がってしまうことから、上手く使いこなせず一度手放しました。
その後ディオール、ランコム、ゲラン、シャネル等様々なブランドで、より自然にかつ目元が美しく際立つベージュシャドウを求めて、たくさんのアイシャドウを購入したものの、マット過ぎて目元がシワっぽくなってしまったり、黄色味が強過ぎたり、流行のピンク寄りのベージュに転んだものが多かったり。
塗っている感がなく、かつ目元をクッキリと引き立ててくれるものって、なかなか無いんですよね。
そこで一度原点回帰してみようと、再度こちらを購入してみました。久しぶりに改めて手に取ると、やっぱり中間色の色味の美しさと、全色に共通するあふれるような透明感は、数あるアイシャドウの中でも並外れていると実感しました。
使い方をいろいろ工夫してみて、ようやくこのシャドウの実力を実感。
私の2017年のベストコスメは、魅力を再発見した「スキンモデリングアイズ 01 beige beige」です。


2018年、ロングランのこの商品を今っぽく使いこなすには?使い方のコツをご紹介したいと思います。
また、スキンモデリングアイズそっくりのプチプラシャドウとして今話題の「エクセルスキニーリッチシャドウ 01」との比較結果をご紹介します。
(以下、口コミと重なる部分がありますのでご容赦下さい。ここでは写真を添付して口コミよりやや詳細に記述しています。)

Aのシャンパンゴールドは非常にラメ感が強いカラー。特に使い始めは吹き付けのラメがかなりギラギラ。ラメが大粒であるとか、ザクザク入っているというより、ラメの一粒一粒の輝きがとても強く、ピカッピカッと主張します。

とても綺麗なんですが、こちらは要注意。
ベースカラーって色も淡いし、深く考えずに瞼に広げてしまいがちですが、このラメの強いカラーを闇雲に塗ってしまうと、ギラギラした仕上がりになってしまいます。
ちょっと少し時代遅れのシャイニー感なので、塗りすぎないようにしましょう。
またこのカラーは4色の中でも最も粉質が粗く、白っぽい発色なので、加減を間違えると、全体の仕上がりが粉っぽくなってしまいます。
そこで、少量ずつ慎重に、まずは黒目の上において、左右に薄く伸ばす感じで乗せると綺麗に乗ります。
華やかに仕上げたいときは良いのですが、デイリーには光り過ぎると感じますので、私はラメ感の大人しい単色のアイボリーシャドウを代用しています。(私が使用しているのは、Diorフュージョンモノ/623 FEERING)
ベースをラメの少ないものや、クリームシャドウにチェンジすると、全体的にしっとりとした仕上がりや、ソフトマットなアイメイクが楽しめるので、一気に今風の仕上がりになりますよ。
ラメの粒が粗いので、涙袋や目頭にこのカラーを入れてしまうと、一昔前の仕上がりになってしまいます。ちょっとキラキラ過ぎて、涙袋が浮いてしまうんです。
数年前に涙袋を大袈裟に強調するメイクが流行りましたが、今は自然な涙袋がブームですよね。
あまり下瞼を明るくすると、全体的にメリハリをつけようとして、かえって上瞼に中間色を濃く塗りがちです。
そうすると粉っぽくなったり、このシャドウの程よい抜け感やツヤの滑らかさが活かせなくなってしまいます。


Bのオレンジベージュと、Cのピンクベージュは本当に素晴らしい色味です。
この2色は同じ質感で、非常に細かいラメが入っているので、塗り広げると艶感のある仕上がりになります。
ベージュのアイシャドウの難しさって、塗った時に生まれる立体感とくすみっぽさが、紙一重であること。
肌色そのものではいくら塗り重ねても立体感や陰影がつかないので、普通ベージュのアイシャドウって、どうしても肌色より少し沈んだトーンの物が多いと思います。
この2色は、肌のトーンに僅かにオレンジを足してトーンを明るくしたカラー(B)と、僅かにヌードピンクを加えてトーンを落としたカラー(C)です。
特に中間色をベージュの濃淡で差別化するのではなく、肌そのもののベージュを元に、肌色に近いいろんな色を足し引きしたベージュだから、複雑な色の肌にもすっと馴染みます。
更にこの2色はそれぞれ違った色の光を反射するから、相互補完しながら、より自然に立体感を演出してくれます。
二重の部分にオレンジベージュを、アイホールのところにピンクベージュを塗り分けることで、自然ながらクッキリと瞳が際立ちます。
淡い発色だからと色を出すイメージで塗ってしまうと、気づいた時には厚塗りで暗くなってしまってくすみやすくなるし、粉っぽくなります。
パッと見て塗っているかわからないくらい薄く乗せた方が、粉っぽくなくなめらかな仕上がりになりますし、引きで見ると十分陰影は出ています。光を足すイメージで塗って見るととても綺麗ですよ。
参考 エクセル スキニーリッチシャドウ 01


