
Diorの思い出
2023/9/22 21:11
ほとんどのデパートって一階フロアは化粧品カウンターと高級ブランド店が入っています。
シャネル、ランコム、エスティローダー、クラランス、クリニーク、ヘレナルビンスタイン、YSL・・・
Diorカウンターもどこのデパートに行っても必ずありました。
どの化粧品カウンターもキラキラしていて、展示されているスキンケアからメイクアップ用品、ぜ~んぶ輝いていました。
あのいろんなブランドのいろんな化粧品の香りが混じって一つとなった匂いがこれまたたまらん。
「あの匂いが苦手」という人もいるのも知っているけれど、やっぱり私はあの香りが大好き。
テンション上がります。フゥ~~~!!
世間知らずの女子高校生だった私、高級ブランドで知っていたのはシャネルとYSLとDiorくらい。
シャネルじゃなかったんです。
YSLでもなかった。
Diorだった。
恐る恐るDiorカウンターに近づき、メイクアップコーナーを覗いてみる・・・
高い・・・バイトをしてない高校生のお小遣いじゃとてもじゃないけど買えないお値段。
けどすっごく素敵。すっごい高級感。
一旦家に帰り、しばらく悩み、悩んで悩んで、貯めていたお小遣いを持って再びDiorカウンターへ。
綺麗にお化粧したBAのお姉さんと一緒に初めてパウダーファンデーションを選びました。今思えばずいぶん背伸びしました。
別にファンデーションじゃなくてもよかったんです。
ただただDiorの化粧品が欲しかった。
アイシャドウはメイク初心者、生まれたての赤ちゃんレベルの私にはハードル高すぎるし、
口紅でもよかったんだけど、できるならコンパクトがいい・・・
コンパクトをパカッと開いてメイクチェックしてみたい・・・
コンパクトとリフィル合わせて確か6000円くらいだったかなぁ。
今だと絶対買えないお値段設定。
当時、化粧下地という概念がなく、そのまま肌に塗ってたなあ・・・。若かった!!
私の買ったファンデーションのコンパクトは六角形の形をしていて、色も黒ではなく当時は青色でした。
コンパクトの中央に「Christian Dior」の文字。今でも覚えてる・・・覚えてるよ!!
「女の子」から「女性」に変わっていく一つの瞬間でした。
デパコスカウンターって、どのブランドに行ってもとても丁寧に接客してくれるのが最高です。
サービスも込めて商品を買っているようなもの。
そして褒めてくれる。褒めるところがなくても褒めてくれる。
45にもなると怒られたり文句言われたり泣かれたりすることは腐るほどあるけれど、日常生活で容姿を褒めてもらえることなんてほぼ皆無です。人にもよりますが。
自分から無理やり褒めさせることはあっても、家族から、自分では気付いていなかったところを褒めてもらえるなんて今まであったかしら。ないな。
褒められたい人はデパコスカウンターに行くといいよ!
ファンデーションから始まり、口紅、リップペンシル、スキンケア用品、スヴェルト・・・スヴェルト、覚えていますか?
・・・いっぱい買ったなぁ。昔は今よりずっと優しい値段設定だったなぁ。
その頃にはシャネルにも手を出していましたが、課金額は圧倒的にDiorの方が多かったです。
デパコスブランドはパンフレットとサンプルもくれるから嬉しい。パンフレット大好き!!
まだインターネットが普及していない時代だったので、情報収集はカウンターでもらうパンフレットからしていました。
コレクションしてずーっと大切に持ってたけど、どこ行っちゃったんだろ・・・。
商品購入時にもらえるサンプルもやっぱり嬉しいです。当たり前か。
印象に残っているのは、Diorの「タンドゥルプワゾン」のミニスプレー。
母は香水を使う人ではないので、恐らくこの香水が人生初の本物の香水でした。
「タンドゥルプワゾン(優しい毒)」って名前からしてかっこいい。
英語じゃなくフランス語ってところもかっこいい。
香りも「外国の香水だよ!!」って匂いで大好き。10代や20歳そこそこの女の子向けじゃないけど。
香水自体は購入しませんでしたが、久しぶりにあの香りが懐かしくなって取り寄せました。
ああ~、そうそう、この匂い、あの頃を思い出す~。
ここまで書いてみて自分でも「ずいぶんと余裕のある生活してるじゃん・・・」と思いますが、ここから20年ぐらいDiorとのお付き合いはなくなります。
学生時代、時間はあったけどお金はなかった。
でも頑張ってお金を貯めてカウンターに通ってた。
社会人時代、お金は(生きていける程度に)あったけど、時間がなかった。
起床→出勤→残業→帰宅→寝る(時々休日出勤)の繰り返し。
週末はもう一歩も外に出たくない。誰にも会いたくない。ベットの上だけで生きていたい。
暗黒の社会人時代から逃げるように結婚、妊娠→出産、育児とジョブチェンジしましたが、これがまたかなりのブラック企業で、時間もないしお金もない。人権もない。容赦がない。
子ども連れてデパコスカウンター?近所のスーパーにさえ行きたくないのに?
このような無限地獄を長期間味わうと立派な引きこもりが出来上がる、ということですね。
だいぶブランクが開けて、ようやく、ようやく!デパコスカウンターに行く気力が戻ってきました。あの頃のように使えるお金ないけど。
数十年のブランクがあると、知らないブランドがいっぱいありました。
そしてすんごい値上げしてる!!諭吉ファンデってなに!!アイシャドウが一万円超え!?粉に!?
戦国時代から令和にタイムリープしてきた武士みたい。
相変わらずデパコスカウンターはキラキラしていて、やっぱり素敵。
吸い寄せられるようにフラ~っと立ち寄りたくなる私に、後ろからかけられる「お母さ~ん!早く行くよ~!!」の声。
まだまだ修行が足りない。
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