関東では伊勢丹新宿店のみ、関西地区で1店舗のみ発売、入荷数のかなり少ない激レアアイテムです。
その名は「オンブルコントゥラスト ノトリアス」(税抜5,300円)
3月6日、パリ・グラン パレで開催された2012-2013秋冬プレタポルテコレクションのためにメークアップクリエイティブティブディレクターのピーターフィリップス氏が特別に創ったコンパクトです。入荷の情報等が直前までなかったため、私も先週スティリストさんから情報をいただき即テスターを見にいきました。
ジュの形と全く同じコンパクトですが、アイシャドウ&チークコンパクトです。

ますコンパクトをあけてとびだすこのグレイッシュなカラーにぎょっとする訳ですが、
私もテスターを拝見した瞬間笑ってしまいました。
普通にジュだと思ってコンパクトを開いたら誰もが驚くようなグレーぶりです(笑)
店舗限定の特別限定品は毎年にいくつか発売されますが、近年まれに見るこのレアアイテムぶりに、今回は久々に完全道楽買いです。

宝石をあしらった眉にポイントを置いたコレクションメイクでは、シェーディングとアイブロウにポイントを置き、立体感を出すためにシェーディングにこのノトリアスを使い、顔の側面にもまっすぐ下に向かって輪郭を描き、それ以外の部分には何もつけないことで、眉にフォーカスするメイクアップを施していました。

※画像は海外サイトよりお借りしています。
画像をご覧いただくと分かるように、かなりのグレーぶりです。
コレクションのPRでは、このノトリアスを「ほんのりグレイッシュなラベンダー色」と紹介していましたが、実際は「グレイにラベンダーがほんのり混じっている」といったところです。
普段メイクでノトリアス単体でチーク使いするのは至難の業、ぱきっとした鮮やかなピンクやヒューシャーピンクにごくごく少量混ぜて使用するとノトリアスのグレーと微妙な赤みがブレンドされ、深みのあるラベンダーよりのローズカラーになりお洒落です。
・・・が、混ぜる量はかなり慎重にいく必要があり、これはメイク魂に火がつくアイテムですが、少しでも多めにつかうとグレーが勝ってしまうため、まだまだ練習が必要です。

シェーディングとアイブロウにポイントを置いたメイクのために創られただけのことはあり、ノーズシャドウやアイブロウ用としては使いやすい色味です。
更に、アイシャドウとしては私の好みのカラーであるため一番使いやすく、クールなアイメイクに仕上がります。焼きは固めでぼてっとつかないのでダークトーンでも使用しやすく、ブラシでアイホールまで広げても、二重幅に幅狭めに濃い目に入れてブラックラインで締めてもお洒落です。
ブラックとの相性はもちろん、ブラウンシャドウと組み合わせても◎です。
微妙な光沢がありますが、アイシャドウとして使用するとほぼマットな印象に仕上がります。色味・質感ともにゲランエクランキャトルクルール#06LESFUMES(レ・ヒュメ)あたりと印象は似ています。

同系色のグレイッシュカラーを比較してみました。

(左からゲラン#06レ・ヒュメ/シャネルオンブルコントゥラストノトリアス/シャネルレキャトル#84ガレ/シャネルオンブルエサンシエル#45サファリ/シャネルイリュージョンドンブル#83イルゾワールです)
テスターを見た際に一番に思ったことなのですが、色的には2006頃に限定発売されたレキャトル#84GALETSの締色のグレーとよく似ています。
スウォッチの各カラー比較の中でもゲランと同様のマット寄りですが、微妙に入り混じる赤みはノトリアスが一番高いです。
コレクションでも使用されていましたが、FALLコレクションで発売されたヴェルニ#559 FRENZYとの相性が抜群!クールでモードな仕上がりがお気に入りです。
(ノトリアスもフレンジーもグレーの中にほんのり混じる赤みがエレガント、ノトリアスはフレンジー以上にクールですが、双方さすがシャネルと思わせる質感と色出しです)
入荷数も関東で100個程度(関西での販売店舗が不明で申し訳ありません)と、普通の特別限定品よりはるかに少ないため、こういうものこそコレクションアイテムとして未使用で保存しておけばかなり価値が出ると思うのですが、買う以上に使うのが好きな私はノトリアスもやはり早速使用しています。
「ジュの形をしているのにグレーかつアイシャドウ」というコンセプトも面白いですが、何より面白いのがこのネーミング。
ノトリアスとは英訳すると「悪名高い」という意味であり、何故こんな名前をつけたのだろうか!?と思うと笑ってしまいました。
20代前半は使わないアイテムを購入しては半ばコレクションしていた私ですが、最近はそのような買い方はしないですし、実需で考えれば好みのカラーといえども似たような色を沢山持っているのですが、このアイテムは持ち帰らずにはいられなかった私。
この普通つけないようなへんてこなネーミングが一番気に入ったのかもしれません。笑

完全マニア向けのアイテムですが、長年シャネルを愛する私、たまにはこういう遊び心のあるアイテムを購入するのも楽しくていいな、と思います。
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