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憧れのセルジュルタンス

憧れのセルジュルタンス

憧れのセルジュルタンスの香水を買ってしまった。

小分けのは何種類か買ったことがあったけども、現品は初めて。

しかもグラットシエル買っちまったー!

いつか手に入れたいと思っていたのだけど、3月から一気に値上がりということで、買うなら今のタイミングかなと急に決めました。

コレクションノワールにも気になるのがいくつかあったのだけど、グラットシエルにグッとくる香りがあり、グラットシエルは特に値上げ幅がエグいので、思い切って清水の舞台から飛び降りたわけです。

しかし、香水って高いね?
数千円から買えるものから何万円もする物もあって何がそんなに違うんだ?
希少な香料だと特にお高いんだけと思うけど、あと芸術品のような香水瓶も価格に反映するわね。
あとブランド料とかね。
ハイブランドから出ているとお値段跳ね上がるよね。。


セルジュルタンス。


神秘的
芸術的


一筋縄ではいかない、手を出していいのかいけないのか、おいそれとはいかない感じ。


若い嬢ちゃん達は知らないと思うけど、昔、資生堂にINOUI(インウイ)というブランドがありまして、私よりも少し上のおねえさん世代が使っているイメージ。

CMが本当に美しくて芸術的で、まだまだお子ちゃまだった私はINOUIは海外のブランドだと思ってたよね。。
雑誌の広告にも本当にたくさんINOUIの美しい広告がたくさん出てた。
大人になったらこれが欲しいと、強烈な憧れを抱いたものでした。

広告ってその物を売るための宣伝だけど、INOUIの広告は、コレ買ってくださいよー!という宣伝というよりは世界観を表現するためのものであった。
まさに芸術。

今ってそういう美しいCMある?
ないよね。
昔は美しいCMがたくさんあった。

新年早々の『マツコの知らない世界』でIKKOさんが出た回で、IKKOさんがちらっとINOUIのことをおっしゃってたけど、そこんとこ、もっと掘り下げて欲しかったー!(T_T)

話はズレたけど、そんなセルジュルタンス は私にとってはかなりの高嶺の花。

それを3月から値上げされちゃうから、というかなり現実的な理由でお迎えしてしまったのです。
芸術もへったくれもないね。。



私が購入したのはドゥプロファンディス(深き淵より)


インセンスと菊。
聖歌隊の子供たちと司祭とでこみあう場所へと行列する人々。
いたずらっぽい目配せを、もうここにいない誰かに。
わたしが生きている限り、私の死ももまた生きている。
(公式ホームページより)


説明文も難しい。
謎かけのような最後の一文。。
お葬式のイメージなのか。

香りは一言でいうと菊。
葉や茎の青っぽさもあるけども、生花の葉っぱをしゅっと取った時のような強烈なエグみはない。
菊ってすぐわかるけど、キク科のハーブのような軽い甘さもあるスッキリしたいい香り。
落ち着く本当にいい香り。
柑橘系ではないのだけど、レモンみたいなクリアーなスッキリした香りもする。
でも決して酸っぱ過ぎない。

最初はさっぱりめで菊の青い感じがあるけれども、時間の経過と共に丸い優しい自然な甘さが増してきて、こっくりした豆のような三温糖のようなとにかく優しい甘さが出てきて、ラストの方はほんの少しだけスモーキー。
ムスクも少しあるのかな。

深き淵より。なんていうちょっとおどろおどろしいネーミングがついているけども、そんなことを知らなかったら、菊の落ち着く使いやすい香水だなーという感じ。

この香水は葬式のイメージを切り取ったものなのか(献花の菊や線香のスモーキーさ)はたまた生と死の人の一生を切り取ったものなのか(青くさい若僧から円熟味のある枯れたスモーキーさに変わるとことか)

これをお葬式の香りとするならば、私は最期の日に棺桶に菊の花を入れてこの香水を振り撒いてもらいたい。


難しいことはよくわからないけれど、なんでこんな不思議なネーミング?どういう意味?
コレ!という数学のようなぴったりした答えがないところ、きっと正解なんかない世界観の解釈まで使用者に委ねるところがセルジュルタンス なのかな。。

自分が好きな香りだったら別になんでもいいんだけど、セルジュルタンス 使うには私はまだひよっこなのかも。

本当に一筋縄ではいかない、セルジュのおじ様。。





外箱まで美しいセルジュルタンス様



セルジュルタンスといえば、資生堂 オイデルミンGのパッケージデザインもセルジュルタンスですよ。


たまーに勘違いしている人がいるけど、数百円で買えるあの昭和レトロなかわいいピンキーなオイデルミン(N)とオイデルミンGは全く別物です。

ルタンスデザインのこの美しいボトルはなくして欲しくなかったなぁ。。

ガラスボトルが重いとか、使い勝手が良くないとか、そんなことはどうでもいいじゃないか!

美しいんだから。

こんな美しいパッケージに入った基礎化粧品、他にあるかい?

消耗品であるけども芸術品。

これはずっと残しておいてもらいたいです。




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コメント(1件)

  • 初めまして。<m(__)m>ブログ興味深く読ませていただきました。
    セルジュスタンス、名前は知っていましたが、こちらのブログを読んで興味がわきました。
    ボトルデザインも香水買う決め手になりますよね♪

    0/500

    • 更新する

    2023/3/2 14:33

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    • 返信する


    モンしら様
    初めまして。
    コメントありがとうございます。
    とても嬉しいです。
    セルジュルタンス、謎めいた世界観、いい意味でクセ強めの香りで(特にグラットシエルのシリーズは)沼にはまる方がたくさんいらっしゃると思います。
    私も次に欲しい香りがいくつか。。
    グラットシエルは3種廃盤予定があるそうです。
    是非お試しになられてください。

    0/500

    • 更新する

    2023/3/2 19:12

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