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駅の、せっち

駅の、せっち

ご乗車ありがとうございますやで。


実は大阪駅の新駅を見に行った週に、1週間だけ出張してたんや。てことで、今回は出張先の最寄り駅、
オレンジのJR、JR倒壊(何)東海の岐阜羽島からご乗車いただきますやで。

岐阜羽島といえば
「なんでこんなとこに新幹線の駅があんねん」
てことでたびたびネタになってて(笑)、事実、東海道新幹線の全17駅中、乗降客数がいちばん少ない。
とはいえ、夕方18:00台に到着した新幹線から降りた乗客はそれなりにいてたのが駅前広場からも見えた。
あと、すぐそばに名鉄の駅がある。名鉄羽島線てのに乗ると笠松というところに出て、そこから名鉄の本線に乗り換えて名古屋、岐阜に行ける。

ちなみに笠松には競馬場があって、ここから世に出たアイドルが
オグリキャップである。
↓参考動画 
競馬が一般大衆の耳目を集めるきっかけとなったのは、間違いなく武豊とオグリの登場から。さらに笠松からは妹オグリローマンも中央に移籍して桜花賞を勝ち、
笠松時代のオグリに騎乗してた安藤勝己騎手ものちに中央に移籍、ダイワスカーレットなどでG1を勝つなど活躍。


とまあ、馬の話はここまでにして。




今回の出張ではおでかけはないけど、ネタ駅(何)岐阜羽島からのご乗車てことで、

「駅の設置」

についての話を運行するやで。



じゃ、まずは始発駅のここ岐阜羽島から。実は当初案では、ここに駅が作られる予定はなかったそうなんや。

元々は名古屋の次は米原で、岐阜はスルーされるという案だったらしい。そこで岐阜県内では新幹線駅の誘致運動が活発に行われてた。とりわけ県庁所在地の岐阜市の要望は強かったという。ところが、
東海道本線(上)と東海道新幹線の路線図の線形を比較すればわかるけど、岐阜市内に駅を作ると大きく北へ迂回することになる。これは名古屋から先の所要時間が延びることになって、新幹線の目指す高速運行には不利。国鉄は無理と突っぱねると県は反発して、建設前の測量もできない状態になったという。

そこで国鉄は、地元出身の有力議員であった大野伴睦(おおの・ばんぼく)に調整を依頼、路線の迂回をせずにすむルートと岐阜羽島への駅設置が決定した。

岐阜羽島の駅前にはその大野伴睦の銅像が立ってる。なんで夫婦やねん(笑)、ちょうど駅を指差すような姿で、いかにも奥さんに「この駅はワイが育てた」て言うてるかのようや(何)
ちなみに「有力議員」ていうたけど、衆議院議長や自民党の副総裁などを歴任した超大物やったらしい。


このように、ルートの選定や駅の設置場所に関しては、政治の影響を受けることが多い。とくに地方では、国会議員の候補が地元の支持や選挙の票を得るために新線や駅の誘致を公約にあげることが昔はよくあって、俗に「我田引鉄」と呼ばれてる。また、そのような政治力を行使して設置された駅を「政治駅」と呼び、岐阜羽島の駅はその経緯から政治駅の代表格と言われてる。

ただ、その実態は、新幹線という世界初の高速鉄道という国家プロジェクトの早期開業を実現させるための妥協案であり、本当に政治力が行使されてたら、岐阜市内に駅ができてたと言われてる。もしそうなってたら、現在ののぞみ東京ー新大阪2時間30分は実現不可能で、航空機との競争に敗れてた公算が高い。結果としていい決着を見たといえるやろう。



一方で、逆のパターンもある。

これも東海道新幹線、米原と京都のあいだに新駅が設置されるという話があった。競馬好きなら誰もが知ってる(笑)競走馬の調教施設、
栗東トレーニングセンターがある滋賀県の栗東市に新駅・南びわ湖駅(仮称)が設置される予定やった。
栗東市てのは白の部分じゃなくて(何:琵琶湖)、濃い赤の部分。県庁所在地の大津や草津などと接する人口7万人ほどの市。
そして2006年5月、工事が着工される。


ところが、その2ヶ月の滋賀県知事選挙で、駅建設推進派の現職を破って嘉田由紀子新知事が当選した。嘉田知事は駅建設凍結派で、選挙の結果を受けて工事は中断され、地元でも意見が二分する事態となった。結果として意見を一本化することができず、JR東海は駅建設から手を引くことになった。


これなどは政治によって「つぶされた」例、ともいえる。
ただ、新駅は東海道本線と直接乗り換えることができない、乗換駅は草津線という地方路線に新たに駅を新設するも、乗り換えに徒歩400mとアクセスに難があること、京都に近すぎるためのぞみ停車が見込めない、さらにそれら諸々の総工費が約¥240億。しかもこの駅は「請願駅」という、地元の要請で建設される駅のため自治体がほぼ全額負担、となれば「これホンマにいるの」となるのもたしかな話。まぁワイも「京都でええやんけ」と思う笑

駅を作るにも当然少なくない額が動く、マインクラフトとかシムシティみたいに簡単に作れるわけじゃない(何)、利用の見込とそれに見合った予算てのを見極めないと、カネを積むのはお願いする側、その実態は税金なわけで(笑)、ハコモノ作ったはいいが、て例はそこらにゴロゴロ転がってる。結果として南びわ湖駅(仮称)は幻に終わったけど、これで良かったように思える。



なお、駅の設置をお願いするのは自治体にかぎった話じゃない。従業員の通勤の便や集客のために企業がお願いすることもある。代表的な例が、
北海道のロイズタウン。駅施設はロイズが約¥9億、駅前整備は自治体が約¥6億。

ほかにも北海道で計画が進められてるのが、
BIG BOSS(笑)の根城、日本ハムファイターズの本拠地となったエスコンフィールド前の新駅建設で、総工費¥100億以上という大型プロジェクト。
追いロジンで駅前真っ白になるんちゃうか(何:伊藤大海)

現状、アクセスが整ってないなかでエスコンはあまり人が入ってないらしい、成績がいまひとつなのもあるけど(笑)、アクセスがよくなれば人の流れも呼び込める。
駅全体の整備までは何年かはかかるやろうけど、そのころにはダルとオオタニサンも帰ってきてるやろ(何)



それでは今回の列車はこのへんで、ご乗車ありがとうごさいましたやで。















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