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ホントに強い人

ホントに強い人

日本にいるときはそこまでという人には会わなかったけど、海外いると時々「ものすごい強い人」に会うことがある。
男女問わず。

「エクストリーム」という英語があるが、そういう人を表現するときによく使う。

私が何回か書いているが、自転車レースが大好きで、それに出場する選手が大好き。
その中でも「神」に近いとあがめられている選手がランス・アームストロング。
ランスはアメリカテキサス出身のライダーで、選手時に精巣腫瘍が発覚、それが脳と肺に転移して、余命いくばくもないという宣告を受けてから、化学治療でガンを克服。それからツールドフランス7連覇という偉業をやってのけた。

私は彼が書いた「ただマイヨジョーヌのためでなく」という本を読んで感動したものです。で、彼の華やかな女性遍歴、シェリル・クロウにケイト・ハドソン、メアリーケイトオルセンなどと浮名を流し、自転車界に帝王のように君臨する彼を見て「スゲー」と思ったもんです。(残念ながら顔は鬼顔なので、セクシーとは思わなかった。)
ガン治療のチャリティにも熱心で彼は何百億とお金を集め、テキサスの医療会社に寄付したり、いろいろやっている。将来はたぶん、政治家になるのかな、、、

 が、ツール7連覇は彼のドーピングによって多分将来は略奪されるであろうというニュースが出て、彼のチームメートも彼がドーピングをやっていたことを次々と証言。
「堕ちた英雄」になるのかな、と思われます。
それでも、世間はランスを無視できない。何をしてもツール7連覇だし、お金はがっぽがぽ集めてくるし、で、色男で、がん克服者だからなあ。何をしても世間様はやっぱり彼をドーピングだけで「ダメ」と言えないくらい、彼に興味があるというか魅かれているというところがある。それは否定できない。

 彼はお母さんが17のときの子供で、お父さんは自分が生まれる前にいなくなり、お母さんはとても強かったけど、世間知らずだった。で、お母さんと一緒に大人になった、と自伝に書いている。
こういう生まれ育ちなら強くならざるを得ないとは思えるけど、とにかくランスは性格が強い、と思われる。
性格が強くなければプロのスポーツ選手にはなれない。
でその強さがずば抜けていなければ、たぶんあのつらいがん治療には立ち向かえないだろうし、ツールで7連覇もできないだろうし、
チームメートにドーピングを「強要」もできない。

周囲はその強さにひかれて集まって行くが、なんというか、あまり強すぎるとたぶんもう何年かつきあって「いいや」ってなるみたいですね。彼の周りの女性もそんな感じだし、彼の人の行き来もついたり離れたり、とそんな感じ。

人ってものごとをほどほどにおさめて人生を乗り切る人もいれば、ランスのように全部「一番」にならないと気が済まず、それに関しては手段を択ばないという人もいる。周囲を犠牲にしてもやる人だっているわけで。

「いい人」に思われることがいいと思って、人に譲る人もいますね。
でもそうでない人も世の中いる。今いるところは「いい人」に思われることはあんまり重きを置いていないわけです。仕事などでできない人のハナシになって「いい人なんだけどね」
とうっかり言うと「私たちはいい人なんかいらない。その人のプライベートライフなんか興味ないし。私たちは仕事のできる人がほしいのよ」とか言われてしまいます。
おっしゃる通りでございます、けどね、、

強い人は魅力的だけど、いつしか自分が「切り捨て」されるという恐怖とともに付き合っていかないといけないし、私見たいに中途半端に強い人間はそういう人間を前に徹底的に自分を殺してしまうということもできないしな。
で、なんだろう、いつも思うのだが、自分の強さに自分がついていけなくなる日がいつしかやってきて、やっぱり自分をも強さで焼き尽くしてしまうこともある。
多分、ランスはいつかそういう風になってしまうのかなとも思う。

美容とは全然違うハナシになってしまいましたね。
ただ強い人ってやっぱり魅力的なんだよ、時には化粧品やエステより効果があるんだよ。

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コメント(1件)

  • ルルド☆さまコメントありがとうございます。ランスの本はものすごい強烈に魅力的な本なんでぜひ読んでみてください。講談社の文庫になっているはず、なんですけどね。最近は道徳や英語の教科書になっていると聞いてちょっとびっくりです。彼、やっぱり魅力的なんですよね。

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    2012/10/14 20:31

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