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セルジュルタンス  グラットシエルコレクション

セルジュルタンス グラットシエルコレクション

セルジュルタンス グラットシエルコレクションについて、忘れないうちに自分のために
覚え書き。

グラットシエル 全13調香 税込40150円(2023年3月1日より。旧価格は税込35200円)
(説明書きはパンフレットより引用)


★Borneo 1834 ボルネオ1834(ボルネオ1834)
ヨーロッパにパチョリをもたらした島、ボルネオ。
絹の反物を輸出するときに、自然の虫除けとしてパチョリをしのばせていたのだった。
パリの貴婦人がそのかぐわしさを見出したのは、1834年のこと。

個人の感想…最初はめっちゃチョコ!って感じ。でもベタベタした甘いチョコではない。
カカオが強くてパチョリがよくわからないけど、確かに清涼感があって
虫除けになったかもなーという感じ。墨っぽい香りもする。
例えがちょっと違うかもけど、チョコミント的な甘いのとすーっとする
相反するのを合わせてみましたという感じ。
個人の好み…★★☆☆☆
個性的で上級者向き。



★De profundis. ドゥプロファンディス(深き淵より)
インセンスと菊。
聖歌隊の子供達と司祭とでこみあう場所へと行列する人々。
いたずらっぽい目配せを、もうここにいない誰かに。
私が生きている限り、わたしの死もまた生きている。

個人の感想…一言で言うと菊。
葉や茎の青っぽさもあるけども、生花の葉っぱをしゅっと取った時の
ような強烈なエグみはない。
菊ってすぐわかるけど、キク科のハーブのような軽い甘さもある。
とにかく落ち着くいい香り。
柑橘系ではないのだけど、レモンみたいなクリアーなスッキリした香りもする。
でも決して酸っぱ過ぎない。
最初はさっぱりめで菊の青い感じがあるけれども、時間の経過と共に丸い
優しい自然な甘さが増してきて、こっくりした豆のような三温糖のような
とにかく優しい甘さが出てきて、ラストの方はほんの少しだけスモーキー。
ムスクも少し入っていると思う。
個人の好み…★★★★★
落ち着くいい香り。会社とか場所を問わず使える。



★Louve ルウーヴ(牝狼) ☆廃盤予定
誇り高く強き牝狼は、雪山の頂にそびえる城に身を潜めている。
いにしえの寓話、アーモンドの苦味のかぐわしさとともに。

個人の感想…優しく上品な杏仁豆腐といった香り。
チェリーの香りもいい。
時間とともにミルキーな甘さが増してくる感じ。
でも決してベタベタした甘さではない。
個人の好み…★★★★☆
嫌味のない、いい香り。オフィスシーンでも使える。
スッキリした香りが好みなので、too muchではないけど、気持ち甘いかな。
しかし、これは廃盤予定なので次はこれを手に入れねばなるまい。


★Tubereuse criminelle テュべルーズクリミネル(罪作りな月下香)
テュベルーズは危険な花ではないが、罪作りではある。
厚い、乳白のクリームのような花びら。
毒薬の棚から、歴史を騒がせた女たちを呼び起こす…
カトリーヌ・ド・メディシス、ミレディ、エリザベート・バートリー…
ルタンスのヒロインに賛辞を!

個人の感想…チュベローズというよりも薬品ぽさが際立つ。
樟脳。それこそ若い人は知らないだろうけど、虫除け樟脳みたい香り。
仁丹みたいな感じもある。
個人の好み…★☆☆☆☆
ストーリーはすごくドラマチックで惹かれるけども、いい香りかっていうと、
うーん、、難しい。
かなりな上級者向け。



★Chene シェンヌ(樫) ☆廃盤予定
荘厳なる王の樹、樫は、フランス革命で王と共に倒された。
その樫を、ラムアブソリュートを用いて再びよみがえらせた香り。
類まれなウッディのノートに、エレガントで心地よいマスキュランな要素を加えて。

個人の感想…一言で言うと酒樽。
トップはなかなかのスモーキーさ。
気体のスモーキーな感じではなく、木そのものを焦がした燻煙香。
酒とスモーク。
夜のオサレバーでおひとりの時間を楽しんでおられる大人の男性がこの香りを
纏っておられたらついて行っちゃうかなという香り(笑)
個人の好み…★★★☆☆
廃盤予定ということで一番気になっていたけれども、資生堂BAUMのような
万人受けする爽やかな木の香りだったら購入を考えたけども、結構どっしり
した感じ。
ユニセックスとのことだったけども、なかなかなメンズ寄り。
ラストの方は柔らかな香りになるのでそこは好きで使えそう。
ムエットの香りを嗅ぐたびに★が2~4になる。
自分の中での好みの振れ幅が大きい。


★Fille en aiguilles フィーユアンエギュイユ(松林の女の子)
太陽の日ざしのようにまばゆく拡散しながら、樹液は私たちを蝉のいる松林へといざなう。
乾いた場所で虫たちは絶え間なくその黄金の翅をすり合わせ歌っている…cri, cri, cri, cri, cri, cri, …パリの女の子の最新のピンヒールのよう。

個人の感想…スッキリした木の香り(削った木のような)ですごく好き。
そこに、カシスのようなベリー類を煮詰めたような甘い香り。
スッキリとした木の香りに濃密な甘さ。
ほんのりスモーク香も。
個人の好み…★★★★★
スッキリとした木の香りとベリー類を煮詰めたような濃密な甘さが同じ
くらいの主張で香る稀有な感じが印象的でなんともいい香り。
アクセントのスモーク香も◎


