1191views

『子どものための哲学対話』、これはかなりのお奨め本ですよ

『子どものための哲学対話』、これはかなりのお奨め本ですよ




■ 子どものための哲学対話
■ 講談社
■ 永井均/内田かずひろ

児童文学が好きなので
本屋さんでも子供向けのコーナーを覗くことが多い
灰谷健次郎の『太陽の子』や『兎の眼』は何度読み返しただろう
子供がケナゲに前向きに頑張ってる姿は自分を素直な気持ちにさせてくれる

今日はブックオフの児童書のコーナーで
『子どものための哲学対話』という本を見つけて買ってきた
取っつきにくい哲学が、子供向けに書かれているので大人にも分かりやすい

『元気が出ない時どうしたらいいか』の問いに
『時がたつのを待つだけさ、たいていのことは時が解決してくれるからね』
という明快な回答は見事で、子ども向きだからと侮れないほど中身は深いです

この本はペネトレという猫と中学生のぼくが本質的な疑問について対話しながら
読者を哲学の世界にいざなっていく
ペネトレという猫は著者の分身であり、
著者の永井さんはペネトレを通して哲学を語っているのだ

『どうして人を殺してはいけないの?』
と子供に聞かれた時、すぐに明確に答えられる大人は少ないと思う
私を含めて多くの大人たちは、固定観念に縛られていて
当たり前と教育されてきたことを、当たり前に受け入れてしまっている

だから、『なんで?』とか『どうして?』って大人にとって当たり前のことを
聞いてくる子供の方が、よっぽど哲学的思考を持っているのかもしれない
文章が短いことやイラストも沢山あるので
哲学書と構えずに読めば取っつきやすいので
内容が深いこの本を、是非子供にも読ませて欲しいと思う

人間は自分のことをわかってくれる人なんかいなくても
生きていけるってことこそが
人間が学ぶべき、なによりたいせつなことなんだ

ペネトレのこの言葉、説得力ありますね
哲学に興味が沸いたときに入門書として価値のある本です



このブログに関連付けられたワード

このブログを通報する

コメント(5件)

  • ◆nico(。・ω・。)さん◆教育関係のお仕事をされるなら子供と一緒に是非読んでみて下さい。挿絵だけでなく4コマ漫画でも分かりやすく哲学してて、ついついフフフってなったりします。最後のページの哲学ごっこの問題で~す。『どうしてひとはわらうんだろう?』『宇宙にはしっこはあるのか?』さあ答えを見つけてね

    0/500

    • 更新する

    2011/9/10 23:22

    0/500

    • 返信する

  • ◆◎イロドリー◎さん◆初めての相手がどんな人間が知りたければ、何を読んでいるか聞くのが手っ取り早いと言いますね。なるほど一理あると思います。私も近代日本文学、そして現代文学が大好きです。時代小説も好き、藤沢周平は特に好きです。登場人物に品があるのが本当にいいですよね

    0/500

    • 更新する

    2011/9/10 23:12

    0/500

    • 返信する

  • ◆冴原みずきさん◆私も哲学書なんて縁がなかったんですけど、この本に出会ってからは哲学は難しく考えなくてもいいんだと思うようになりました。泣くから泣き虫なのか、泣き虫だから泣くのか?ってみずきさんはどう思う?その答えもなるほど、そっかあでした。深いなあ

    0/500

    • 更新する

    2011/9/10 22:58

    0/500

    • 返信する

  • 私も活字が好きです~!本棚に雑多にたくさんあります。特に近代日本文学やフランス文学が好きでよく読みます。こちらの本も面白そうですね~!チェックしてみます^^ちなみに私は小学生のとき、福永令三さんの『クレヨン王国の十二ヶ月』が大好きでした!今でも一番好きな児童文学です^^

    0/500

    • 更新する

    2011/9/10 19:24

    0/500

    • 返信する

  • こんばんは。この本、大人でも十分学べる本ですね。哲学っていうと、とっつきにくいイメージがあるけど、読みやすそう。『どうして人を殺してはいけないの?』っていう言葉に、うまく説明できない自分がいます。是非、読んでみたいです。

    0/500

    • 更新する

    2011/9/10 18:33

    0/500

    • 返信する

  • もっとみる

美容その他 カテゴリの最新ブログ

美容その他のブログをもっとみる