スキンモデリングアイズ 01


最近、エクセルのスキニーリッチシャドウがスキンモデリングアイズ にそっくりだと話題になっています。
確かに、ラメ感が控えめで粒が細かいことや、色味の構成、ベージュ系統4色での展開など、パッと見で結構似ています。
しかしあえて違いを上げるなら、この2色の中間色の質感が全く似ていません。
ルナソルの中間色の、絶妙で繊細な色味や透明感が、全体的に似てはいるものの、どうしてもべったりと色づくエクセルのシャドウには再現しきれなかったところでしょう。
まず実際に塗布した画像を比較します。
ルナソルの方は全体的に透明感のある発色で、外から受けた光をより滑らかにツヤにしていることがわかります。
ルナソルは、粉の粒がひとつひとつ透き通っていて、粉の粒そのものが光を受けてツヤツヤするイメージ。
またルナソルの中間色2色はオレンジベージュとピンクベージュで、色味の構成が異なりますが、エクセルの中間色は濃淡の違いで差が表現されており、構成する色味自体は同系統です。


エクセルは価格を考えたらとても優れたお品です。しっとりしてあまり粉飛びしないですし、発色も良くカラーバリエーションも豊富。
ルナソルは01、02ともにオレンジ系ベージュのため、イエローベース向けに偏った色展開であるのが否めませんが、エクセルの方は5色展開で、ブルーベース向けのベージュパレットもきちんと用意されていますから、便利です。
ぱっと見たところ、これだけスキンモデリングアイズ に近い発色・ツヤ感です。
ルナソルとエクセルの両方を持っている人が並べて見比べないと、違いがわからないレベルかもしれません。
でも、並べてしまうとやはりツヤ感の上品さはルナソルの圧勝。エクセルはどうしても、べたっと色がついてしまう印象ですね。
粉の透明感、ラメの細かさが違うので、ルナソルのものは塗った時により自然に肌に一体となって溶け込み、光り方も繊細です。
エクセルはどうしても塗って作っている感が出ます。また中間色が濃淡による違いなので、一方向的な立体感になってしまいます。
エクセルのものはアイシャドウを伸ばしたとき、シャドウの色と細かなラメが、非常に丁寧に混ざった状態で肌に乗るイメージ。
あくまでラメとシャドウカラーが別のものである光り方をします。
エクセルが油絵ならこちらは水彩画のイメージで、透明感のある粉なので、元の肌の色を透かして色を載せ、軽やかな明るさがあります。
ちなみに色のモチもルナソルの方が良いです。メイク後に乾燥したティッシュでひと撫ですると、エクセルのものは締め色以外のカラーとラメはほとんど飛んでしまいますが、ルナソルは半分くらいの色の濃度が残ります。
両者の価格の差は3倍以上ありますが、
(ルナソル5400円、エクセル1600円)
やはり色味が似ているものの、品質も大きく差が開いているように思います。
右下の締め色Dはかなり明るめブラウンです。ゴールドパールも効いているので、キワに乗せても綺麗ですが、目尻のアイホールに薄く広めに伸ばしても自然です。
ここでも要注意なのが、このカラーをあまり主張させ過ぎないことです。
充分、中間色で陰影は出ているので、引き締めるならブラックのアイライナーを細く入れるか、マスカラをキッチリ塗る方が良いです。
この色を二重幅に濃く伸ばしてしまうと、明るい色の中間色との落差が激しく、濃い色の引き締め効果で急に目が小さく見えてしまったり、全体が一気にトーンダウンしてしまったり。
また淡い繊細なベージュカラーで作った陰影が、強い色を入れてしまうことで負けてしまって、対比により一気に白っぽいまぶたに見えてしまいます。
私はこの締め色は、指の腹にうっすら取って、中間色で作った陰影を補助するような気持ちで目尻のまぶたに淡くぼかして乗せています。
ルナソルのお品とはいえ、随分前に発売されたものなので、最近のものと比べるとどうしても粉質が粗く、ブラシを使おうとすると粉がボサッとブラシについてしまって、発色が悪くごわごわと粉っぽい仕上がりになりがち。
目元のベースを仕上げたら、薬指でシャドウをひと撫でして、粉を寝かせるように薄くポンポンと馴染ませるととても綺麗に仕上がります。
参考画像
左側青矢印:白鳳堂ブラシで2度塗り
右側赤矢印:指で2度塗り

淡い色味なので見えにくくてすみません。
同じ二度塗りでも明らかに指で塗った方が艶っぽい明るい仕上がりで、しっかりと発色しています。ブラシで塗った方は、粉が粗いために肌に密着せず、発色がイマイチ。肌がゴワっとして見えます。
(ブラシは強めに往復させ、指の方はしっかりと粉を寝かせて塗りました。)
スキンモデリングアイズ は、シアー過ぎたりマット過ぎる事もないので、艶肌にもマットにも程よく馴染み、まぶたの小じわも目立ちません。
ベージュの目元には、キリッと色っぽい赤いリップもプラム系も、コンサバなベージュピンクも、明るいコーラルオレンジ系も本当によく合います。
様々なカラーや質感のポイントメイクを楽しむ方にも、スタンダードなアイシャドウとして、これを手元に置いておけば、活躍すること間違いなしかと思います。
最近のルナソルは粉質が非常に向上しているものの、肌に溶け込む繊細なベージュカラーではこれを超えるものは未だにないと思います。
また、日本人の肌色を研究しているだけあって、外資系ブランドにはない絶妙な肌馴染みを実感できるかと思います。
まだ使ってみたことのない方も、一度断念した方も、是非ロングランのこちらを手に取ってみていただけたら嬉しいです。
閲覧いただき有難うございました。
パウダーママさん
chance1992さん
コスメ大好きアラフォー
こうめらてさん
chance1992さん