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『なぜ「粗食」が体にいいのか 「食生活」ここから直そう!』を読んで。…

『なぜ「粗食」が体にいいのか 「食生活」ここから直そう!』を読んで。…



久方ぶりに再読。やはり良書だと思います。



飽食の時代と言われ、近所のスーパーへ行くとありとあらゆる季節、地域、国の食品が手に入る時代。食べるものがない、ではなく、何を食べたらいいのか、と迷う時代。だからこそ、この本に書かれていることは胸に染み入るのかなぁ・・・。



目次。
まず初めにこの本は「××がカラダに良い!●●に効く!!」という本ではありません。
「BOOK」データベースより引用。
はじめに 「豊かな風土から生まれた豊かな食生活」-それが粗食です!
第1章 「世の中の常識」と「豊かな食生活」-ここが間違っていた!
第2章 「食べてもいいもの」「いけないもの」どこでわかる?
第3章 粗食のすすめ-あなたを確実に健康にする10の習慣
第4章 おいしい!簡単!だから「粗食」は効果がある!
第5章 この食べ方が「あなたの自然治癒力」をさらに高める!
おわりに 「粗食」の力-腹の底から喜びが湧き起こってきます!
はじめに食事療法の概念等についてさっと述べられています。いわゆる極端であること、すなわち、修行に近いものがあること、そして、派が異なれば、考えもガラリと変わること。ある本では生野菜はダメだ、一方では生野菜を摂取しろ、と。いずれが正しいのか混乱する、確かにわたしもその傾向がありました。生野菜は冷える、でも、生野菜には酵素とビタミンが・・・と。確かにそうなんです。

色々な食事に関する本を読んでいると正反対のことが書かれていることがよくありました。この本はそれらを一掃してくれたとまでは言いません。でも、ストーンとくるものがあったのは事実です。単純ですが、わたしは日本人なんだ。日本古来の食事をしようと思いました。そして、ハレの食事、楽しみの食事はたまにでいいんだわ、と。日常の食事はケの食事なんだ、と思いました。

ハレとケ
民俗学や文化人類学において「ハレとケ」という場合、ハレ(晴れ)は儀礼や祭、年中行事などの「非日常」、ケ(褻)はふだんの生活である「日常」を表している。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%8F%E3%83%AC%E3%81%A8%E3%82%B1


一番大切なことを。
同著で一番大切なことは一言で言えば・・・

 ご飯にしましょう

ということになります。買い物について、食べる物についてあれこれ悩むよりも一番大切なご飯を食べる、つまりお米を食べるということを実行したほうが効果が大きい、と書かれています。すなわち、パンは減らしましょう、と。

朝、ご飯と味噌汁、漬物、焼き海苔、あじの干物などを食べる人と、パンにジャム、マーガリン、ハムエッグ、サラダ、ドレッシング、ヨーグルト、チーズなどを食べる人を比べたら、食品添加物はどちらに多くなりますか?
どちらの場合もスーパーで買ったとすれば、間違いなくパンのほうですよ。
パンは工場で作られますし、チーズも工場で作られます。ハム、ヨーグルト、ドレッシング、マヨネーズなども工場で作られますから、どれも食品添加物の心配をしなければならないものばかりです。一方、ご飯、味噌汁、漬物、納豆などは、添加物が入っていても、まだまだたかが知れているんです。
つまり、毎日の食生活からパンを減らし、ご飯にするだけで添加物などは相当減ります。これは考えてみれば、当たり前のことなんですが、こうやってストレートに言われるまでに気づかなかった視点でした。わたしには。この本を読んで以来、わたしはご飯をせっせと食べるようになりました。すると、腹持ちが全く異なります。おやつなど不要になりました。

また、カタカナ食品は油をよぶそうです。カタカナ食品はカタカナ食品を呼ぶ。そして、カタカナ食品には添加物と油がついてくる・・・と。



粗食のすすめ-あなたを確実に健康にする10の習慣
1 買い物の順番 調味料・水・素材の順でこだわる
2 液体で満腹にしない 番茶が一番オススメ
3 未精製の米のススメ 出来れば五分づき
4 白砂糖、および異性化糖の入った食品は食べない
5 副食は季節の野菜を中心に 安い野菜を食べろ=旬の野菜を食べろ
6 動物性食品は魚介類を中心に 安い魚を食べろ
7 揚げ物は控えめに 健康な人はフライパンを使わない
8 発酵食品を常食に
9 出来る限り安全な食品を選ぶ
10 ゆっくりとよく噛んで楽しんで食事をする

実際には上記それぞれにより詳細な説明が書かれています。食品に興味のある方や食べることに気をつけている人にはなじみの内容だと思います。そういたって基本的な基本的に書かれているんです。当たり前のことを当たり前に。でも、それを知ってはいても気づいていなかった自分がいたことに気づかされました。

色々な本を読んで混乱していた自分がいたことにも気づかされました。単純な栄養、という成分マジックに惑わされていた自分がいたと申しましょうか。木を見て森を見ていなかった自分がいたとでも・・・うまくいえないのですがごちゃごちゃになっていた頭の中が整理整頓されたような気がします。

わたしは8人家族の中で育ちました。祖父母はもとより、叔母とも一時期、同居していました。そんな中で伝統的な日本食は当たり前のようにありましたが、社会人になり、食生活が一気に乱れ、そんな中で安易にサプリメントに手を出している自分がいました。分かってはいたんです。でも、美味しいもの、魅惑的な食べ物、甘いもの、パンと言ったものの魅力的なこと!でも、そうじゃない。それらはハレの日の楽しみなんだ、と今更ながらに気づきました。



著者情報
帯津良一(オビツリョウイチ)
1936年埼玉県生まれ。都立小石川高校を経て、61年東京大学医学部卒業。医学博士。東大付属病院第三外科、共立蒲原総合病院外科、都立駒込病院などを経て、82年埼玉県川越市に帯津三敬病院を設立し、院長となる。2001年より同名誉院長。西洋医学に、中国医学や気功、心理療法などをプラスしたホリスティック医学を実践していることで名高い。代替療法への造詣が深く、治療に積極的に取り入れるほか、講演や大学での講義も行っている。日本ホリスティック医学協会会長

幕内秀夫(マクウチヒデオ)
1953年茨城県生まれ。東京農業大学栄養学科卒業。管理栄養士。専門学校の講師を務めるが、欧米模倣の栄養教育に疑問を持ち退職。日本列島を歩いての縦断、横断などを重ね、「FOODは風土」を提唱。伝統食と健康の研究を行う。帯津三敬病院などで食事相談を担当するほか、プロスポーツ選手の食生活指導、社員食堂のメニュー指導、幼稚園・保育園の給食改善、そして食生活に関する講演会や執筆など、精力的に活動。フーズ&ヘルス研究所主宰。学校給食と子どもの健康を考える会代表(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
幕内秀夫の食生活日記


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■ 『トキメキ☆成均館スキャンダル』に夢中。
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