そのラインでオンラインレッスンが行われるようになった。
そりゃそうなるわな。
グループビデオ通話なんて、当然やったことないし、動画でやる自宅ヨガだとどうも集中できないし。
なんて逃げる言い訳してちゃ、もうダメな時代なんだな。
しかし、狭小住宅ではヨガできるスペース確保が悩ましい。
空室になった2階の息子の部屋はWi-Fi環境が弱い。
リビングにはこのご時世で、常に夫が居座っている。
夫が寝ている休日の朝なら、と思い朝ヨガに申し込んだ。
参加者で組まれたグループラインのビデオ通話に参加し、言われる通りに画面を分割して、自分の音声をオフにする。
あらら結構簡単。
そして聞き慣れた声といつもの太陽礼拝。
スマホの小さい画面は見なくても、スタジオにいる感覚になる。

自宅でするヨガに集中できないのは、家事をする場所だからだと思っていたが実はスタジオのように「一緒にヨガをする」人の存在が大きいのだと。
ヨガでは外側の情報に惑わされず、自分に集中する。
競わない、でもその一方で一緒にやるという自分を戒める存在。
小さなスマホを通じて、あちこちのお宅でその時間を共有する。
繋がっている、ヨガをするためだけの時間。
そしてビデオ通話、なかなか面白いわ。
自粛生活も悪いことばかりでもない。
家でヨガをするメリットもある。
何と言っても起き抜けのすっぴんでも大丈夫。
洗濯機回しながらでも、好きな香りや音楽の中でもできる。
えーい。今日はこのまますっぴんで過ごそう。
日焼け止めだけは塗って、マスクして家事をする。
あとはリビングで美尻トレやストレッチポール、アマゾンプライム三昧~。
メイクしない日なんて、3年前のインフル罹患以来かも?
その昔、息子たちの育児に狂っていた頃、手伝いに来た母に言われたことがある。
「いくら寝る時間がなくても、口紅くらいつけなさい」
幼子ふたりの夜泣きと戦い、座って食事すらできない日々。
文字どおり髪振り乱した私に、肉親ならではの苦言に気づかされた。
母親であると同時に、私は女性なんだ。
身だしなみを整え、美しくなくても「きちんとした」母で妻で、女性であるべき。
メイクは「その日の心を作る」と思う。
仕事に向かうとき、誰かと会うとき、スポーツするとき。
ベースメイクからの過程で、これから始まる1日の気持ちになっていく。
鏡の中で変化する自分の顔を見ているうちに、オンになる心。
思えば何年も前から、私は外出しない日なんてなかったわけだ。
この3月まで。
そうだ。
ノーメイクもその気持ちを作る方法のうち。
息子たちを追いかけていた時の「メイクできない」のでなく「しない」。
これで出かける勇気なんて、55歳には皆無だもの。
家の中には、私がすっぴんであることにも気づかないであろう夫しかいない。
出かけない心を作るための「ノーメイク」というメイク。
そしてメイクをしないからこそ、その分スキンケアに気を配る。
シートマスクやマッサージ、サロンに行けないから髪にはトリートメント。
以前姉が盲腸で入院した時に、ノーメイクで過ごしたら肌荒れがキレイに治ったと言っていたっけ。
メイクをしない、それで肌をリセットできる。
土台をしっかり安定させてこそ、メイクはキレイにできる。
それはきっと人間関係も同じ。
誰かを批判したり、家族の間で些細なことでイライラしたり。
こういう時に綻びがちな関係を、リセット。
ソーシャルディスタンスを守りながら、気持ちは思い切り寄り添う。
相手とヨガマットを広げられるほどの空間を保ち、心のWi-Fiは繋いで。
ノーメイクで、相手を思いやる気持ちを持つということ。
連休も、家に籠るために。
みおmama姫さん
人見知りのヨギーニ
BCJIJIさん