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食物繊維を積極に摂って、花粉症やアレルギーを防ごう!

食物繊維を積極に摂って、花粉症やアレルギーを防ごう!

暖かい日がきたり、肌寒い日になったりの季節ですね。
晴れた日には花粉も飛び出しましたので、苦手な方は症状が出ていると聞いてます。

気象庁発表の花粉飛散指数は、2024年は
・北海道「非常に多い」
・仙台、新潟「やや多い」
・東京「例年並」
・名古屋「やや多い」
・大阪「やや多い」
・福岡「やや多い」

・広島、高松「例年並」
となっていました。


花粉症の方にとっては、今から暫くつらい時期が続きますね。。。


最近に、製薬会社の友人と会話していたら、
東京理科大の研究結果を共有して頂きまして、
食物繊維を摂取した腸内細菌が作り出す物質の、抗アレルギー作用が解明されたそうです。

2024年1月10日に国際学術誌「The Journal of Immunology」に掲載されて、話題になってました。

研究結果を引用させて頂きますと、下記の通りです。

・腸内細菌によって食物繊維から生成される短鎖脂肪酸は、免疫調節機能を有し、アレルギー反応を抑制することが知られていますが、その作用機構については未解明のままでした。
・短鎖脂肪酸がマスト細胞を介してアレルギー抑制作用を発揮する際の分子機構を、マウス・細胞・遺伝子レベルの解析を組み合わせることで解明しました。
・マウスを用いた実験から、短鎖脂肪酸およびナイアシンがアナフィラキシーを改善すること、NSAIDsがその改善効果を阻害することを明らかにしました。
・本研究は、私たちが日常的に口にする食事の内容が健康に影響を及ぼすことを、科学的根拠をもって示した重要な成果で、食事内容の見直しや提案にもつながると期待されます。


引用:https://www.tus.ac.jp/today/archive/20240201_2581.html



国際的な科学情報誌に載る研究結果ですので、ちょっと難しいですよね...!

以前にも、ブログで取り上げさせて頂いた花粉症のメカニズム(下記参照)のように、、、

近年の衛生状況などの圧倒的な向上により、
ヒトの体内で免疫の働きをする抗体の一つが、活躍のチャンスが無くなって、
花粉やハウスダストなどのちょっとしたゴミ(アレルゲン)に、過剰反応してしまうアレルギー症状が「花粉症」です。

その抗体(IgE抗体と呼ばれる)が、
アレルゲン(アレルギーを引き出す物質の総称)に反応して過剰に働き、
マスト細胞という全身にある細胞組織にくっついて、
ヒスタミンという物質が放出することによって、アレルゲンを外に出そうとする反射が起き、
それが、くしゃみや鼻水などに繋がっているのです。


過去ブログ「花粉症を抑えるには、腸内環境と栄養が大切!!」


それを抑える薬は、抗ヒスタミン剤と呼ばれています。


日本人の花粉症率は、最近2人に1人にまで増えているそうです...!!!
日本の学生人口の、20倍ですね。。。(学生は300万人弱です。)


話は、食物繊維に戻りまして、
水溶性食物繊維やオリゴ糖を摂ると、腸内細菌が「短鎖脂肪酸」を生成し、
一部はエネルギー源として利用され、全身に運ばれた短鎖脂肪酸は、肝臓や筋肉での代謝にも利用されます。
また、短鎖脂肪酸には、腸内環境を弱酸性に保ってくれ、
悪い菌を抑制(静菌)し、腸内環境を良好に保つ働きもあると言われてます!

食物繊維は、糖質や脂質の吸収を穏やかにしてくれる働きもありますので、
野菜から食べる”ベジファースト”は、その効果のことを言いますよね。

ですが、
日本人の食生活では、特に単身の方など、
なかなか食物繊維を充分に摂取するのが難しいと思います。

なぜなら、男性で1日21g、女性で1日18gを摂取すべきと言われてますので、
キャベツ(100g中に1.8gの食物繊維が含まれる)を1日1玉食べる計算になります。

うさぎさんでもキツイです。



過去ブログでもご紹介した
●乳酸菌(整腸と免疫調整)
●ビタミンACE・D(抗酸化、免疫調整)
●オメガ3系脂肪酸(炎症バランス調整)

と併せて、

食物繊維をたっぷり摂るように

意識していきたいですね。

次回は、具体的な食物繊維の摂り方についてご紹介したいと思います。

ご拝読、ありがとうございます!

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