★Muscs Koublai Khan ムスククビライカーン(クビライカーンのムスク) ☆廃盤予定
華麗なるクビライカーンが統治した時代の豪奢な中国。
ゴールドと漆が響きあう大都の喫煙所のイメージが浮かんでくる…。
中国なる香り。
複雑であり、単純である、ただひとつの香り。

個人の感想…外国人の体臭の香り。いや、整髪料か?唾液?
よくわからないけど、外国人を思い出す香り。
喫煙所のイメージは浮かんでこない。説明に喫煙所のイメージが浮かんでくる…
とあるけど、そんなスモーキーさはないかなぁ。。
個人の好み…★☆☆☆☆
キツい香りというわけではないけど、かなり上級者向け。
なんと表現していいかわからない。


★Linnommable リンノマーブル(名づけえぬもの)
あなたが隠しているもの、それこそが、あなたを語る。
私のキーノートはシャムの安息香。
だが、それに力を与えているのはクミンである。

個人の感想…名前の通り、なんと表現していいのかわからない香り。
シャムの安息香ということで、甘い感じもあるけど
それほど甘くもなく、重すぎでもない、軽い香りでもない。
スモーキーな感じもある。嫌味のないスパイス、香木系?
個人の好み…★★☆☆☆
決して使いにくい香りではないし、嫌な香りではないけど、
ひゃー、コイツはいい香り!ともならない、なんとも表現しにくい香り。


★Cuirass mauresque キュイールモレスク(ムーアの伝説)
地上の楽園を残していく、と言って、ムーア人はアンダルシアを去った。
残ったのはその伝説の香りだけ…
アカシアの樹皮でなめされた、エレガントで洗練された皮、その香りは
私たちをいにしえの征服の豊かさ、文化、洗練の神話へと誘う。

個人の感想…これもまた表現が難しい。
レザーといわれればそうかもだけど、 たくさんのスパイス調合。
個人の好み…★★☆☆☆
リンノマーブルよりは軽いので使いやすいかもだけど、やっぱり難しい。



★Fumerie turque フュムリテテュルク(トルコの煙)
トプカプ宮殿のとばりの向こう、王や取り巻きはみな、美しい彫刻が施された
長いパイプをくゆらしている。
運命を示す、最も望ましいかたちの煙をはきだされるのを待ちながら。
タバコの香り、優しく麻痺させるような感覚がイスタンブールのハーレムへと誘う。

個人の感想…煙の中に甘さがある。勝手にドギツイ スモークさがあるのかと思ったら
意外や、心地の良いスモーク。
その中に甘めな蜂蜜?バニラ?がいい感じ。まったりと甘い。
個人の好み…★★★☆☆
★3か4。説明文からの想像より断然いい。
スモークさではシェンヌの方が断然どぎつい。
水たばこの煙にバニラの香料を焚いてる感じ。確かにハレムの光景が浮かぶ。



★Serge noire セルジュノワール(黒いサージ布)
教会や学校の制服に使われてきたサージの布。
綾織りのサージ(セルジュ)は、その名をもって、自らのすべてを美に捧げた男に
洗礼を与えた。
エーテルのような木の印象はスモーキーな香りの軌跡を描き、自らのあいまいさを語る。

個人の感想…簡単に言うとものすごく上品なお寺の香り。沈香?落ち着く香り。
清涼感のあるスパイスから、甘いスパイス(シナモン?)までスパイスを
多用している感じ(すごく上品)
上品な異国のお寺。上品なスパイススーク。
香りがいつまでも鼻腔にまとわりつく。
個人の好み…★★★☆☆
★3か4。意外といいと思った。
落ち着くいい香りだけど、ほんの少量香るのがいい感じかと。
自分が身につけるというより、人から香ってくるのが好きかも。
たまに部屋で焚くお香がこの香りだといいなぁ。
少し距離を取って愛でたい香り。


★Perilleusement voter ペリルーズマンヴォートル(危ういあなたへ)
運命のいたずらが、時に我々を過酷な状況に放り込む。
大海に削られた断崖、眩暈の縁で。
私を形づくる、過去のすべてを手放すのか。
行く手を見失ったとて、薔薇は自分を偽らない。
沈香はあらゆるものを打ち砕く。

個人の感想…ローズとウード。
ローズだけど、薔薇が主張しすぎない。
木の香り、少し清涼感のある香りもする。カンファー?
個人の好み…★★★★☆
★3か4。使いやすい。
甘さがあるけど、決してラブリーな感じではないので殿方に
使っていただけたら萌え。


★La probe pour lumber ラプロワプールロンブル(幻影の虜)
預言者よ。あなたは主の苦難を背負い、血管には別人の血を流しているではありませんか。
ふたつの顔に呪われた私は、闇の中。
実態のない影を追い求める運命にあるのだ。
バニラの愛撫と、レザーの衝撃で、物語は揺らぐ。

個人の感想…まずバニラ。めっちゃバニラ。
レザーの感じがただ甘いだけでなくいい意味でアクがあり、個性的。
個人の好み…★★★☆☆
フュムリテテュルクに比べるとバニラの主張が強め。







〈本当に欲しいもの〉
★ドゥプロファンディス…購入済み。
★フィーユアンエギュイユ…ドゥプロファンディスかコレがツートップ。
2つとも個性的だけどもいい香り。
★ルウーヴ…3番目に好きだけど、廃盤予定なので購入優先順位はこっち。

〈意外とよかったもの〉
★セルジュノワール
★フュムリテテュルク

〈余力があれば〉
★ペリルーズマンヴォートル
★シェンヌ…廃盤予定




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