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名品のままでいて欲しい

名品のままでいて欲しい


シルバーウィーク前に頼んだ品物その2。
GIVENCHY プリズム・ヴィザージュ01
10年ぶり位に購入。…と思ったら、別物でした。
廃盤になったDWシリーズの色味と似ていたのでこちらが代替え品と勘違い。

私の中でDWシリーズはベストなハイライターでした。名品。
真っ白なパッケージに今よりひとまわり小さい正方形のパケ。
プレスが固すぎて普通の筆ではすくえず、付属の筆はハリネズミのようにチクチク痛いと言われていた。
けれどそれが良い。細かい粒子はピタっと馴染んで粉浮きの無い白く洗練された光が肌に灯るハイライターでした。



そう思い込んで蓋を開くと…


未使用なのにすでに粉飛びが。

おや?と思いひとはけすると、粉はしっとり柔らかく、ブラシも粉含みがしっかりなされて毛先の肌あたりが優しい。フワッと薄いオブラートをかけたような肌感に。

…違う。きっと間違えた。こんなに使いやすくなかったはず。もっと無骨だったはず。
ダビデ像の頬のような、光の出方でした。
そう思って再度公式を確認したけれど、他にハイライトのプレストパウダーは見当たらず。

もう、あの質感に会えないのか…としばし放心。

でもそうか。それもそうだ。
一時期GIVENCHYはハイライト過多の時代があったのです。謎なくらいに。

一つのブランドで10年20年同じ品物をラインナップに置き続けることは難しい。若き日に出会った私の中の名品はもうほとんど無い。
だから名品と言われるものを下手に手を加えず売り続ける企業は、好き嫌いは置いといて、純粋に凄いなと感心する。

いつまでも名品で居続けて欲しい、手の届くところにいて欲しいと願うことは、とても自己中心的で、そして贅沢なことなんだと思いました。


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